管見妄語 知れば知るほど の商品レビュー
数学博士・藤原正彦氏が時事問題や週刊誌ネタ、私事評論を俎上に『週刊新潮』に連載された〝いぶし銀のように輝く謙遜まみれのエッセイ〟<管見妄語>の2016年版。 筆者の奥方(藤原美子さん)との掛け合い漫談のようなユーモアを交えながら、問題の本質をえぐった研ぎ澄まされた論評や歯に衣着せ...
数学博士・藤原正彦氏が時事問題や週刊誌ネタ、私事評論を俎上に『週刊新潮』に連載された〝いぶし銀のように輝く謙遜まみれのエッセイ〟<管見妄語>の2016年版。 筆者の奥方(藤原美子さん)との掛け合い漫談のようなユーモアを交えながら、問題の本質をえぐった研ぎ澄まされた論評や歯に衣着せぬ世評に拍手喝采。片や豊かな情緒に裏打ちされた人生訓には、筆者の気取りのない繊細な優しさが垣間見えて慰められる。
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著者の学術界や数学者をテーマにしたエッセイは好きだけど、時事評論は苦手だと再確認。洞察力が冴える部分も確かにあるが、とにかくジェンダーや社会規範に関する価値観が昭和からアップデートされない感強すぎる。
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週刊誌の連載コラムとして書かれたものを集めたもの。恐らく読者のことを慮ってのことだろう時事的話題を扱いながらも持論をしっかりと展開したらしかもある意味隙を見せていやみがない文章になっている。エッセイストとして評価されている筆者の期待を裏切ることがない。 難度も出てくる奥様への...
週刊誌の連載コラムとして書かれたものを集めたもの。恐らく読者のことを慮ってのことだろう時事的話題を扱いながらも持論をしっかりと展開したらしかもある意味隙を見せていやみがない文章になっている。エッセイストとして評価されている筆者の期待を裏切ることがない。 難度も出てくる奥様への愚痴が実は愛情に溢れたものであることも数編を読み通せば自然に伝わってくる。恐らくこの雑誌の他の記事は俗的なものばかりのはずだ。このエッセイを救いにしていた読者がいたに違いない。
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筋を通し,それを日々洗練させ,心を磨く,絶対的な自信と自己肯定感には惹かれるが,しかし絶対的な肯定ではなく,反駁するだけの教養を身につけ研鑽せよ,ということが言外の主張であろうか.
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