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鍼と禅 の商品レビュー

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2024/06/23

著者は癒しの会を主催していた鍼灸師の「横田観風」氏(1944ー)です。 本書は氏の来し方と哲学をまとめていました。 横田氏は東京工大の大学院理論物理学を修了後に、鍼灸学校を卒業して鍼灸師になります。 卒業後に開業し、「いやしの道協会」を設立して後進を指導する一方で、自身は禅の指...

著者は癒しの会を主催していた鍼灸師の「横田観風」氏(1944ー)です。 本書は氏の来し方と哲学をまとめていました。 横田氏は東京工大の大学院理論物理学を修了後に、鍼灸学校を卒業して鍼灸師になります。 卒業後に開業し、「いやしの道協会」を設立して後進を指導する一方で、自身は禅の指導を受けるなど多彩な活動をしてきました。 本書は自身の来歴を振り返り、独自の鍼灸技術を構築していった過程を述べていました。 横田氏は水毒による体調不良を経験し、その原因と治療法を解明するために東洋医学の道に入りました。 従来の理論では説明できず、古書を紐解いたところ日本漢方の「古方派」にヒントがあると感じました。 漢方理論を鍼灸で応用するための方法論を試行し、ついに「万病一風」の境地に達します。 その知見は著者が創設した「いやしの会」で後進と共有され、同会は横田観風氏ー大浦慈観氏(1955ー)ー朽木宗観氏(1960ー)へと引き継がれています。 本書はこのように著者の到達した境地が解説されていました。 一般向けにまとめたものですが、難解な部分があって専門家向けだと感じました。 ユニークな内容で読み応えがありました。

Posted byブクログ

2019/09/05

鍼灸師として長年の経験を積む著者の言葉ひとつひとつにはずっしりとした重さを感じます。 鍼灸の技術や世界観、禅との関わりなどとても興味深い話も多く、筆者自身の自伝的なお話ととても面白かった。 個人的にはこの本のデザイン、質感、など装丁が素晴らしいですね。 オレンジ色の表紙なんて...

鍼灸師として長年の経験を積む著者の言葉ひとつひとつにはずっしりとした重さを感じます。 鍼灸の技術や世界観、禅との関わりなどとても興味深い話も多く、筆者自身の自伝的なお話ととても面白かった。 個人的にはこの本のデザイン、質感、など装丁が素晴らしいですね。 オレンジ色の表紙なんて珍しいけどとても良い感じです。 一度読んだだけでは理解できない深みのある良書だと思います。

Posted byブクログ