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センス・オブ・シェイム の商品レビュー

3.8

16件のお客様レビュー

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2024/09/08

研究テーマになりそうなタイトル。センスオブワンダーは有名だが,センスオブシェイムも人の行動を規定するものだ。行動の個人差を引き起こす要因といってもよい。恥ずかしいという感覚がいかに作られるのか,なぜそのような感覚を生じるのか,どのような&なぜ個人差(世代差,文化差)が生じるのか,...

研究テーマになりそうなタイトル。センスオブワンダーは有名だが,センスオブシェイムも人の行動を規定するものだ。行動の個人差を引き起こす要因といってもよい。恥ずかしいという感覚がいかに作られるのか,なぜそのような感覚を生じるのか,どのような&なぜ個人差(世代差,文化差)が生じるのか,恥感覚の発達(著者は摩耗すると表現)の様相と原因,…。1人で生きている場合は恥は感じないだろうから,社会的なものか。比較する能力もいる。恥感覚と生理的反応も関連しそう。罪感覚ともまた違う,恥感覚に面白さを感じた。文章も読みやすい。

Posted byブクログ

2023/02/14

酒井さん、最新エッセイのテーマは『恥』 身近に感じる内容とチョイチョイ挟まれた毒に何度も噴出しながらの読書時間だった。 「恥の感覚」「中年とSNS」「若者とSNS」「恥と集団」「恥ずかしい言葉」 「より良く見せたい」「若さという恥」「感謝に照れない世代」 「読んでいる本は」「...

酒井さん、最新エッセイのテーマは『恥』 身近に感じる内容とチョイチョイ挟まれた毒に何度も噴出しながらの読書時間だった。 「恥の感覚」「中年とSNS」「若者とSNS」「恥と集団」「恥ずかしい言葉」 「より良く見せたい」「若さという恥」「感謝に照れない世代」 「読んでいる本は」「善行を妨げるもの」「死に支度」など19篇収録。 取り敢えず登録してあるfacebookだが、今後も恥の意識を持ちながら自慢と承認欲求の為の投稿は止めておこうと固く心に誓った次第。 Instagramも然り。 恥の概念を改めて感じる事が出来た1冊。

Posted byブクログ

2021/08/21

恥の感覚が合うかどうか、が相性に繋がるのはとてもよくわかると思った。 一方で、「恥づかし」ばかり考えていたら生きにくいだろうなぁ、とも思った。「あの人恥ずかしい」と他者に思うことより「自分が恥ずかしい」と思うことの方がほとんどだから…。人前で話すこと等、加齢により恥ずかしさは摩耗...

恥の感覚が合うかどうか、が相性に繋がるのはとてもよくわかると思った。 一方で、「恥づかし」ばかり考えていたら生きにくいだろうなぁ、とも思った。「あの人恥ずかしい」と他者に思うことより「自分が恥ずかしい」と思うことの方がほとんどだから…。人前で話すこと等、加齢により恥ずかしさは摩耗すると言うフレーズには励まされた。 マザコンやセックスレス等、時代が違えば多数派も変わるんだなぁとしみじみ思える1冊。「うんこ」が言えない、は何となくわかるなぁ。

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2020/11/20

結婚相手など、付き合いにおいて「恥の感覚」がどれだけ合うか、というのは確かに重要。もっと浸透してよさそうな考え。 下ネタだと筆が止まらない酒井さんが面白かった。 私は承認欲求が丸出しになるのが恥ずかしい…

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2020/03/11

「恥ずかしい」と思うことについてスッキリまとめられているので「分かる!分かる!」という気持ちしかなかった。

Posted byブクログ

2020/02/04

ちょうど本書を読んでいる間に朝日新聞で『「音楽の力」は恥ずべき言葉』という坂本龍一氏の記事があった。上から目線の言葉を吐く人、自慢話の好きな人に居たたまれない気持ちになるのは「恥」の感覚だったのか、と腑に落ちた。

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2020/02/02

読書記録です。まだの人は読まないでね。 いいんだろうか、こんなにずけずけ書いちゃって。著者とは近い世代なので、他の世代だと理解が得られにくいかもしれない「ディスコで忘我」もめっちゃウケた。 価値観の多様性で、他人への許容範囲が狭まっているとはよく言われているけど、突き詰めていく...

読書記録です。まだの人は読まないでね。 いいんだろうか、こんなにずけずけ書いちゃって。著者とは近い世代なので、他の世代だと理解が得られにくいかもしれない「ディスコで忘我」もめっちゃウケた。 価値観の多様性で、他人への許容範囲が狭まっているとはよく言われているけど、突き詰めていくと「恥(の感覚)」に行き着くのか…すごーく納得した! 電車内で化粧をする女性やビュッフェでてんこ盛りにして残す人に対して「恥ずかしいと思っていない当事者を、見ている自分が恥ずかしい」っていうことで、「(私が見てて)みっともないから(私のために)しないで」と言えない自分に腹が立つんだよね…

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2019/12/19

『負け犬の遠吠え』のほか、酒井順子氏の著書を何冊か読んだことがありますが、正直あまり好きなタイプではありません。 とはいえ、アンチというわけでもなく、この本は人気が高かったので、(今度はどうかな)と思って読んでみました。 やはりなんとなく引っ掛かりがあります。モヤモヤ解消エッセ...

