よい移民 の商品レビュー
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世界を知りたいと思っている人は読むべき。 有色人種と言われる南アジア(インド、パキスタン、その中の下層カーストだった身分に生まれた人)、中国(オリエントと言われてる日本含むインドから東側の民族)、アフリカ(アフリカ人はみんな肌が黒いわけではない。白人に間違えられるけどルーツや信条など中身がアフリカ民族な人、ケニア、ナイジェリア、ルワンダ、ジンバブエの人は明らかに異なる性質を持つ。ひとくくりにアフリカ系と言えない多様性がありアイデンティティも複雑である)。など、世界でマイノリティとして生きたことがない私にとっては全てが新鮮だった。 世界最強と言われる日本のパスポートを幸運にも持っている私にはその特権の意味がわかっていなかった、毎回イミグレを通るたびにハラハラドキドキしなくてはいけない人だっている。 自分のツールには誇りを持ちたいけど、西洋社会に行き始めた身からするとなんとなく違和感を感じてしまう葛藤も辛い。
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21人多様な視点からの話で興味深い。 アフリカの中でも多様性があり、インドの中でも多様な層があって、肌の色で区分することのナンセンスさがよくわかる。 自分という存在をルーツや宗教観、育ってきた環境や言語から深く考察する…誰もがどこかではマイノリティ。マイノリティの立場になると...
21人多様な視点からの話で興味深い。 アフリカの中でも多様性があり、インドの中でも多様な層があって、肌の色で区分することのナンセンスさがよくわかる。 自分という存在をルーツや宗教観、育ってきた環境や言語から深く考察する…誰もがどこかではマイノリティ。マイノリティの立場になると色んな視点が身につく。 翻訳だからかちょっと文章が読みづらいが面白かった。
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ページを捲るたびに小さな傷ができていくような感覚。 瘡蓋になってもその上からまた傷が付く。 それを彼らは日々の生活の中で感じているんだろうし、私も国外へ出ればそうなってしまうんだろうなと思った。 編者前書きの「有色人には、やることなすことすべてに人種が関わってきます。なぜなら、...
ページを捲るたびに小さな傷ができていくような感覚。 瘡蓋になってもその上からまた傷が付く。 それを彼らは日々の生活の中で感じているんだろうし、私も国外へ出ればそうなってしまうんだろうなと思った。 編者前書きの「有色人には、やることなすことすべてに人種が関わってきます。なぜなら、普遍的な経験とは白人のものだからです。」にハッとした。 そして、だからこの本は私の(そして全ての有色人種の)本なのだ思った。 それぞれのエッセイの完成度が高いので付箋をぺたぺた貼りながら読んでいたら2週間もかかってしまった! きっと手放せそうにない。 リトル・マーメイドのキャスティングに怒る人達が噴出する日本はこの本を人生の課題図書にした方が良い。 何故自分の肌は白いと言えるのか。 何故白の仲間入りをしていると勘違いするのか。 映画界における有色人種の話もしてるので是非読んで欲しい。
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いろんなバックグラウンドを持つ人の、イギリスで「移民」として体験したこと、それについての考えをエッセイ式にまとめた一冊。 白人がマジョリティの中で、黒人のあるべき姿に当惑する様子や、宗教的な服装を含めた見た目でいかに人が判断されるか、モデルマイノリティになるべきという圧力など、文...
いろんなバックグラウンドを持つ人の、イギリスで「移民」として体験したこと、それについての考えをエッセイ式にまとめた一冊。 白人がマジョリティの中で、黒人のあるべき姿に当惑する様子や、宗教的な服装を含めた見た目でいかに人が判断されるか、モデルマイノリティになるべきという圧力など、文の中だけだが少しイギリスの現状がわかった。 Positive discrimination も本当に白人が心からやっているのか疑問に思った。 同時に、メーガン妃の結婚の際に王室が取った対応についても想起された。
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イギリスってそうなんだ、では終われない。移民、とくくられてもひとりひとりに物語がある。そして、それはきっと日本でもたくさんの思いが、ひろわれることもなく漂っているのではないかな。
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編者自身による第一編を皮切りに、イギリスの移民2世や3世である作家・俳優・ジャーナリストなどによってしたためられた21編の移民であることにまつわるエッセイ・アンソロジーです。 作品はそれぞれシリアスなものから詩的な作品、ユーモラスであったり冷笑的なものまでと、趣向もバラバラなた...
編者自身による第一編を皮切りに、イギリスの移民2世や3世である作家・俳優・ジャーナリストなどによってしたためられた21編の移民であることにまつわるエッセイ・アンソロジーです。 作品はそれぞれシリアスなものから詩的な作品、ユーモラスであったり冷笑的なものまでと、趣向もバラバラなため、どの章が心に残るかも読み手によってさまざまでしょう。 個人的に印象に残ったものは、英国ではインド移民としてのアイデンティティーを確立したつもりが、祖父の故国に滞在してみると、結局ここでも自身が地に足のつかないよそ者であることに気付かされる「帰郷の途について」。英国で移民として差別されることへの反応が怒りから疲弊に変わり、国を離れる決意を表明する「感謝知らずの国」など。 本書末の著者情報からわかる範囲では、著者たちは1980年台生まれの比較的若い世代が中心となっています。 これが長年の差別を経験してきた高齢者も含めて書き手の世代にもっと幅があれば、さらに奥行きある作品になったのではと感じます。
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イギリスって人種のるつぼだよね。そういう問いをよく聞く。英国市民はダイバーシティを皆が理解している、かというと答えはそう簡単ではない。 本書はアジアやらインドやらアフリカ、移民をルーツに持つ英国人が感じるイギリス社会を描く。共通して行間から読み取れるのは、多くの人が生粋の英国人と...
イギリスって人種のるつぼだよね。そういう問いをよく聞く。英国市民はダイバーシティを皆が理解している、かというと答えはそう簡単ではない。 本書はアジアやらインドやらアフリカ、移民をルーツに持つ英国人が感じるイギリス社会を描く。共通して行間から読み取れるのは、多くの人が生粋の英国人との間に見えそうで見えない壁を感じていること。その壁に対してどこかしら不満を抱きつつも、イギリスの社会システムに順応して生きていること。とにかく忍耐強い。 横道に逸れるが、鉄道が突然キャンセルになって乗客が駅で立ち往生することが頻繁にある。駅員に文句の一つでも叫びそうなところ、ここの人は静かに次の行動を粛々と探す。個人的なクレーム感情を表すのは品が無いとでも言わんばかりに。 自分に降りかかる災難を「雨ニモマケズ風ニモマケズ」とやり過ごすのが英国流なのかもしれない。
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身内や知り合いに沢山同じ立場がいる一個人としては、自分に引き寄せて読めた作品なのだが、ほとんどの日本人には、他人事じゃないかな。
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ほんとに引き込まれてしまうものから、へえ、で終わるものまで。でも、どれも読まなかったら出会わなかった視点ばかり。今の私の類推からは向こう側なことも多いけれど。
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総勢21人のBAME(Black,Asian,Minority Ethnic)の「移民」と「人種」をテーマとするエッセイをまとめたアンソロジー。
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