鬼の鈴 の商品レビュー
シリーズ第二弾 訳あって市井で金貸しを営むおたつ、助けた浪人のから実の娘の行方を、藩を抜けることになった疑いも晴れ、娘は旧藩に養母と共に 世話になっている薬種屋の旧恩ある主筋の悪たれ息子、無事に改心させるハッピーエンド
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おたつシリーズ2。 おたつの探し人に関する情報が出てきたり、潰れたお店の跡取り息子を助けたり、情の厚い金貸しおたつが活躍する。 金貸しというと悪どいとか、ケチな印象だけど、おたつは貸したお金はきっちり返してもらうものの、困り事や悩み事を聞いたら助けずにはいられないお人好しでもある...
おたつシリーズ2。 おたつの探し人に関する情報が出てきたり、潰れたお店の跡取り息子を助けたり、情の厚い金貸しおたつが活躍する。 金貸しというと悪どいとか、ケチな印象だけど、おたつは貸したお金はきっちり返してもらうものの、困り事や悩み事を聞いたら助けずにはいられないお人好しでもある。気っ風のいい老女が主役なのは珍しいんじゃないかな。続編読まなきゃ。
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シリーズの2作目。1作目では語られてなかったおたつの前身があっさりと語られるが、そのつながりを生かしての人助け。藤原さんらしい作品だなあ~
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金貸しのおたつ婆。 どんなおしか婆かと・・・と、思われるだろう。 口が悪い! だけど情に厚く、金を貸すのも、筋が通っている。 おたつは、多津といい、結婚もして、子供を授かったのに、子供を早逝してしまって、夫と姑からの言葉の辛さに、上屋敷の世子 松之助さまの乳母に・・・・ どこの武...
金貸しのおたつ婆。 どんなおしか婆かと・・・と、思われるだろう。 口が悪い! だけど情に厚く、金を貸すのも、筋が通っている。 おたつは、多津といい、結婚もして、子供を授かったのに、子供を早逝してしまって、夫と姑からの言葉の辛さに、上屋敷の世子 松之助さまの乳母に・・・・ どこの武家にもある後継ぎ問題に巻き込まれて、松之助を上屋敷から脱出させるのだが・・・・ そんな良い環境に居たおたつだが、松之助さまを見つけるために長屋暮らしに。 でも、人助けばかり、、、汚名を着せられて、逃げ出した甚三郎は、病に倒れながらも、戦いの時に攫われた わが娘を探して・・・・ おたつだけでなく、長屋の住人が、又素敵である。 どこも、自分の所帯が、大変なのに、こんなにも、赤の他人に優しくなれる人達が、いる事に、何故か心が温かくなる。 作者 藤原緋沙子氏のなせる業か? それとも江戸時代、このようなことが、本当になされていたのかと・・・ 人に親切にすることは、一巡して、自分にも回って来る、と、、、、教えられたことがあるが、ここまで、手を伸ばして助ける事が、出来る人達に、、、、 そして、最後、娘 千絵の持つ鬼の鈴の付いたお守りが、名乗りを出て、一目の別れになってしまうのだが、甚三郎の汚名も無くなり、一件落着、、、、、 養母と千絵も、良い関係に。 「桑の実」の話も、おたつの世話焼きのような感じだが、嫌みが無い。 話は、上屋敷時代に おたつが、贔屓した生薬屋の吉野屋の話である。 のれん分けして貰ったのだが、本家の跡取り息子の初太郎。 どうにもならない、商売も出来ない初太郎。 本家で、起こった不幸な出来で、借金が膨れ、店がつぶれて、父親は、行方不明に、、、母子で、頑張っていても、初太郎は、成長して行っても、他人が悪いと、思い込んでしまっていた。 長屋で、おさな友達のお春が、、、、幼き日の思い出に桑の実を一緒に食べたことや袖に入れて赤く染めてしまった事を・・・そして母親を幸せにすると、未来の事を話したこと。 幼き日の言葉が、皆の心も熱くする。 心を入れ替えた初の助。 でも、弥之助もおたつが、悪態をついても、母親のように思っている所が、好きである。 最後に、おたつの飼っているトキが、泥棒を追っ払ったというかわら版で、人が集まってくるのだが・・・・ この本の最初に、「わ、お~ん、わんわん!」の声を張り上げるトキが、、、、、 作者ならではの、上手い始めと終わり方であり、一気に読める所が良い。 コロナウイルス騒ぎで、ソーシャルデイスタンスであるが、何かに役立ちたいと、思う日々であった。 この本のような長屋の住人のように、密接的には、何も参加できないが、、、、自分なりに、参加出来たらいいな~と、思っている昨今である。
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内容(「BOOK」データベースより) 口は悪いが、情には厚い金貸しのおたつ婆。おせっかいが高じて、人助けばかりしている。今日も、文無しの浪人を介抱し、挙句「生き別れた娘に一目会いたい」という彼の最期の願いを聞くことに。僅かな手掛りを頼りに、おたつは長屋の仲間達と奔走するが…。おた...
内容(「BOOK」データベースより) 口は悪いが、情には厚い金貸しのおたつ婆。おせっかいが高じて、人助けばかりしている。今日も、文無しの浪人を介抱し、挙句「生き別れた娘に一目会いたい」という彼の最期の願いを聞くことに。僅かな手掛りを頼りに、おたつは長屋の仲間達と奔走するが…。おたつ自身もまた、己の過去を清算すべく、ある人物を捜していた。人気シリーズ第二弾。書き下ろし。 令和2年2月1日~2日
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