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お願いおむらいす の商品レビュー

3.2

15件のお客様レビュー

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  5. 1つ

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2024/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぐるフェスに参加する店舗やそこで出てくる 料理やなんならぐるフェスの売り上げ ランキングなんかを競う話とかだと思って いたらがっつりヒューマンドラマだった・・・ 夢と現実に迷いながらも今を受け入れ それに対峙しようとする男を描いた 「お願いおむらいす」。病気や仕事、急激な 変化に不安で潰れそうになりかけるところを 家族によって踏みとどまる姉妹を描いた 「キャロライナ・リーパー」。 やっとグルメにスポットが当たった話かと 思ったらまさかの展開に驚いた「老若麺」。 アイドルって思っているより大変でそれでも アイドルになった理由をちょっと痛いファンの 女の子と接することで思い出し再び前を 向くことが出来た「ミュータントおじや」。 まさかここに一話のあの人が出てくるのか! と驚きつつも話の展開に涙腺を刺激された 「フチモチの唄」。どの話にもぐるフェス らしく食べ物も沢山出てくるけど、 就職難や介護、仕事のモチベーション、 ネグレクト、病気の問題などなど社会問題 なんかも織り交ぜられていて作品自体は サクッと読めたけど色々と考えさせられる 一冊だった・・・でも読み終えた後、 心はほんわりとしました。

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2023/03/17

悪くはない、最後まで読めた。 既視感。 なんかこういう話ってありがち。 最後の話では、どこにそんなお金と余裕があるんだろうか?と学費にきゅーきゅーとしている当事者てきには、ぽかーん。 まあ、いい話でした。

Posted byブクログ

2024/03/24

 B級グルメフェスティバル、通称「ぐるフェス」を舞台に繰り広げられる群像劇。5話からなる。      * * * * *  各話とも主人公と、その主人公に関わる人たちの悲喜交々の人生が軽快なタッチで描かれていて読みやすい。  もちろん彼らが抱えている問題には大小様々あり、2...

 B級グルメフェスティバル、通称「ぐるフェス」を舞台に繰り広げられる群像劇。5話からなる。      * * * * *  各話とも主人公と、その主人公に関わる人たちの悲喜交々の人生が軽快なタッチで描かれていて読みやすい。  もちろん彼らが抱えている問題には大小様々あり、2話目と5話目は少しばかり深刻です。  それでも自分なりに折り合いをつけ、何とか前を向いて生きていこうとする人たちを描くラストは微笑ましく元気づけられました。  ただ第1話のエアギターは展開としてナイと思いました。無理感半端なし。

Posted byブクログ

2022/08/23

グルメフェスに参加する人々の話。それぞれ登場人物には、悩みがあって、、、その年代ならではのリアルな状況が描かれている。どの話も最後には前向きになれるので、いま何か行き詰まっている人にオススメな本だと思った。

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2022/08/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ぐるフェスというイベントの中で、いろいろな人の人生を垣間見るような小説。 タイトルに興味を持って採った1冊だったけど、面白かった。現実と向き合って、前を向いて歩いていこうとする人たちの話に心温まるような作品。 わたしは姉妹の話が一番好きだったかな。

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2022/05/21

〈ぐるめフェスタ〉略称〈ぐるフェス〉。 ある秋の「食のお祭り」に関わった人々をめぐる短編集。 夢に破れた青年。 病を抱えた漫画家と家族。 料理下手なラーメン屋。 落ち目のアイドルとファン。 リストラと介護に悩む男。 偶然、同じ場所に居合わせた、縁もゆかりもない人たち。 願った...

〈ぐるめフェスタ〉略称〈ぐるフェス〉。 ある秋の「食のお祭り」に関わった人々をめぐる短編集。 夢に破れた青年。 病を抱えた漫画家と家族。 料理下手なラーメン屋。 落ち目のアイドルとファン。 リストラと介護に悩む男。 偶然、同じ場所に居合わせた、縁もゆかりもない人たち。 願ったようにはいかない人生の中で、それでも明日はやってくる。葛藤と、ささやかな希望と、B級グルメ。 特別じゃないけど、本人たちにとっては大切な、人生の一ページを垣間見るような一冊。 ……そういや、オムライスは出てこなかったような。

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2021/10/15

大きな空の郊外の公園で開催される グルメの祭典「ぐるフェス」に集う人々は、 皆楽しそうだ。 運営スタッフは忙しそうに走り回り、 店舗の調理人はきびきびと動き 自慢の一品を振る舞う。 訪れた人たちはあちらこちら思いのまま、 イスに座ったりビニルシートを広げたりで B級グルメに舌鼓を...

