ジェリーフィッシュは凍らない の商品レビュー
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個人的には凄く引き込まれた作品で、文章の書き方やストーリーの終え方も好き。 外国の作品であり名前が横文字であることや叙述トリックも相まって、「誰?!」となりながら読み進めたが、完全に騙されて読みがいがあった。 機内と警察の2場面を交互に書き出すことにより、臨場感があり、かつミスリードとなる書き方がお洒落でスマートだと思った。 トリックに対しては、賛否あるかと思うが犯人のバックグラウンドや感性も含めて良く描いており個人的に好きな作品でした。
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鮎川哲也賞を受賞したデビュー作。 ジェリーフィッシュと呼ばれる、小型飛行船内で起こる連続殺人の顛末を描いた、クローズドサークルものです。 いわゆる王道系の本格ミステリに、SF的な設定が用いられ、それが良いアクセントになっていると思いました。 事件の捜査を担当する、マリアと漣...
鮎川哲也賞を受賞したデビュー作。 ジェリーフィッシュと呼ばれる、小型飛行船内で起こる連続殺人の顛末を描いた、クローズドサークルものです。 いわゆる王道系の本格ミステリに、SF的な設定が用いられ、それが良いアクセントになっていると思いました。 事件の捜査を担当する、マリアと漣のコンビのキャラクターは、好みが分かれそうではありますが、個人的には面白いと思うので、続編にも期待しています。
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妹に勧められてあらすじ特に見ずに読み始めたら、外国設定のお話だった。 外国人名が本当に覚えられないから十角館の殺人のあの一文も誰だこいつとなってしまったので今回も誰だっけこの人と思って犯人も誰だっけとなってしまって悲しい、名前が覚えられる人は楽しめると思う。 あと化学も全く分からないので、途中よく分からなかった 頭が悪いとこんな弊害があるのか
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とんでもないどんでん返しがあるぞ!と、某「本タメ」で紹介されていたので読んでみたものの、要となるトリックがあまり好みではなかった。少なくとも「そして誰もいなくなった、十角館の殺人への挑戦」という宣伝文句には負けている。
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読み応えのある作品だった。 化学、工学的な知識が織り込まれた本作ではあるが、決して難解ではなくとっつき易い内容となっていた。(探偵側の解説役が良く機能していた証拠だろう。) 読み進めていく中で読者が抱えるであろう疑問を適切に消化してくれるので、ストレスを感じず読めた。 言い尽く...
読み応えのある作品だった。 化学、工学的な知識が織り込まれた本作ではあるが、決して難解ではなくとっつき易い内容となっていた。(探偵側の解説役が良く機能していた証拠だろう。) 読み進めていく中で読者が抱えるであろう疑問を適切に消化してくれるので、ストレスを感じず読めた。 言い尽くされているだろうが、「十角館の殺人」を思わせる作品であった。
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主人公であるマリアと蓮の警察コンビが魅力的。ストーリーは王道ミステリーであり、お気に入りの作品となりました。事件パートと捜査パートが各章ごとに書かれているため、先が気になってついつい読み進めてしまいました。犯人と大まかなトリックについては消去法で辿りつけてしまいましたが、それを差...
主人公であるマリアと蓮の警察コンビが魅力的。ストーリーは王道ミステリーであり、お気に入りの作品となりました。事件パートと捜査パートが各章ごとに書かれているため、先が気になってついつい読み進めてしまいました。犯人と大まかなトリックについては消去法で辿りつけてしまいましたが、それを差し引いたとしても解決パートを面白く読むことができました。本の帯には21世紀の『そして誰もいなくなった』と評されていましたが、それよりは『十角館の殺人』に近い印象です。マリアさんの「あんた誰?」というセリフが良い。
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大型旅客船の爆発事故をきっかけに航空機は社会的信用を失い、飛行船は停滞期を迎えた。それから三十五年経った後、ファイファー教授らの研究グループにより、『真空気嚢』技術が実現し、小型の民間向け気嚢式浮遊艇『ジェリーフィッシュ』が誕生。一九八三年となった現在、U国では富裕層を中心にそ...
大型旅客船の爆発事故をきっかけに航空機は社会的信用を失い、飛行船は停滞期を迎えた。それから三十五年経った後、ファイファー教授らの研究グループにより、『真空気嚢』技術が実現し、小型の民間向け気嚢式浮遊艇『ジェリーフィッシュ』が誕生。一九八三年となった現在、U国では富裕層を中心にその小型飛行船は流行している。 当時のファイファーら研究グループのメンバーは、UFA社の技術開発部の一員として航行試験を行っていた。その途中、一人が死亡。やがて雪山という閉ざされた環境下に置かれた彼らは、ひとり、またひとりと……。 ということで本作は、いま我々の知っている世界とは異なるパラレルワールドの、アメリカのような国〈U国〉を舞台にした作品です。序盤は設定の理解が中々追い付かなくて、馴染むのに時間も掛かってしまったのですが、気付けば丁寧に作り上げられる世界観にのめり込んでいました。積み上がっていく謎や違和感が、残りそれほど多くないページ数で解き明かされていく様は、まさに快感でした。読み直すと、最初に読んだ時とは、まったく違った景色が見えてくる魅力的な作品です(……でも、曖昧な言い方にはなってしまうのですが、結末がある人物にとって〈綺麗〉過ぎるよなぁ、とは思ってしまいました。私が肩入れできなかっただけかも)
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犯人はレベッカを慕っていた子供。すでに死んでいた遺体をジェリーフィッシュに運んで自分の死体にみせかけた。ジェリーフィッシュには6人しか乗っていないはずなのに遺体も6人。7人目がどこからどう来て6人を殺し逃げたのかというのがいちばんの疑問。その真相は、初めから7人乗っていたがうち1人はすでに死んでいたということ。
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