モービー・ダック の商品レビュー
ちょっと前にモービー・ディックを読んだのは、この本を見つけて、オマージュ元を読んでからと思ったから。 とある高校教師が、太平洋を航海中のコンテナ船から流出してしまった2万8千個のアヒルさんを追いかける様子を綴ったエッセイや冒険譚であり、海洋学や環境問題の本。 浜辺漁りから始まる追...
ちょっと前にモービー・ディックを読んだのは、この本を見つけて、オマージュ元を読んでからと思ったから。 とある高校教師が、太平洋を航海中のコンテナ船から流出してしまった2万8千個のアヒルさんを追いかける様子を綴ったエッセイや冒険譚であり、海洋学や環境問題の本。 浜辺漁りから始まる追いかけも、アラスカやハワイ周辺の海洋調査や中国の製造工場訪問を経て、最終的には北極圏まで流れていきます。 白鯨のオマージュなので、当然場所が飛ぶだけではなく、思想もつらつらと重なっていきます。アヒルのおもちゃが幼少期のアイコンとして存在するようになった歴史や理由とその意味に関する主張のくだりが特に印象的でした。 ネットで消化した気になってる知的好奇心、少し踏み出してみると世界は開けるんだなぁとか考えました。
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