驚きの地方創生「木のまち・吉野の再生力」 の商品レビュー
蒲田正樹 株式会社ワードスプリング代表。長く大手出版社に勤め、雑誌や書籍の編集長を歴任する。現在は雑誌や書籍の編集に携わりながら、企業や自治体の広報PRやマーケティングもサポート この本のあらすじ 『古事記』『日本書紀』『万葉集』にも描かれて、天武天皇、後醍醐天皇が再起を誓った...
蒲田正樹 株式会社ワードスプリング代表。長く大手出版社に勤め、雑誌や書籍の編集長を歴任する。現在は雑誌や書籍の編集に携わりながら、企業や自治体の広報PRやマーケティングもサポート この本のあらすじ 『古事記』『日本書紀』『万葉集』にも描かれて、天武天皇、後醍醐天皇が再起を誓った吉野。歴史もブランド力もある修験の聖地には、人がつながる、まちづくりのヒントがたくさんあります。 吉野のふしぎは、この映画だけの話ではありません。 国栖の窪垣内という集落では犬を見かけることがありません。なぜならば――大海人皇子(のちの天武天皇)が当地に逃れてきたときに吉野川の川べりで小舟をひっくり返し、そのなかに身を潜めたのですが、そのとき犬が吠え立てたことから追手に見つかりそうになったのを、老漁師がとっさに機転を利かせ、事なきを得たというのです。このことがあってからは当地では犬を飼わないようになった⋯⋯。 それが1300年も続いているのです。よそから移り住んだ人がタブーを知らなかった、 守らなかったということもあったけれど、そのたびに火事が起こるなど良くないことが起こるので、窪垣内では今も犬が飼われていないというのです。 明文化されないルール、暗黙の掟は全国各地に残っています。そのひとつだともいえる でしょうが、この窪垣内の場合は時間の単位が半端ないものですね。 この『万葉集』にも吉野の名前、あるいは吉野にゆかりのある言葉がたくさん出てきます。 他の所に同名のものがあるなど特定できない場合もあり諸説ありますが、それを除いても100首近くが吉野を歌ったものなのです。 ここ数年、毎年、安倍晋三首相主催により東京・新宿御苑で「桜を見る会」が開かれていますが、秀吉のお花見はその先駆けであり、しかもわざわざ遠いところへ日数をかけての大移動、今でいえば、東京・永田町の幹部全員が4泊5日で吉野に出向いたというぐらいにスケールアップしてとらえてもいいのかもしれません。 吉野にはもともと美しい山桜が自生していたのでしょう。しかし〈日本一〉とまで称されるようになったのは桜が蔵王権現様の御神木であるということで、山の上だけでなく山の下の人、多くの人が桜の苗を育て(あるいは買って)献木してきたからです。
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吉野の今を全体的に理解するのにとても良い本。ただ、色々紹介しましたという感じで、メッセージやストーリーは感じられなかった。友人が直接色々紹介してくれるからそう思ってしまうだけかもしれないけど。 桜!くらいしかイメージない人には是非読んでほしい。残念ながら地方創生のヒントにはなりづ...
吉野の今を全体的に理解するのにとても良い本。ただ、色々紹介しましたという感じで、メッセージやストーリーは感じられなかった。友人が直接色々紹介してくれるからそう思ってしまうだけかもしれないけど。 桜!くらいしかイメージない人には是非読んでほしい。残念ながら地方創生のヒントにはなりづらいと思う。
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