織田作之助 女性小説セレクション 怖るべき女 の商品レビュー

織田作之助(著者),尾崎名津子(編者)

2024/10/23

織田作之助の書く女性がたくさん読めて良かった。「怖るべき女」が読みたくて読み始めたのだけど、自身の美貌の確固たる自信と、異性や性行為を蔑む気持ちと、好奇心が混ざり合ってる主人公の京子の姿に魅力を感じてしまう。未完なのか〜、あの後どういう展開にするつもりだったんだろうな……。
「女の橋」「船場の娘」「大阪の女」の三部作は一度読んだことがあったが、今回ここで改めて読んですごくいいな、と思った。切ない恋の話だけど、希望のある終わり方が良いな、と思った。舞台を見ているような感覚になった。
「蛍」初めて読んだけど、けっこう好きだった。

2020/04/04

表紙がポップで良い感じ。
「婚期はずれ」が一番印象に残りました。わが身に同じことが起こりつつあるので、ぞっとしたという意味で。