大きな空の郊外の公園で開催される グルメの祭典「ぐるフェス」に集う人々は、 皆楽しそうだ。 運営スタッフは忙しそうに走り回り、 店舗の調理人はきびきびと動き 自慢の一品を振る舞う。 訪れた人たちはあちらこちら思いのまま、 イスに座ったりビニルシートを広げたりで B級グルメに舌鼓を打つ。 ステージではアイドルが歌って場を盛り上げる。 笑顔が弾け、言葉が飛び交う。 幸せだなあ。 本当にそうだろうか? 誰もがそれぞれの事情を抱えている。 顔で笑って心で泣いてという人もいれば、 仕事だからやむをえずという人も。 よく見ると、落ち込んだ深刻顔な人だって。 そう思い始めると、 秋晴れの空もにわかに曇りだし 雨だって降ってくる。 ぐるフェスですれ違う人たちを描く5つの短編集。 楽しいから笑うんじゃなくて、 笑っているうちに楽しくなることってある。 大変な状況を抱えた人たちに ぐるフェスが希望を抱くきっかけを与えてくれる。 行ったことがない公園、 行ったことがないフェスのはずなのに、 何だかよく知っている気がしてくる。 おむらいすの黄色って、人を幸せにする!

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2021/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

中澤日菜子の連作短編集 グルメイベント「ぐるめフェスタ」ぐるフェスを共通の軸として5編の話が繰り広げられる 次の話が前までの話を受けるという形になっている 「お願いおむらいす」 表題にもなっている ミュージシャン志望だった浜口太一が彼女の妊娠を機に志半ばで正社員になるがその最初の派遣先の「ぐるフェス」でのできごと エアギター 「かすうどん」「ほうとう」 アイドルと持ち歌「お願いオムライス」 雨がキーポイント 「キャロライナ・リーバー」 歩子が久しぶりに帰省し姉の太田香子と折り合いの悪い父を「ぐるフェス」に出かける 過剰に神経質な父の原因が実は姉の末期の卵巣癌だった 次話のラーメン屋がキーポイント 「老若麺」 名店「中華そば紅葉」で働く従業員の天翔と崇が、大将から天翔ののれん分けを条件に「ぐるフェス」に出店することになるが 前話までのキーポイントが出てくる 「ミュータントおじや」 「ぐるフェス」のアトラクションステージで「お願いオムライス」を歌う落ち目のアイドルの大和美優の話 押しかけファンの星野瑠輝亜(るきあ)が高熱で倒れたとき見よう見まねで作った「おじや」が表題 「フチモチの唄」 書き下ろし 最初の「お願いオムライス」で太一にアドバイスしたリストラされてイベントのアルバイトで糊口を凌いでいる中年の中村浩さんが主人公 認知症の母親が末期の膵臓癌であることが分かり、母のふるさとの奄美に連れて行く 奄美のお菓子「フチモチ」がキーポイント 最後の話だけあってこれまでのエピソードや登場人物が収斂する どの話も傍目から見ると決して恵まれた環境ではないが、作者の暖かなまなざしで読後が良い

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2019/12/18

グルメフェスティバルに集う、様々な立ち位置の人たちの群像劇短編集。元フリーターの運営会社の新入社員、ガン手術に臨む姉と気遣う父と妹、有名ラーメン出店の不出来な弟子と訳あり新入り。ステージで歌うアイドルと追っかけの女の子、リストラされたオジサンのアルバイト。 やさしく心温まるいい...

グルメフェスティバルに集う、様々な立ち位置の人たちの群像劇短編集。元フリーターの運営会社の新入社員、ガン手術に臨む姉と気遣う父と妹、有名ラーメン出店の不出来な弟子と訳あり新入り。ステージで歌うアイドルと追っかけの女の子、リストラされたオジサンのアルバイト。 やさしく心温まるいい話。先の短編の片隅に出てきていた人が、次にはメインとなって様々な事情が語られる。だったら、5人と言わず、もっと皆ががんばってるじゃない。

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2019/12/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

グルメフェスを舞台に人のつながりを描く短編集。筆者の軽妙なト書きもさることながら、誰かの役に立っていることが生きていく上で大事であることを教えてくれる心温まる作品。

Posted byブクログ