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会津執権の栄誉 の商品レビュー

3.7

7件のお客様レビュー

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2023/11/29

私に物語の舞台の前知識が少なかったからなのか、初めは少し入り込みづらく感じたが、だんだんと引き込まれていき、最後の二篇には特に魅了された。 最初の作品が発表されてから本が出版されるまで、4年程かかっているとのこと。時間の経過と連作の積み重ねにより、物語全体が熟していったのかもしれ...

私に物語の舞台の前知識が少なかったからなのか、初めは少し入り込みづらく感じたが、だんだんと引き込まれていき、最後の二篇には特に魅了された。 最初の作品が発表されてから本が出版されるまで、4年程かかっているとのこと。時間の経過と連作の積み重ねにより、物語全体が熟していったのかもしれない。

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2021/10/19

芦名家について詳しくなくても楽しめる内容でした。各章の話が間接的に芦名家の滅亡につながっていき、最後の摺上原の戦いに集約していく流れはまとまりがあり読みやすかったです。

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2020/04/03

戦国時代の会津を領有していた名家の芦名家の、嫡流が途絶えた事に端を発した家中の軋轢と混乱から、伊達政宗との摺上原の合戦に至るまでを、家中の様々な視点から描いた、歴史物好きにはたまならない一冊。

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2019/10/22

会津芦名家にまつわるものがたり。 戦国武将達の悲哀と複雑さがみえて、現代とは違うストレスの多い大変な時代なのだと感じた。 謀略、裏切り、意匠返し。鎌倉御家人の名家芦名は時代に飲み込まれて滅びていった。

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2019/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすい。 芦名家では後継者の婿養子選びを伊達家と佐竹家で意見が対立。佐竹家から選ばれたことにより後々の戦のなかで対立がおこったり血縁者の中や家来達の溜まった心のモヤモヤ感が決断を左右し、複雑ゴタゴタ面白い。 まさに参議院選挙まっただ中、勝っても負けてもお互いギクシャクするもんだわね

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2019/08/21

【きっかけ・目的】 ずっと気になっていたのだが、文庫になったので満を持して購入。 【感想】 連作短編集だった。会津執権から蘆名氏の重臣を中心とした物語というのは見当はついたけど、長編小説だとばかり思っていたので連作短編だったので拍子抜けした。 戦国時代も秀吉が関白となり終わりが...

【きっかけ・目的】 ずっと気になっていたのだが、文庫になったので満を持して購入。 【感想】 連作短編集だった。会津執権から蘆名氏の重臣を中心とした物語というのは見当はついたけど、長編小説だとばかり思っていたので連作短編だったので拍子抜けした。 戦国時代も秀吉が関白となり終わりが近くなり、中央政権としての秀吉が全国に惣無事令を発した。 そういう状況下での会津蘆名氏を舞台にした連作短編だ。 富田隆実、蘆名家中のもの、蘆名家の陪臣、蘆名の足軽、金上盛備、伊達政宗がそれぞれ主人公の6短編集。 簡単に言うとちょっと物足りなかった。 特に以前、山岡荘八の伊達政宗を読み東北諸家の複雑な婚姻関係などを知っていると戦国期の蘆名氏の弱体化など色々な物語を期待していただけに連作短編の軸になるテーマが欲しかった。 【終わりに】 やはり時代小説はいいなぁと思った。会津盆地で繰り広げられたであろう人々の営みを思うだけで木や土のにおい生き物の息吹を感じられる。 読んでほっとした。 最近はこのような連作短編にする構成が多いのだろうか。はやり?

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2019/07/24

数年に亘って発表されて来た5篇と、単行本化に際して加えた1篇の計6篇で構成されている物語だ。各篇が読み易い分量で、ドンドンと頁を繰ってしまい、何時の間にか読了に至ってしまっていた。 本書の題名になっている『会津執権の栄誉』は、6篇中の1篇の題から採っているものだ。因みに“会津執権...

数年に亘って発表されて来た5篇と、単行本化に際して加えた1篇の計6篇で構成されている物語だ。各篇が読み易い分量で、ドンドンと頁を繰ってしまい、何時の間にか読了に至ってしまっていた。 本書の題名になっている『会津執権の栄誉』は、6篇中の1篇の題から採っているものだ。因みに“会津執権”というのは、芦名家が滅びて行ってしまう時代に家中に在った金上盛備(かながみもりはる)のことである。芦名家の当主が次々と交代して行く中で家中を支えた重鎮で、会津の“執権”と綽名されたのである。 本作はこの金上盛備を含む、名前が伝わる将から、名も無き一足軽に至るまで、色々な人達を各篇の主要視点人物に据えている。そして各篇の物語が積み上げられ、5篇で芦名家が滅びて行く。第6の篇は、その後の伊達政宗の様子が描かれる。 本作は<本屋が選ぶ時代小説大賞>という、時代モノの小説を愛する人達による選考で賞を獲得したという作品であると読後に知った。なるほど、味わい深い作品である…更に、作者は本作の舞台にもなっている地域を含む福島県の御出身であるそうだ…

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