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ナラティブ・メディスンの原理と実践 の商品レビュー

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2023/04/12

ヘルスケア(医療)従事者向けに、病を生体機械の故障のようなものではなく、心も含めた全人的な病んでいる状態として、解消するという考え方と方法についての説明と教育方法についての書籍。 この考え方と方法とは、「患者の物語」を引き出し(注意を向けて聞く、時には医療者側が物語を見出し創造...

ヘルスケア(医療)従事者向けに、病を生体機械の故障のようなものではなく、心も含めた全人的な病んでいる状態として、解消するという考え方と方法についての説明と教育方法についての書籍。 この考え方と方法とは、「患者の物語」を引き出し(注意を向けて聞く、時には医療者側が物語を見出し創造もする。むしろ見つけるというイメージ)、できる限り深く理解する(精密読解)、自分の視点での患者の物語も考える(時には作る)、そして、その物語のなかで患者が本当に必要だと思うものを提供するようにするという考え方(かな)。 医者が、患者の話を、聞こうと思うマインド(ナラティブメディスンの哲学、現在のエビデンスベースの医療に対する反省、実際にナラティブメディスン活動の体験などを学ぶかこと?)、聞く力(精密読解?)、そこから想像力を広げる力(物語を創造する力?)を教育するという。 物語は、口頭で物語るだけではなく、書くことを重要視している点が興味深かった。書くことで文章として形式化されることで、物語が本人および周りにとって「具象化」「現実化」するということなのかもしれない。 物語を書くこと(アウトプットすること)の重要性は非常に奥行きのある知見に感じるので、私自身、よく考えたい。

Posted byブクログ