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出身成分 の商品レビュー

3.6

22件のお客様レビュー

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2024/09/11

謎の国、北朝鮮。 実際の国民の生活がどうなっているのか未知の世界だけど、この本のような事件が本当にあるとしたら本当に衝撃。 たまたま自分は日本人に生まれたけれど、北朝鮮に生まれていたらどんな壮絶な人生になったんだろう、としみじみ考えさせられた。 ただ、ちょっと文章が読みにくくて苦...

謎の国、北朝鮮。 実際の国民の生活がどうなっているのか未知の世界だけど、この本のような事件が本当にあるとしたら本当に衝撃。 たまたま自分は日本人に生まれたけれど、北朝鮮に生まれていたらどんな壮絶な人生になったんだろう、としみじみ考えさせられた。 ただ、ちょっと文章が読みにくくて苦戦した。

Posted byブクログ

2022/09/29

「出身成分」とは、北朝鮮における住民の政治的地位を規定する階層制度、およびその階層を指す言葉。 党の幹部など統治的地位にある「核心階層」(全人口の30%)、地方に住み、基本的に平壌に入れない「動揺階層」(同50%)、反動分子とされる「敵対階層」から成る。 主人公の保安署員クム・ア...

「出身成分」とは、北朝鮮における住民の政治的地位を規定する階層制度、およびその階層を指す言葉。 党の幹部など統治的地位にある「核心階層」(全人口の30%)、地方に住み、基本的に平壌に入れない「動揺階層」(同50%)、反動分子とされる「敵対階層」から成る。 主人公の保安署員クム・アンサノは11年前の殺人・強姦事件の再捜査を命じられ、犯人として収容中の男に会うが、そこで、杜撰で強引な捜査を再確認する。自らの足で強姦の被害者や関係者の元を訪れ、話を聞くうち、数々の疑問が浮かび上がり、意外な事実も分かってくる。そして、ついに真犯人らしき謎の浮浪者にたどり着く。 アンサノの父も、医師で「核心階層」に属していたが、大物政治家を毒殺した容疑で物証も自白もないまま、管理所に収容されていた。アンサノの父を含め、登場人物が皆、出身成分制度に翻弄されている。「核心階層」や「動揺階層」にいる人も、自らの行いや人とのかかわり合い次第で「敵対階層」に陥る危険性をはらみ、不安におびえながら生活している。 個人の人権や尊厳を徹底的に無視した強権的な国家体制の恐怖をリアルに表した小説だが、最後に読者の度肝を抜き、同時に感動を呼び込む大どんでん返しが用意されている。 「八月十五日にふく風」、「ヒトラーの試写室」同様、歴史上の事件や国家体制に踏み込みながら大胆かつヒューマンで感動的な結末へ読者を導く著者の力量と技量がいかんなく発揮された作品だった。

Posted byブクログ

2021/11/01

最後のどんでん返しには、久しぶりに正直びっくりした。何だかんだ言ってもこの主人公は偉い。見習いたいぐらいだ。身分差別もだけど、女性に対する性的な扱いが、もし本当なら全くもって許せない!

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2021/09/15

113独裁国家の体制維持と国民の人権。世界の中にあっても数少ない特異国家がすぐ近所にありながら、手も出せない。こんな矛盾がいつまで続くんだろうか。読み応えのある作品でした。

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2020/09/18

北朝鮮ってどんな国なんだろう?そんな興味から手に取った1冊。北朝鮮にあまり良いイメージはなかったけど、想像以上にひどくて衝撃的だった。自由・人権は皆無。賄賂や嘘が当たり前。 事実を元にしているとのことだが、お隣の国では今なおこんなことが当たり前に起きているの??とショックを受けま...

北朝鮮ってどんな国なんだろう?そんな興味から手に取った1冊。北朝鮮にあまり良いイメージはなかったけど、想像以上にひどくて衝撃的だった。自由・人権は皆無。賄賂や嘘が当たり前。 事実を元にしているとのことだが、お隣の国では今なおこんなことが当たり前に起きているの??とショックを受けました。 この国どうにかならないものか、、、 今この瞬間も苦しんでいる人はたくさんいるんだろうな、、、 少しずつ人権などは見直されてきてるとのことなので、本当に北朝鮮の人々が解放されることを願ってやみません。

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2020/08/15

なにげなく、手に取った本である。 それなのに、衝撃的な内容ばかり! もし、北朝鮮に生まれていたら、、、、、この人生は、自分へ降りかかっていたのだと・・・・帯に書かれてあったのだが、、、、 読んでいて、実際にこのようなことが、日常的に行われていたら、人を、どのように信頼していい...

