1,800円以上の注文で送料無料

八月のひかり の商品レビュー

3.8

38件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2023/04/28

最後の 『現代の日本では、17歳以下の子どもの7人のうち1人が貧困状態です。』 という記載に、そうかこの本はそういう状態の子がいるんですよってことを伝えているんだなと思った。 私が子どもの頃は、皆まだ貧乏だったので、 この本の状態を読んでも、ああいたな〜という感じなんだけど、今...

最後の 『現代の日本では、17歳以下の子どもの7人のうち1人が貧困状態です。』 という記載に、そうかこの本はそういう状態の子がいるんですよってことを伝えているんだなと思った。 私が子どもの頃は、皆まだ貧乏だったので、 この本の状態を読んでも、ああいたな〜という感じなんだけど、今は皆豊かになっていろんなものが手に入る時代になったような気がするのに、そうではないんだなと思いました。 そしてこの本が児童書として描かれているのは、 最後に主人公が希望を見出したように、同じように貧困状態にある子たちに希望を見出して欲しいという作者の願いがあるのかなと思いました。

Posted byブクログ

2022/12/16

現代の日本における子どもの貧困を、子どもの視点を通して描いています。舞台は貧しい母子家庭。DV が原因で離婚した父親は養育費を払わない。母親は子どもたちに優しいけれど体が弱くて収入は乏しい。しかし、生活保護は受けたくないという。子どもたちは、いつもお腹を空かせて、酷暑のなかエアコ...

現代の日本における子どもの貧困を、子どもの視点を通して描いています。舞台は貧しい母子家庭。DV が原因で離婚した父親は養育費を払わない。母親は子どもたちに優しいけれど体が弱くて収入は乏しい。しかし、生活保護は受けたくないという。子どもたちは、いつもお腹を空かせて、酷暑のなかエアコンを我慢して、お風呂にもまともに入れず、学校ではいじめられてしまう。姉はまだ小学生なのに、家事や弟の世話に追われて子供らしいことが何もできない。生活保護は、不正受給などで世間的に厳しい意見もありますが、このように子どもたちが経済的に苦しい思いを強いられる可能性があることをふまえると、いろいろと考えさせられます。─現代の日本では、17歳以下の子供の7人に1人、およそ270万人が貧困状態にある─と結ばれています。2019年のデータですがいま現在はどうなのでしょう。収入の高い就業を可能にするための支援など、より積極的な行政の介入が必要と感じました

Posted byブクログ

2022/08/04

主人公は小学5年生。シングルマザーの貧困家庭。とても大人びてるけど心の痛みはちゃんとある。 誰も悪くないのに貧しいのがとてもつらい。 弟が甘ったれにみえて、でもこの経済状況でよく頑張ってる。最後、金の無心にくる父親への態度がとてもいい。

Posted byブクログ

2022/08/04

母子家庭の美貴の夏休み。 母はスーパーで働いて、弟は学童やプールに元気に行き 美貴は家で掃除や洗濯に毎日の食事の用意を積極的に手伝っている。 夏休みで給食がなく、少ない食材を工夫しながら料理するものの、美貴はいつだってお腹を空かせている。 キャベツの味噌汁におかかのおにぎり...

母子家庭の美貴の夏休み。 母はスーパーで働いて、弟は学童やプールに元気に行き 美貴は家で掃除や洗濯に毎日の食事の用意を積極的に手伝っている。 夏休みで給食がなく、少ない食材を工夫しながら料理するものの、美貴はいつだってお腹を空かせている。 キャベツの味噌汁におかかのおにぎり。 魚肉ソーセージのお好み焼き。 キャベツと卵炒めに、キャベツと納豆あえ。 魚肉ソーセージのカレー。 たまの奮発で鶏肉料理。 電気代を節約するために、洗濯は手洗い、テレビもクーラーも控えて、暑い日々を文句も言わずにやり過ごしている。 優希の友達の大ちゃんのお父さんが買ってくれたたこ焼きに、ケンタッキー。 足が悪く自分も貧しい子供時代を経験してきたからこそ、美貴たちに優しく接してくれるお母さん。 学校では貧しい母子家庭を理由にいじめられて 楽しいことなんてこれっぽちもないけれど なんとか健気に過ごしていこうとする美貴たち家族。 貧しいのう。つらいのう。 勉強がわからないっていうのもこれからつらいのう。 学力にも進学にも影響が出そうで、 そして貧困は連鎖しそうだ。。 美貴や優希の未来がどうか明るい方向にありますように。

Posted byブクログ

2022/03/14

きっと美貴ちゃんの家は他にまだたくさんあるんやと思います 無責任なことは言えませんが僕は生活保護の説明を聞いてほしいと思います 今の僕ならちゃんと説明できると思う このままやと美貴ちゃんも勇希くんも逆転の目が無いと思う 貧困の連鎖を断ち切るためには頼ることも大切やと思います 少な...

