永遠なれ 魯山人 の商品レビュー

山田和

2024/11/02

『永遠なれ魯山人』を芝パークホテルのライブラリーで手に取ったとき、北大路魯山人の生涯と作品に触れる貴重な体験ができました。彼は、美食と芸術を両立させた希有なアーティストであり、その芸術への情熱と食へのこだわりには驚嘆せざるを得ません。特に、彼の数奇な出自や独自の料理哲学には深く感銘を受けました。料理を単なる食事とせず、芸術作品と同様に扱う姿勢は、現代の感覚でも新鮮で刺激的です。この本を通じて、食と芸術が密接に結びつく様子を知り、自分自身の感性も豊かになった気がします。購入には至りませんでしたが、機会があればぜひ手元に置きたい一冊です。

2024/03/05

別冊太陽による新しい魯山人特集、題して、永遠なれ魯山人、であります。然しながら、1983年の別冊太陽に比べ、本の内容に厚みが欠けるところがあるような読後感あり（書き手が偏っているような印象あり）。それは、魯山人を良く知る人が少なくなった（多くの方が鬼籍に入られて）、ということなのでしょうか。魯山人の魅力は変わらないけれど、書き手が減った辺りが残念（若い人に再発見した貰うような企画もあったほうが面白いかと）　本の出来としては★三つであります。