街灯りとしての本屋 の商品レビュー
往来堂さんにて購入。 20230915読了。 編集後記に「小さいながらも、新しい挑戦をしている店主の話が読めたりできればな、と思っていたんです。雑誌の特集では、ちらほらそういうお店が紹介されることはあるのですが、ちょっと物足りなくてもっと聞きたいと思ってました」という言葉どおり、...
往来堂さんにて購入。 20230915読了。 編集後記に「小さいながらも、新しい挑戦をしている店主の話が読めたりできればな、と思っていたんです。雑誌の特集では、ちらほらそういうお店が紹介されることはあるのですが、ちょっと物足りなくてもっと聞きたいと思ってました」という言葉どおり、個性的で信念を持った本屋さん11店が紹介されています。どのお店も気になるし、行ってみたい。本屋さんになる為に必要なことが分かる章もあり、読み応えバッチリでした。
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現在の本屋の現状がリアルな11書店の事例をもとに書かれています めちゃくちゃ表立ってポジティブではないけれど、内に秘めた熱い想いと現実のリアルな厳しさの狭間でもがきながらも楽しみながら営んでいる方が多いように感じました
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時々本屋をやりたくなる。(甘い考え) 隣町の小さな本屋さんで発見した本です。 11件の小さな本屋さんが掲載されていて、開店までの経緯などが書かれています。 どのお店もほんとに「夢を実現した」感がいっぱいです。 低予算でできると感じたり、低予算じゃ無理だなと思ったり。 それまでの...
時々本屋をやりたくなる。(甘い考え) 隣町の小さな本屋さんで発見した本です。 11件の小さな本屋さんが掲載されていて、開店までの経緯などが書かれています。 どのお店もほんとに「夢を実現した」感がいっぱいです。 低予算でできると感じたり、低予算じゃ無理だなと思ったり。 それまでの個人の思いや人脈などあるからできているとも思ったり。 なによりも開店してからが一番大変な気がしました。 装丁も半透明のグラシン紙を使ったようで美しいです。
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再販制度は、もともと本が持つ文化的価値から情報に接する機会が地域によって異なってはいけない、という考えからはじまったものだ。大都市だけでなく、小さな街でも本屋が存続できるように、大規模書店の資本力に小さな街の本屋が潰されてしまわないように定価販売を義務付けている。 20年前...
再販制度は、もともと本が持つ文化的価値から情報に接する機会が地域によって異なってはいけない、という考えからはじまったものだ。大都市だけでなく、小さな街でも本屋が存続できるように、大規模書店の資本力に小さな街の本屋が潰されてしまわないように定価販売を義務付けている。 20年前くらい前は再販制度を維持しないと書店空白地域が拡大するとか言われてたいた。しかし、再販制度とは関係なく、ネットの普及とともに、リアル店舗はどんどん潰れ、小さい街のみならず中規模の街からも本屋は消えていった。昔はひとつの駅にひとつ以上の書店、と言う感じであったのに、ひとつあったら幸せなほうで、書店空白地域の拡大が止まらない。 この本で紹介されている店主たちの話を聞いていると、そんな危機意識から店をはじめた方も多い。本との出会いの場がない、そんな状況は不幸だ、との価値観が共通している。 想像していた通り、個人で本屋を維持していくことは相当に厳しいようだ。 本屋での売り上げを本屋の維持にあて、生活費はアルバイトで稼ぐ店主。 妻や家族に店番を頼むことで(人件費をかけないことで)本の仕入れに出かけられるという店主。 地域の人々からの協力や、寄付によって(これも人件費ゼロ、仕入原価ゼロ)成り立っていると語る店主。 クラウドファンディングや行政の企業支援などで資金を得て、開業したという店主。 店舗の賃貸料節約のため自宅と店舗を兼用している店主。 などなど。 とにかく儲からないのだ。 本屋開店への道は、茨の道。なのになぜ本屋を開こうなんて思うのだろう。 ひとことで言うと、好きなんだろうなぁ、だ。 少なからずの本の思い出、本に救われた経験があるんだな。 すべての不安材料、マイナス要因を勘案しても、そこに身を委ねてみたいのだろうな、と。 わかる、その気持ち。 写真の撮り方かもしれないけど、どなたも本屋独特の笑顔をしている。 金儲けはあきらめたような、迷いを吹っ切ったような。 うまく言えないけど、いまいる自分が本当の自分みたいな感じ。 街の灯火は、いまにも消えそうで、あまりにか細い。 それでも街の灯台守になりたい、との思いが店主たちの笑顔から感じ取れた。
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店主さんたちそれぞれの人生の中で色々な思いがあって、その上にできあがったお店があって、、と考えるとこれからお店に行くのがますます楽しくなりそうだな、と感じた。 仲俣暁生さんのコラムが特に興味深かった。 ただ1点、とあるページで『やっていないことといったら、製紙と印刷、製本、校閲...