なにげなく、手に取った本である。 それなのに、衝撃的な内容ばかり! もし、北朝鮮に生まれていたら、、、、、この人生は、自分へ降りかかっていたのだと・・・・帯に書かれてあったのだが、、、、 読んでいて、実際にこのようなことが、日常的に行われていたら、人を、どのように信頼していいのだろう。 軽い気持ちで、手に取った本だが、途中でで、何度も小説で、フィクションでは・・・・と、思いながらも、脱北者の証言に基づく・・・と書かれてあった事を考慮すれば、事実なのだろうか??? 第一に、題名の、出身成分とは、核心、動揺、敵対の3階層に分かれており、親の階級が、子へと引き継がれていく。 住む場所も、就職先も、給料も、、、、、進学も、、、、 全て、敵対階層は、反動分子とされてしまう。 日本も、拉致問題が、なかなか、解決へとは、向かっていない。 めぐみさん事件も、日本だったら、誘拐犯で、逮捕されそうなものなのに、死亡説迄でて、無かったかの如く処理してしまう国もあるのだと、知ったのは、何十年前になるのだろうか? 本では、保安職員アンサノが、主人公で、強姦事件の再捜査を命じられるのだが、、、昔の事件は、不確かな事ばかり、、、、逮捕されている容疑者も、無実であっても、牢から出られない。 段々賄賂を与えながら、核心へと、、、、それが、医師であった父親が、政治家の暗殺事件で、容疑者になり逃亡していたことに、たどり着く。 自国の体制に不満を持ちながらも、父親を、犯人に差し出さないといけないのか? でも、父親を犯人にしたら、身分は、、、、自分だけでなく、妻も子も、敵対階級へと落とされてしまう。 どうすることも出来ないアンサノは、、、、、 被害者だと思っていたのが、、、、そうでなく、相棒と思っていたのも、違っていたら、誰を信用すれば、良いのだ! 妻と子も、薄給の父親に愛想を尽かせている。。。。。 にっちもさっちも動けないアンサノ。 人を信用していいのか、疑惑的であったが、脱北を期待するアンサノ、、、、そして妻と子も、、、、 読んでいて、何と酷い情勢なのか? ある国が、民主主義的な行動に出たら、逮捕されることも、最近テレビで、報道されており、自国だけでなく、米国に住んで居ても、その法律は、執行してしまうとの事。 この本を読んでいて、日本に生まれ、そして、日本国籍で、日本で、育ったという当たり前の事が、何て、素晴らしいのだろうと、感じてしまう。 だが、自分だけ、そして、民主主義の国の民だけが、甘んじていいのだろうか? 何か、考えさせられる本であり、人を信用できない世界で、人生を送らなければいけいないという辛い本でもあった。

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2020/06/07

北朝鮮の身分制度、上から核心、動揺、敵対階層に分かれ、それぞれの交流がない.クム・アンサノは核心階層で保安員だが、十数年前の事件の洗い直しを命ぜられ、関係者と面談を始めた.ペク・グァンホが殺害され、娘のチョヒが強姦された事件だが、現場の住民は詳しいいきさつを話さない.事実が小出し...

北朝鮮の身分制度、上から核心、動揺、敵対階層に分かれ、それぞれの交流がない.クム・アンサノは核心階層で保安員だが、十数年前の事件の洗い直しを命ぜられ、関係者と面談を始めた.ペク・グァンホが殺害され、娘のチョヒが強姦された事件だが、現場の住民は詳しいいきさつを話さない.事実が小出しにされる過程で、アンサノはチョヒに同情し、経緯を探るが真相をつかめない.証拠品の再鑑定で犯人がアンサノの父と判明した段階から、話が急展開する.非常にスリリングな感じだった.チョヒの真相が判明する最後の場面は秀逸だ.

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2020/06/01

恐るべし北。常識は場所や立場で全く違ってしまいます。私が思っている常識は本当に世界の常識なのか。人として正しいことって・・・・

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2020/05/18

生まれたときに決まった身分から変わらないとなるとその後の生活に希望を見いだせない。 そんな身動きのとれない人生ってどうなの? どうにかして逃げ出したいと思う。 でも、周りはみんな信用できない……。

Posted byブクログ

2020/03/30

最後のどんでん返しが、松岡作品らしい。 これが北朝鮮の現状なのか 社会主義国の特権階級とそれ以外 賄賂 外から見るのと、中にいるのでは違うかもしれない。 我々も日本という国の中に居るので、見えないことも多々あるかもしれない。

Posted byブクログ