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思いはいのり、言葉はつばさ の商品レビュー

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10件のお客様レビュー

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2023/07/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙がとってもかわいくて手にとる よかったーーー チャオミンの素直な一生懸命な心が伝わってきて 心があったかくなる ニュウシュとは?? 挿絵とかにもなかったので結局どんな文字なんだろうと思っていたら裏表紙のとこに何か細長い模様が え?これが文字なの?が正直な感想 縦に読むのか横にして読むのか?ぜんっぜんわからんーー でも逆にわからない方が良かったのかも 知らない人には文字と思われない方が危険がない 心を自由にするために書く その文字を必要とした人々がいたということ 民族間のこととか貧富の差とか男尊女卑とか 諸々多分描こうとすればもっと重い話にもなるんだろうけど 児童書ってことでその辺はマイルドになってるし メインはチャオミンの成長物語なのでさらっと読めば辛くない 多分深読みしようとすると辛いとこわんさかありそう 願わくばシューインが嫁ぎ先で幸せに生きてくれることを 生きるのに必要以上の財は人の命を救うために うわーーーお父さんいいこと言うねー ここはおばあちゃんちょいとイヤミだけど お父さんとお母さんがちゃんと娘を大事にしてるのですき

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2021/12/21

分類としては児童書にあたると思われますが、大人が読んでもハッとさせられる描写があり、とても興味深く読みました。 昔、中国の女性達の間で使われてたニュウシュという文字を習っている女の子が主人公という、やや特殊な設定を上手に使い、現代にも通じる女性の生涯について考えさせられる文章でし...

分類としては児童書にあたると思われますが、大人が読んでもハッとさせられる描写があり、とても興味深く読みました。 昔、中国の女性達の間で使われてたニュウシュという文字を習っている女の子が主人公という、やや特殊な設定を上手に使い、現代にも通じる女性の生涯について考えさせられる文章でした。 未成年か成人後か、既婚か未婚か、男性か女性か、など、読み手の立場や属性で大きく感想の変わる、大変面白い物語だと思います。

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2021/09/01

様々な民族や、考え方が違う女の人たちが、刺繍や女書を通して理解しあっていて心が温まりました。 また、チャオミンの姉であった人が結婚するときに、チャオミンの気持ちをチャオミンが習っていた女書で表していて、僕も言葉を大切にするとともに、祈って自分の想いを伝えたいなぁと思った

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2021/08/22

朝日小学生新聞「中学入試で取り上げられた本」より。(ちなみに、桜蔭中ほか) 少し前に読んだ『彼岸花の咲く島』で、女性だけが学べる「女語」という言葉が登場した。 こちらは「女書」(ニュウシュ)という女性だけに伝わる文字の話。 理不尽な風習や、古くからのしきたりの中で、自由を奪わ...

朝日小学生新聞「中学入試で取り上げられた本」より。(ちなみに、桜蔭中ほか) 少し前に読んだ『彼岸花の咲く島』で、女性だけが学べる「女語」という言葉が登場した。 こちらは「女書」(ニュウシュ)という女性だけに伝わる文字の話。 理不尽な風習や、古くからのしきたりの中で、自由を奪われてきた女性たち。 「文字があなたの(纏足をした)足の代わりだよ」「思いをつづることで、心がきっと自由になる」p82 誰もが文字を学べ、読み書くことができる今、 指先でつぶやくだけで世界中とつながれる今、 自らの思いを託せる「文字」の持つ不思議な力を、改めて感じた。 文字は、人を生かしもすれば殺しもする。 「言葉を大事にするんだよ」p153 「辛いときは、書きましょう 苦しいときは、歌いましょう」p205 「人は初めて書く文字では、思いやりや優しい気持ちを言葉にする」p251あとがきより 「女書」と検索してみた。 装丁に描かれた刺繍のような美しい右上がりの文字。この文字が、女性たちの悲しみや喜びに寄り添ってきたんだな。

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2021/04/11

中国に伝わる女書。その美しさに魅せられ学び始める少女チャオミン。少女たちの日常を通して、民族や女性、家族、友情が浮かび上がる。なんて繊細で切なく美しい物語を書くんだろう。思いは祈りになり言葉は翼になる。タイトル通りの素敵な物語。

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2021/02/02

チャオミンはニュウシユ(女書)を習いはじめます。 花帯に刺繍されたニュウシユに心惹かれて。 文字を知って、チャオミンは伝えたいことがあふれます。歌にのせて、文字にのせて、気持ちが自由になるのです。

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2020/09/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

