僕は偽薬を売ることにした の商品レビュー
偽薬(プラセボ効果)については、個人的に期待しているので、読んでみました。 プラセボ効果の根拠が不明確、というのが、著者にとって、きっと、一番の難点なのでしょうね。 科学の発展にともない、薬についても、科学的な根拠が強く求められるようになっています。 が、プラセボ効果につ...
偽薬(プラセボ効果)については、個人的に期待しているので、読んでみました。 プラセボ効果の根拠が不明確、というのが、著者にとって、きっと、一番の難点なのでしょうね。 科学の発展にともない、薬についても、科学的な根拠が強く求められるようになっています。 が、プラセボ効果については、その科学的な根拠が明らかでないため、プラセボの販売を事業として成り立たせたい著者にとっては、まずは理論武装が死活問題なのだと思います。 また、理論武装しようにも、その理論が、科学に依拠できないため、哲学書のような仕上がりになっています。 中身としては、最初の3分の1ぐらい読めば、偽薬ついての大枠が理解できるので、それで十分かと。 あとは、「偽薬を(他人にor社会に)受け容れてもらうには、どのように理論武装すればよいか」という、ある種、哲学的な考察が続くので。
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▼プラセボ効果の考え方 ■プラセボ=偽薬から、偽手術やコミュニケーション等の概念へと拡張 ■プラセボ効果は虚数のような存在 「多元的な治療につながる ■睡眠薬を減らす→偽薬により薬の量は不変に ◉偽薬=概念の拡張
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ポジショントークといいつつ、著者のプラセボにかける強い想いはよくわかる。 7章の概念的論考はやや難解だが、型にはまらない、表に現れない部分も適切に考慮に入れろということだろう。 プラセボ効果を認識し、それ以外の偽薬活用の利点を考えれば、プラセボが医療の一端を担う将来もあるので...
ポジショントークといいつつ、著者のプラセボにかける強い想いはよくわかる。 7章の概念的論考はやや難解だが、型にはまらない、表に現れない部分も適切に考慮に入れろということだろう。 プラセボ効果を認識し、それ以外の偽薬活用の利点を考えれば、プラセボが医療の一端を担う将来もあるのではないかと思う。
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事業の話が書かれていると期待したが、概念的な話や理論(理屈)が多く、読みにくかった。 納得しなかったわけではないが、期待していた内容とかけ離れていたので、星は低めに。 事業を通じてプラセボの劇的な効果や、人間の不思議さなどを今後期待。
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現在でも薬の薬理学的な原因が判明しているわけではない。 どんなに正しく思える理論も一つの仮説。 オープンラベルプラセボ試験でも、効果がある場合がある。 ホーソン効果=試験されているという環境が成績を向上させる効果。 ピグマリオン効果、実験者効果=実験者の期待が結果に影響する。 ...
現在でも薬の薬理学的な原因が判明しているわけではない。 どんなに正しく思える理論も一つの仮説。 オープンラベルプラセボ試験でも、効果がある場合がある。 ホーソン効果=試験されているという環境が成績を向上させる効果。 ピグマリオン効果、実験者効果=実験者の期待が結果に影響する。 ノセボ効果=偽薬による望ましくない効果。 人はわからないことを嫌う=何らか解釈しようとする。 健康病=健康がいつも未充足と感じる=プラセボが有効。 高齢者介護の現場=高齢者は薬を飲むと安心する。 水分補給の理由付けとして。 薬依存(睡眠薬、便秘薬、風邪薬など)に対処する。 習慣と依存は紙一重。 日にちぐすり、時ぐすり、=時間がたつと癒されること。 まだ科学には説明できないこと、科学には説明不可能なこと、の境界にプラセボ効果がある。
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