1,800円以上の注文で送料無料

ザ・ボーダー(上) の商品レビュー

4.3

18件のお客様レビュー

  1. 5つ

    5

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/02/27

『犬の力』『ザ・カルテル』に続くメキシコとの麻薬戦争を描いたシリーズ完結編。 1人の麻薬王が築いた巨大な麻薬組織のビジネスと警察の攻防を描いた『犬の力』、カルテル同士の戦争により拡大化していく暴力の連鎖を描いた『ザ・カルテル』、そして今回は麻薬王の玉座が空いたことによるメキシコ...

『犬の力』『ザ・カルテル』に続くメキシコとの麻薬戦争を描いたシリーズ完結編。 1人の麻薬王が築いた巨大な麻薬組織のビジネスと警察の攻防を描いた『犬の力』、カルテル同士の戦争により拡大化していく暴力の連鎖を描いた『ザ・カルテル』、そして今回は麻薬王の玉座が空いたことによるメキシコの混乱と麻薬戦争が終わらない真の原因を描く。 前2作を読み直した上に内容が骨太過ぎて読むのに時間が掛かったけど、やっぱり物凄い作品だった。

Posted byブクログ

2022/06/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

米国、メキシコ、グアテマラ、3か国を中心とした麻薬カルテル、密売、殺人。タイトルのボーダー(境界線)には色んな意味がある。麻薬の国境越え、人間が正常に保てるか、刑務所の外と内、生と死。メキシコの麻薬王アダン・バレーラの死によって麻薬戦争の終結をもたらすどころか、内部抗争が起こり混とんとする。それに巻き込まれる一般住民。壮絶な社会派ミステリーです。疲労感とともに人間の闇、麻薬の闇への疼痛を感じる。カルテルのボス・カーロ、麻薬取締官・ケラー、貧困少年・ニコ、どう関わってくるのか!後半の800ページが楽しみ。⑤

Posted byブクログ

2021/10/24

40年に及ぶ麻薬戦争3部作完結編の上巻。 作者畢生の大作である。 犬の力から読み始めて15年が経った。 評価云々関係なし。勿論面白い。 絶対おすすめです。

Posted byブクログ

2021/09/29

 平置きされているこの文庫本を手に取ると、どの本よりも厚い感触に、まず手が驚く。765ページだ。『犬の力』、『ザ・カルテル』に続くこの3部作は、ボリュームだけでも作者の執念を感じる。  主人公は今や麻薬取締局DEAの局長になっており、上巻では彼の直接的な活躍より、麻薬を取り巻く...

 平置きされているこの文庫本を手に取ると、どの本よりも厚い感触に、まず手が驚く。765ページだ。『犬の力』、『ザ・カルテル』に続くこの3部作は、ボリュームだけでも作者の執念を感じる。  主人公は今や麻薬取締局DEAの局長になっており、上巻では彼の直接的な活躍より、麻薬を取り巻く周辺(すなわち主人公の人生なのだが)の人物を描いていく。  麻薬カルテルの首領の首をすげ変えてもすぐに次の顔が現れるように、麻薬の売人から中毒者まで、次から次へと登場人物に不足はしない。また、登場人物にトランプ大統領のモデルが登場するように、この物語は現実社会に基づいている。作者の執念はジャーナリズムに根差していると強く感じる。  さあ、3部作の長大な大河小説は最終巻を迎える。読み終えたくない気持ち半分、読み急ぐ気持ち半分で、秋の夜長にもぐり込む。

Posted byブクログ

2021/09/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

米国の麻薬捜査官による執念の追跡の物語 政治任用により高官となり、メキシコからの麻薬流入を食い止めるために囮捜査を指揮。米国大統領候補の娘婿の運用するファンドが、麻薬マネーを受け入れ、マネーロンダリングに手を貸しているとの情報が入る。 政治的圧力を受ける中、追求しきれるか。 同時並行で、ニカラグアから少年が脱出し、米国密入国を目指す。マフィアを逃れてきたものの、結局はその一味になってしまうのか。 ドラマ仕立てで面白い。上下巻

Posted byブクログ

2021/07/20

前作で、悪の化身を倒した。しかし地獄は地獄のままで、いや悪化していく。 実際のメキシコで発生した醜悪な事件が取り入れられており、人間の恐ろしさ、おぞましさが、これでもかと描かれている。 1作めの「犬の力」で唯一の希望の光だった、あの二人が登場する。

Posted byブクログ

2021/07/20

やっと上巻を読破。次の下巻は文庫本なのに800ページ以上。このシリーズを最初から読んでいるがとにかく登場するメキシカンの名前が覚えられない。しかも3シリーズ上下巻ずつでどんどん登場人物が累積される。しかもあだ名も出てくるしなぜかファーストネーム、ファミリーネーム入り乱れ。でもなぜ...

やっと上巻を読破。次の下巻は文庫本なのに800ページ以上。このシリーズを最初から読んでいるがとにかく登場するメキシカンの名前が覚えられない。しかも3シリーズ上下巻ずつでどんどん登場人物が累積される。しかもあだ名も出てくるしなぜかファーストネーム、ファミリーネーム入り乱れ。でもなぜかこのメキシコ麻薬戦争に引き付けられる。

Posted byブクログ

2023/02/23

買ってある。読まなきゃ。 2023.02.23.『ザカルテル』をずいぶん前に読んだ。面白かったので、即、本作を購入しておいた。 本棚から出して読み始めたが心が踊らない。あらすじを改めて読むと、麻薬組織の抗争がテーマだったことを思い出す。なんか気が重い。思い切って売ってしまおう。...

買ってある。読まなきゃ。 2023.02.23.『ザカルテル』をずいぶん前に読んだ。面白かったので、即、本作を購入しておいた。 本棚から出して読み始めたが心が踊らない。あらすじを改めて読むと、麻薬組織の抗争がテーマだったことを思い出す。なんか気が重い。思い切って売ってしまおう。買った本はなるべく早く読まなきゃこちら側の心境の変化でこの様になってしまうことが多い。気をつけようっと。

Posted byブクログ

2021/03/27

2021年3月25日読了。 上巻だけで765ページ、古い表現だが「超弩級」の長編。 本作だけではなく、「犬の力」「ザ・カルテル」も上下巻で長編だったが、最終章となる本作はさらに長い。 が、長さを感じさせない。 前作の最後にメキシコの麻薬王アダン・バレーラが死に、メキシコのシナ...

2021年3月25日読了。 上巻だけで765ページ、古い表現だが「超弩級」の長編。 本作だけではなく、「犬の力」「ザ・カルテル」も上下巻で長編だったが、最終章となる本作はさらに長い。 が、長さを感じさせない。 前作の最後にメキシコの麻薬王アダン・バレーラが死に、メキシコのシナロアカルテルは混迷の要素を含む。 DEA捜査官、アート・ケラーはなんとDEA長官に就任し、今までの方針を変更する。 時代は2014年から始まり、2016年の大統領選挙を視野に入れたストーリーが展開される。 メキシコカルテルの跡目争い、ニューヨークを舞台にした新たなアート・ケラーの作戦などあっという間に読み切ってしまう。(少し大げさですが)

Posted byブクログ

2020/09/01

とうとう読了。三部作、大河小説。アートケラー気高い男、アダンバレーラ、寡黙な麻薬王。 ドンウィンズロウの筆致力。圧倒的な悪の現場のリアリティ。ラテン系美女たち。

Posted byブクログ