『負け犬の遠吠え』のほか、酒井順子氏の著書を何冊か読んだことがありますが、正直あまり好きなタイプではありません。 とはいえ、アンチというわけでもなく、この本は人気が高かったので、(今度はどうかな)と思って読んでみました。 やはりなんとなく引っ掛かりがあります。モヤモヤ解消エッセイという売りなのに、逆にモヤモヤが生じました。 人々がさりげなく表に出さない、ちょっとした影にするどい観察眼を向けてとくとくと解説する彼女の手法は健在です。 淡々としたドライな文の中に、彼女の粘着質的な視線が透けて見えるギャップ効果。 確かになるほどとうなずけるものの、言ってしまえば割とどうでもいいところを、彼女は簡単には手放さず、細かく分析します。 さらに、自分の感じる違和感の原因を探ってみました。 例えば文中にMeeToo運動への言及がありますが、ちょうどこの本を読んだ時に話題になっていた 伊藤詩織さん問題に踏み込むことはしていません。 ベッキーのゲス不倫などは名指しで挙げているので、個人の名前の公表を控えているわけではなさそうです。 MeeToo運動を話題に上げた時の著者の立ち位置は、被害者の女性側ではなく、芸能リポーター(そもそも話の発端は梨本さんだった)やマスコミ側や加害者候補の側でした。 彼女の他のトピックスの取り上げ方も、そちら側からの見方になるのは理解できます。 著者は日本の暗い闇にズバリと切り込むタイプではなく、日常の風俗の中にあるちょっとしたグレーの違和感に焦点を当てるのがお好きなようです。 もう少し発言に責任が伴うような政治的な意見もあると、彼女の鋭さがいい感じに作用するのではないかとも思えます。現状は小さくまとまっている気がしますが、自分のフィールドからはあえて踏み出さないのが彼女のお家芸ともいえます。 ぼんやりとした違和感は、彼女が「あなたはほんとうに意地悪だ」と友人に言われるという一文で解明しました。「自分は性格が悪い」という記述もあります。 なるほど、彼女の持ち味は、底意地の悪い性格がなすものなんですね。 とりつくろわず、自分が性格が悪いと堂々と文にできる勇気があってこそ、その意地悪な見方にも頷くファンがいるのでしょう。 清少納言をこき下ろす紫式部の恥の分析には、笑いました。確かに著者が指摘する通りで、平安時代の名うての女流作家であっても、ぐうの音も出ないでしょう。 このエッセイは日本人の持つ「恥」の感覚についてまとめているもの。 あとがきで、著者はこれまで、書くことに恥ずかしさを感じていなかったと告白しています。 相手が目の前にいないので、問題なかったとのこと。すべてを事実として淡々と語るその強さも、また持ち味なのでしょう。

Posted byブクログ

2019/12/10

本書は酒井順子さん本人が、恥ずかしいと感じることを綴ったエッセイです。 恥の感覚は人それぞれで異なりますが、それが恥ずかしいの?ということも結構ありました。 ・「チョコ」「アイス」「パイン」が恥ずかしくて言えないという感覚は私にはない。 ・シモ関係の感覚と恥ずかしい言葉のチョイ...

本書は酒井順子さん本人が、恥ずかしいと感じることを綴ったエッセイです。 恥の感覚は人それぞれで異なりますが、それが恥ずかしいの?ということも結構ありました。 ・「チョコ」「アイス」「パイン」が恥ずかしくて言えないという感覚は私にはない。 ・シモ関係の感覚と恥ずかしい言葉のチョイスも違う。私が男だから? ・ブックカバーに対する感じ方も違った。 それが恥ずかしくないの?と共感できることの方が多かったかな。 ・人前で「母」でなく「お母さん」と言う大学生。 ・「自分の凄さ」について語らずにいられない社会人。 ・「自分の知識」を披露せずにいられない老人。 ・食べ放題での「元取り」食いに必死な人。 ・電車で化粧する女性。 ところで、恥の感覚って何なのでしょうか。 誰しも持っている「自分をより良く見せたい願望」に反してしまう行動や言動への後悔?。 自分の常識の範疇で、情けないとか、みっともないと思うこと? うまく説明できないが、「恥の感覚が共通するほど一緒にいて居心地が良い」ということは良く分かる。 どこか日本の居心地の悪さを感じ始めている今日この頃。 民主政治や資本主義経済を牽引する人達と「恥の感覚」が自分と違っているからでしょうか。

Posted byブクログ

2019/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者のエッセイって当たりはずれがあるけど、今回のは当たり、面白かった。 かういう私もインスタとかSNSにリア充ぶりを載っけるのは恥ずかしい。カラオケもひとり悦に入ってつようで恥ずかしい。 ”比較的、外出の多いひきこもり”これには笑った。 私もそうだな。

Posted byブクログ