海岸文庫ちどり通信 はなれの管理人 の商品レビュー
図書館の勤務経験がある作者の、本とひとを結ぶ物語。 あるとき、小学生の智治は、小学校の図書室でちどり文庫という蔵書印がある本を見つける。 そして、ちどり文庫が、彼の住む街にあることがわかって…… 最初の蔵書点検のくだりは、少しもやっとしたけど。 全体的には、いい本なのかなと思い...
図書館の勤務経験がある作者の、本とひとを結ぶ物語。 あるとき、小学生の智治は、小学校の図書室でちどり文庫という蔵書印がある本を見つける。 そして、ちどり文庫が、彼の住む街にあることがわかって…… 最初の蔵書点検のくだりは、少しもやっとしたけど。 全体的には、いい本なのかなと思いました。
Posted by
面白くて一気に読み上げてしまったのだけど、最後の終わり方が自分の想像と違っていたので、ワクワク度が急に下がってしまった
Posted by
装丁も中身もライトノベル風で幅広い層が手に取りやすく、さらっと読める。 著者のブログによると、海岸団地はずっと描きたかった舞台だそう。海岸団地という総称は初めて知ったけれど、モノレールが通っている場所というのはどこか近未来的、非日常的な空気の漂う場所で、その空気感と団地に住む人...
装丁も中身もライトノベル風で幅広い層が手に取りやすく、さらっと読める。 著者のブログによると、海岸団地はずっと描きたかった舞台だそう。海岸団地という総称は初めて知ったけれど、モノレールが通っている場所というのはどこか近未来的、非日常的な空気の漂う場所で、その空気感と団地に住む人々の生活感が混ざり合った独特の雰囲気がよかった。 河合二湖さんの描く物語には学校や家とは別の居場所、心の拠り所のような場所がよく出てくる。 そういった居場所をはじめ、心ときめくようなたくさんの憧れがつまっているところに惹かれる。 甘さだけでなく、核心をつくような鋭い心の揺れがふいに顔を覗かせるところも。 構成的に仕方ないのかもしれないけれど、個人的にはもう少しそれぞれの人間関係を深く掘り下げて描いてあってもよかったかなと感じた。 でも読後じんわりとしたあたたかさが心に残る良い作品だった。
Posted by
神奈川シーサイドライン沿線あたりが舞台のモデルでしょうか。1話ごとに人と人がつながっていく連作短編です。帯には「猫と本とやさしい時間」とありますが、それほど猫は関係ないかな。出てくるけどね。
Posted by
とても良かった! 地域の人が運営する文庫を題材にしてるみたいなので買ってみたんだけど、物語の中では文庫は現在閉鎖中。小学校の図書室で学校のものではない本(文庫の本だった)を見つけた男の子から話が始まり、文庫のあった団地を中心に、章ごとに主人公が代わって進んでいくオムニバス形式。現...
とても良かった! 地域の人が運営する文庫を題材にしてるみたいなので買ってみたんだけど、物語の中では文庫は現在閉鎖中。小学校の図書室で学校のものではない本(文庫の本だった)を見つけた男の子から話が始まり、文庫のあった団地を中心に、章ごとに主人公が代わって進んでいくオムニバス形式。現実にありそうな地域や家族を見つめつつ、ファンタジーになり過ぎずに全体に程よく善意でまとめていて、読後感が爽やかでした。
Posted by
東京近郊の海岸の町、古い団地に引っ越してきた少年・智治が学校の図書室で見つけた「ちどり文庫」という蔵書印の押された本。そこから始まる本がキーワードの連作短編集。
Posted by
- 1