呑川のすべて の商品レビュー
副題にうたわれているようにこれは物語です。著者の個人史と、地誌的な記述とが渾然一体となっています。読み手それぞれが、自らの生きてきた風景を昔も今も流れ続ける川に思いを致し、「わたしはどこへ行くのだろうか」と自問自答するきっかけとして働く本だと思います。
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『フィギュール彩』という余り聞かない叢書の1冊。 『シン・ゴジラ』でゴジラが上陸したということで、変なところで知名度が上がった呑川とは、一体、どういう川なのか……ということを、著者の幼少期と絡めて書かれている。下流に向かうに従い、見慣れた場所の写真が増えるのが面白い。
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呑川と聞いて、すぐ暗渠とか、散歩道だよね、とわかる人は地元民。世田谷区、目黒区、大田区にある川というか暗渠というか、そこを行ったり来たりしながら、今昔物語を綴っています。といっても著者が小さい頃の思い出話もあちこちに出てくるので、歴史書ではないです。 一言でいうと、とてもマニアック。
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日本経済新聞で紹介され注目! 世田谷区、目黒区、大田区を流れ、東京湾へと至る二級河川・呑川。 その忘却と再生を巡る異貌の「東京論」。
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