きっと美貴ちゃんの家は他にまだたくさんあるんやと思います 無責任なことは言えませんが僕は生活保護の説明を聞いてほしいと思います 今の僕ならちゃんと説明できると思う このままやと美貴ちゃんも勇希くんも逆転の目が無いと思う 貧困の連鎖を断ち切るためには頼ることも大切やと思います 少なくともお腹いっぱい食べないと勉強しても頭に入らないです できたら相談に来てほしいです

Posted byブクログ

2021/08/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美貴が五年生の、八月六日から十五日の生活を切り取って見せてもらった感じ。そのおよそ二週間の間に、美貴は万引きするおばさんを発見してしまい原爆投下と同じくらい恐ろしい気持ちになったり、DVが原因で別れたはずの父親が金の無心をしにやってきて怖い思いをしたり、弟が連れて帰ってきたコクワガタのくわちゃんを少ないお小遣いを使って飼い始めたりと、日常の中でいろいろな経験をする。 ざっと印象に残ったエピソードを書いてみたけれど、読みながら美貴と一緒に怖い思いをしたり、お母さんが優しくて幸せな気持ちになったり、でもいつもお腹がすいてクーラーもつけられずシャワーも好きなだけ浴びることができないひもじい生活にとても幸せだとは言えない気持ちに胸が苦しくなったり、家族に暴力をふるう恐ろしい父親の目つきに恐怖を覚えたり。いろいろな気持ちになった。ショッキングな展開もあった。 弟の勇希が初めて会うはずの父親に、ぼくのお父さんは海で溺れたぼくを助けるために死んだんだお前はぼくのお父さんじゃないと言うシーンは泣きそうになった。幼いなりに父親から家族を守らなければと思ったのかな。 美貴はお母さんのことも弟のことも、家全体を見過ぎなくらいよく見ていて、とても気を遣って生きている子だ。 毎日お母さんの負担を減らすため家事をし、会いたくない友だちがいるからプールにも行かず、お金がかかるから学童にも行かない美貴が、勇希の友達の大ちゃんのお父さんにみんなで海に行こうと誘われるのを、勇気を出して一緒に行くことにしたのを見てがんばったね、がんばってね、という気持ちになった。 美貴たちが貧困から抜け出すのは容易ではなく、未来が明るいとは言えない…でも少しでも楽しいことがあってほしい…そもそも制度を見直さなければならない…などいろいろ思う。

Posted byブクログ

2021/06/02

子どもの貧困について書かれた作品。 読んで感じたのは、ここまで生活に困窮しながら、なぜ生活保護を受けないのか、生活保護を受けることは恥だと思っているのか? ということ。 そして、なぜパートなのか? ということ。この時代、職種を選ばなければ、いくらでも仕事はあると思う。 同じ母親と...

子どもの貧困について書かれた作品。 読んで感じたのは、ここまで生活に困窮しながら、なぜ生活保護を受けないのか、生活保護を受けることは恥だと思っているのか? ということ。 そして、なぜパートなのか? ということ。この時代、職種を選ばなければ、いくらでも仕事はあると思う。 同じ母親として、甘すぎやしないか? と感じた。私がこの母親の立場なら、正社員で働いて、子どもたちを育てていくのにと思う。それは、健康だからそう考えるのかもしれないが、それが無理なら生活保護を受けるべきではないか。

Posted byブクログ

2021/04/20

読むのが辛くなってくる。しかし、これが現実だ。母子家庭で、働く母に代わって家事と弟の面倒を見る美貴が健気で可哀そうで。日本中の美貴が、もう少しだけ幸せになるにはどうしたら良いのだろうか。

Posted byブクログ

2021/03/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

手に取る機会があって、図書館で借りた。 5年生の田端美貴は、シングルマザーのお母さんと、2年生の弟・勇希と暮らしている。 学校に友達はおらず、働くお母さんのかわりに、家のことをしている。 8月6日から8月15日までの物語。 なんだか疲れました。 読んでいるときは、興味深いけれど、かなしくて。 悲壮感が漂っているけれど、美貴の節約レシピの雰囲気でなんとかなっている。(章だてがレシピの名前になっている) 子どもの貧困、貧困の連鎖のおはなしで、気持ちがそちらに持っていかれます。 戦争は終わって平和だけれど、貧乏がこびりついている角があると捉えるか、その時代よりはましだと捉えるか? 田端勇希のニュースのところは良かったです。 現代の日本では、17歳以下の子どもの7人に1人が貧困状態だそうです。 だからといって誰に何ができるのかっていう。 まわりの人に少しだけ興味を持って、なるべく優しくすること? この本を、子どもが図書館で背表紙の名前にひかれて手に取って、表紙のどこかさみしげな絵をみて表紙をめくり、カバーそでのあらすじ紹介を読んで、そこで感応するところがあって読み始める子には響いて、結果、意味があるんだろう。 そんな風に感じました。

Posted byブクログ

2021/02/03

子どもの7人に1人は貧困 その数約230万人 それが今の日本の現実 これからさらに加速するかもしれない 何不自由なく育ててもらった自分には知らない世界 子育てが不安になった 今の時代、子供を産むことは贅沢なことなのかな そりゃ少子化も加速するな

Posted byブクログ