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虫の文学誌 の商品レビュー

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2019/12/06

虫が大好きな作者だが、昆虫図鑑のようなアプローチではなく、文学などから日本を含む、海外にまで範囲を伸ばし、どんな風にその国民が虫を捉えているかが書かれている。 膨大な資料は、もはや作者が言うところの「私のような、、、」と言う謙虚な言葉すら霞んでしまうような膨大な抜粋が。 同じ...

虫が大好きな作者だが、昆虫図鑑のようなアプローチではなく、文学などから日本を含む、海外にまで範囲を伸ばし、どんな風にその国民が虫を捉えているかが書かれている。 膨大な資料は、もはや作者が言うところの「私のような、、、」と言う謙虚な言葉すら霞んでしまうような膨大な抜粋が。 同じトンボでも、日本では武士道の上からも、馴染みがあり好まれていて、子供たちもその習性を熟知し、「トンボとり」の歌まである。 だが西洋では、悪魔のような扱いで嫌われている。 だがエミールガレの作品にはトンボがあるがあれはいかに?と。それは日本の浮世絵など葛飾北斎の影響が濃厚のようだ。浮世絵からその美しさを再認識した西洋人がモチーフとして使うようになったからこそ、あのガレの作品につながる。

Posted byブクログ