風にあたる の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「夜を着こなせたなら」がとてもよかったので、前作も買ってみた。この本もすごく良い。 生活の歌で、ちょっとした瞬間をふんわりすくい取ったような歌たち。すくい取る言葉の選び方が絶妙で、その瞬間にいたる時間や想いの流れ、においや光の当たり具合まで自然と湧き上がってくるようなふくふくとした歌なのだ。山階さんのまなざしのやさしさ、初々しさを思う。 「音を立てて伸びきるときにほとばしるあきらめかけた輪ゴムのにおい」 「小窓から落ちるひかりをすべらせて水は湯船のかたちを保つ」 とかが特に好きな歌。からすの歌も素敵だった。
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ファンになった。 短歌を読んでニヤけ、ウルっとして、ずーんと胸にくる感じは初めてかも。 次作が待ち遠しい。
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