店主さんたちそれぞれの人生の中で色々な思いがあって、その上にできあがったお店があって、、と考えるとこれからお店に行くのがますます楽しくなりそうだな、と感じた。 仲俣暁生さんのコラムが特に興味深かった。 ただ1点、とあるページで『やっていないことといったら、製紙と印刷、製本、校閲くらい』と書かれていたことに自分でも驚くほどショックを受けてしまった。 もちろん変な意味合いで書かれたことではなかったろうけれど、”くらい”って言われちゃうんだ…… 出版社、取次、書店、読者というグループと印刷、製本というグループの間には見えないけどものすごく大きくて高い壁があるように思う、実感として。 もしその壁を壊すことができたなら、もっと業務の効率が上がったり面白いイベントができたりして業界全体の視野が広がるんじゃないかなぁ、とここ数年ずっと考えていたことが改めて頭の中をぐるぐる。 そんな仕事ができたらいいのにな。
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装丁がとても素敵ですね。薄い紙で覆われていて古書店で大事に扱われている本みたいです。 書店巡りを趣味とする人間にとっては非常に優秀なガイドブックとなる本です。見た事のある本屋さんも有りますが、初めて見る本屋さんも在ってワクワクします。 どれも小さな本屋さんで、大型書店に変身したり...
装丁がとても素敵ですね。薄い紙で覆われていて古書店で大事に扱われている本みたいです。 書店巡りを趣味とする人間にとっては非常に優秀なガイドブックとなる本です。見た事のある本屋さんも有りますが、初めて見る本屋さんも在ってワクワクします。 どれも小さな本屋さんで、大型書店に変身したりすることはなさそうです。斜陽産業の筆頭である本屋さんになろうという人々なので、恐らくみんな損得よりも生き方を充実させたいという思いに突き動かされているんだと思います。 見れば見るほど本屋さんをやってみたいと、心の何処かが叫んでいるのを感じます。 しかし、書店巡りが趣味なのに、本屋さんになると途端に書店巡りが出来なくなります。これはこの本で言及されていたのですが、単純だけどそりゃそうだと納得しました。 週末だけ開店する本屋さんというのが一番現実的ですが、今の僕のように、音楽演奏の時に古本も売るというのが一番無理なく楽しいのかもなあと思いました。 ちなみに一番言ってみたいのは千葉にある「せんぱくBookbase」です。 色々な人たちが本棚をシェアして集まっているというのがとても興味あります。 潜在的に本屋さんの端くれになりたい人って沢山居そうですもんね。一箱古本市見ていると本当にそう思います。 熊本の「ひなた書店」なんて若い夫婦が週末にやっていて、ちょっとした小説の舞台みたいです。いいなあ、素敵だなあ。 と、ため息つきながら読んで楽しめる本なので、同好の士には是非お勧めしたい本です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
小さな書店を始めたい人へのヒントがたくさん。 試しながら、苦労しながら徐々に形を変えていき、無理せず身の丈に合った健康的なやり方を模索していく。 改めて本屋は街の、生活の一部になるといいと思った。 それこそタイトル通り、街灯りとしての本屋になるといいですね。
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各地で灯りを灯し続けている本屋さんたち。 開業から今、そしてこれから。 いい本屋がある地域の人々は幸せだ。 その扉を開けば、広大な世界に誘ってくれる。
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