完全版 若き日と文学と の商品レビュー
青春の日の出会いから敬愛する作家、自作まで。親友の二人が闊達に語り合う。ロングセラーを増補、全対談を網羅した完全版。〈巻末エッセイ〉辻佐保子
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辻邦生と北杜夫が語るトーマス・マン。 作家性という意味ではかなり違うタイプの2人だが、旧友であったのは有名な話だろうと思う。そのせいか、この2人の対談は、寧ろごく普通の日常的なエピソードの方が面白い。 ところで、辻邦生・北杜夫の他に、トーマス・マンに私淑していた人物として知られる...
辻邦生と北杜夫が語るトーマス・マン。 作家性という意味ではかなり違うタイプの2人だが、旧友であったのは有名な話だろうと思う。そのせいか、この2人の対談は、寧ろごく普通の日常的なエピソードの方が面白い。 ところで、辻邦生・北杜夫の他に、トーマス・マンに私淑していた人物として知られるのが三島由紀夫だが、逆にトーマス・マンを『受け付けなかった』という証言があるのが吉田健一である。そう考えると、ほぼ同時代の文学者にも色々あって面白いなぁ。
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