漢族の父とハル族の母の間に生まれたゴォ・チャオミンは、近所のお姉さんホ・ジュアヌに連れられ刺繍にと手仕事をする娘たちの集まりに参加することを楽しみにしている。 集まりにはもう一つ、男たちに秘密の習い事がある。 「ニュウシュ(女書)」を教えてもらうのだ。 文字を覚えたばかりの小さな女の子の誇らしい気持ち。 自分の気持ちを言葉の形にしてやり取りする手紙や歌。 部族間の反発もあるけど、きちんと交流も、手を取り合うこともある。 年上の子が小さな子を慈しみ、 子どもの成長を見守る家族。 ニュウシュには、女性たちの辛い気持ちを受け止めてきた歴史があるそうです。 チャオミンたちの物語が、ニュウシュに染みこんだ女性たちの涙を天にかえしてくれているといいな。纏足の怨念は作品内ではらされていた。(受けいれ、誇りに思っていた人もいてはったんやろなとは思う。ただ、子どもの足というのが。失われるべくして、失ったものだ。) ニュウシュで恋文もしたためられるんだものね。 チャオミンとジュアヌが結交姉妹になれて良かった。誰かの命と引き換えでなくて、ほんとに良かった。 シューイン姉さんの結婚が、相手といっしょに幸せな日々をニュウシュで綴っていけるものでありますように。 こうであったらよいなと思える物語でした。

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2019/10/29

「辛いときは書きましょう。苦しいときは歌いましょう」 「思いをつづることで心がきっと自由になる」 小さい村の小さな女の子のおはなし。でもその心の内は文字と歌でどこまでも深く果てしなく広がる。読後の余韻がいつまでも残る一冊。

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2019/11/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手に取る機会があって読んだ。 チャオミンは、十歳の誕生日を楽しみにしていた。 近所のジュアヌと一緒に、「ニュウシュ(女書)」を習いにいく。 ニュウシュとは、女性だけが書く文字のことだ。 不思議な読後感でした。 民族や文化のこと、小さくて広い世界のことをじんわり感じます。 ニュウシュってどんな文字なんだろう、ほんとにあるのかとWEB検索すると、なんとこの本の見返しにもありました。 細い蔓のような、模様のような文字で、デザインと一体化していて気づきませんでした。 昔の中国の甲骨文字のような象形文字のような感じです。 あとは、結交姉妹というのに違和感がありました。 やっぱり中国や韓国の文化なのかな、なんて。 てん足はどうも後ろ暗いので、YA向けかなぁと思いました。 イラストがかわいくてよかったです。

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2019/08/16

日本語で書かれた児童書で、中国が舞台で中国人の少女が主人公というのが希で、さらに女書(ニュウシュ)が扱われるのは初めてだと思う。 それ自体とてもいいし、装画(まめふく)も可愛いし、読みやすい。 いい条件が揃っている。 しかし、残念な本だった。 子ども向けでも、もう少し具体的なこと...

日本語で書かれた児童書で、中国が舞台で中国人の少女が主人公というのが希で、さらに女書(ニュウシュ)が扱われるのは初めてだと思う。 それ自体とてもいいし、装画(まめふく)も可愛いし、読みやすい。 いい条件が揃っている。 しかし、残念な本だった。 子ども向けでも、もう少し具体的なことを書いてほしい。時代はいつなのか、場所はどこなのか。どんな家に住んでいたのか。その土地では珍しくなかったとはいえ、異民族なのに父母はどうして結婚しかのか。女書はそもそも女性が教育を受けられないからできたわけだし、主人公が纏足していたりするわけで(そのわりに非常に活発で明るく、今の女の子に近いメンタリティで子どもは感情移入しやすいだろうけど)、教育も受けられず、家事労働を担い、見知らぬ人と結婚し、結婚してしまえば婚家の言いなりになるしかなかった時代の女性の姿が、一応書かれてはいるけれど、軽いというか、浅いというか。 特に近所に住む主人公の友人、漢民族夫婦の娘のジュアヌは、貧しさから漢民族なのに纏足もしてもらえず(当時の感覚では、ちゃんとした家の娘は纏足してたわけだから)、家庭円満で経済的に余裕のある主人公に嫉妬しているようなシーンがあるので、そこのところをもっと描くのかと思っていたが、それ以上のつっこみはなし。 知らないところに嫁に行かされるシューインや、一揆を起こして捕まった男の息子シュウチー、高い教養がありながら世捨て人のような生活をしているグンウイなど、登場人物の役者は揃っているのに、とにかくつっこみ不足なんだよ! 文章の量や難易度(対象年齢)などに制約があったのかもしれないが、せっかくのいい題材を活かしていないのが残念すぎる。 この題材なら対象年齢を上げて、もっと書き込んだ方が面白いのに。 ★3つなのは、題材がいいからで、内容は大いにもの足りず、★2つ。

Posted byブクログ