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東京會舘とわたし(下) の商品レビュー

4.3

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    54

  2. 4つ

    47

  3. 3つ

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2023/01/23

それぞれのエピソードはおそらく、実際に合った話がもとになっているのだろう。 ただ、東京會舘があまりに完璧な場所として書かれていて、夢の空間のようで、リアリティが薄い気がする。

Posted byブクログ

2023/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

下巻。新館となってからの東京會舘。 その建物と関わるひとたちのストーリー。 上巻から続けて一気読み。 華やかで秩序正しく重く確かな歴史を持つ建物と人。時代の変遷につれ、頷けるところも。 ただ、3.11の日のストーリーだけはちょっと、東京の人ファーストとしてしか描かれてなくて意識の上でもやはり地域間格差が感じられた。 憧れの東京會舘。庶民のためのと謳われてはいたけれど地方在住者には気軽に行ける処ではないですね。 美しいモノ、秩序正しいモノ、歴史を感じさせるモノ、そういう人達は連綿と存在してます。そう思わせていただいたので宜しいのでないかな。

Posted byブクログ

2023/01/03

登場人物たちの人生や時間が少しずつ重なって、物語が進んでいくのがドラマを覗かせてもらう感じで楽しめました。 小椋の小説への思いや生き様は、辻村深月自身がかなり投影されているように感じる熱い描写でした。 歴史にも東京會舘にも疎い自分でもそこそこ楽しめました。東京會舘という存在を...

登場人物たちの人生や時間が少しずつ重なって、物語が進んでいくのがドラマを覗かせてもらう感じで楽しめました。 小椋の小説への思いや生き様は、辻村深月自身がかなり投影されているように感じる熱い描写でした。 歴史にも東京會舘にも疎い自分でもそこそこ楽しめました。東京會舘という存在を知ってる人は更に楽しめると思います。

Posted byブクログ

2022/12/26

東京會舘にまつわる連続短編集。本書下巻は、昭和50年代から平成が終わるまでの心温まる珠玉のストーリ集。

Posted byブクログ

2022/12/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

東京會舘の後編。 今回は昭和の終わりから平成・令和にかけての東京會舘で起きた様々な出来事を描いたドキュメンタリー的小説。 前巻と同様にとても辻村先生の描く暖かい物語が染み渡っていてとても感動的だったなぁと。悪い人間がほぼ出てこないため読みやすいのと、思わぬ伏線が回収されているのがとても気持ちいいなぁと思いました。東京會舘でスタッフとして働いていた人が出世して支配人になっていたり、以前に結婚していた人の子孫の結婚式を同じ東京會舘で行ったりと時間の流れを意識したストーリーでとても感動的だと思いました。 東京會舘が紡いできた歴史は時代の出来事ともに変化し続けており、それと同時に各物語における「わたし」も東京會舘によって人生を変えられ、東京會舘の歴史に名を刻んでいくという関係性がとても良いなぁと思いました。面白かったです。 この作品をアニメ化した際の声優陣を自分なりのキャスティングしてみたので読む際に参考にしてください(敬称略)。 小椋守護:梶裕貴 茂木芽衣子:小山茉美/小松未可子 茂木勇吾:緒方賢一/前野智昭 志塚徹平:西山宏太郎 岩谷時子:勝木真沙子 三科文佳:田中真弓 渡邉:銀河万丈 高梨:遊佐浩二 藤原幸弘:古川登志夫 中野優里:千本木彩花 里田智樹:畠中祐 水川静子:野沢雅子

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2022/11/22

東京會舘、行きたい! 食事もしたいし、シャンデリアや煉瓦の壁も見てみたい!  創業100周年にあたる2022年11月に偶然手にした本書は、東京會舘の激動のドラマだった。 大正11年、大衆の人たちの社交場として開業。 戦前には国に取り上げられて、再び民間に戻るも、戦後はGHQに...

東京會舘、行きたい! 食事もしたいし、シャンデリアや煉瓦の壁も見てみたい!  創業100周年にあたる2022年11月に偶然手にした本書は、東京會舘の激動のドラマだった。 大正11年、大衆の人たちの社交場として開業。 戦前には国に取り上げられて、再び民間に戻るも、戦後はGHQに接収。 本書はアメリカから返還され、1回目の建て替え後の新館の5話のドラマ。どの話もとても良かった。作中作家の小椋真護と、辻村深月氏が重なる。どんな人にも場所にもそれなりのドラマがあるのだと胸が熱くなる作品だった。

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2022/11/05

読んでいる間、どこか心が落ち着いて穏やかになるような感じ。まるで東京會舘に訪れた時みたいですね。 人の温かさ、趣き、時の流れ、、、とにかく''すてき''という言葉が似合う作品だと思います。 東京會舘に行ったことのある人ない人問わず下巻だけで...

読んでいる間、どこか心が落ち着いて穏やかになるような感じ。まるで東京會舘に訪れた時みたいですね。 人の温かさ、趣き、時の流れ、、、とにかく''すてき''という言葉が似合う作品だと思います。 東京會舘に行ったことのある人ない人問わず下巻だけでも魅力を味わえますが、ぜひ上下通して読んで頂きたいです!

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2024/05/19

東京會舘に携わったお一人お一人の『プロジェクトX』のような心温まるストーリー。戦前、戦中、戦後、震災‥2度の建て替えと、今回3度目の建て替えを前にして物語は回想に入っていきます。 作中に出てくる“小椋”という小説家は辻村深月さんでしょう。ここで行われた直木賞授賞式‥それにこんな...

東京會舘に携わったお一人お一人の『プロジェクトX』のような心温まるストーリー。戦前、戦中、戦後、震災‥2度の建て替えと、今回3度目の建て替えを前にして物語は回想に入っていきます。 作中に出てくる“小椋”という小説家は辻村深月さんでしょう。ここで行われた直木賞授賞式‥それにこんな秘話があったとは。作中に登場するそれぞれの時代の東京會舘の内装などをネットでググりながら画像を見るとさらに印象がわかります。そんな楽しみを兼ねて読んでいけます。 『いつかきっと今日のことを、また思い出す。この灯りや、建物の姿とともに。思い出の余韻は、そうやって、ずっと、誰のもとでも平等に続いていく。建物の時間は流れていく』‥ずっと存在する建物とはそういうものですね。 『きっと、この建物にやってきた人の数だけ、それぞれ、どんな思いでどういう時に来たのかという物語があると思うんです。それはきっと、お客さんの側にも、もちろん従業員の側にも』‥その思い出を温かく描写する辻村深月さんの、ミステリとは違う一面を心地良く読ませてもらいました。

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2022/09/22

良かったぁ。 人が紡ぐ歴史の中で繋がってるところ。 ホテルマンではないけれど誇りを持って仕事をしている人。本当素晴らしい。仕事に対する姿勢に頭が下がる。見習いたい。 この本読んだら、東京會舘行ってみたくなる。 プルニエ、シェロッシニの料理食べてみたい。サーピスを受けてみたい。

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2022/09/06

東京會舘の長い歴史の中で、それぞれの時代の中で物語を紡いだ短編集。創業以来からの社交という文化を広めるという理念が一貫していて、それが物語に表れている。6章の、昔夫ときた東京會舘に久々に来て変わらない思い、思い出を感じられるところがすごい良かった。

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