バットマン:ホワイトナイト の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
よくあるアメコミと違って、1人で絵とストーリーを手がけている。墨っぽい絵のかすれとベタ塗りがかっこいい。ストーリーは、バットマンとジョーカーの立場が逆転するという設定が売りになってて、正義の暴走と苦悩が描かれる、バットマンとしてはベタな感じ。 かっこいい絵と盛り上がるストーリーで満足した。 バットマンに詳しければ、いろいろ面白い小ネタがあるんだろうと思う。
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アニメイテッドシリーズをベースに、独自のパラレルワールドを舞台に、ジョーカーが薬によって正気を取り戻し、政治的な側面からゴッサムを浄化しようとする、「善悪逆転」系のストーリー。 ショーン・マーフィーのアートはかなりすっきりと洗練されていて、今風。 ゴッサムシティの犯罪の原因と...
アニメイテッドシリーズをベースに、独自のパラレルワールドを舞台に、ジョーカーが薬によって正気を取り戻し、政治的な側面からゴッサムを浄化しようとする、「善悪逆転」系のストーリー。 ショーン・マーフィーのアートはかなりすっきりと洗練されていて、今風。 ゴッサムシティの犯罪の原因となる貧困や格差問題]無視し、バットマンに押しつける支配者層に対し、元となる左記の問題を政治によって解決していこうとする(元)ジョーカー。作者のショーン・マーフィーは現状のアメリカも政治的問題に着想を得たというが、『バットマン キリングジョーク』『ウォッチメン』とは別のアプローチからこのバットマンは正義か問題に切り込むことが出来ているように思う。
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謎の薬で正気になったジョーカーが、アクティビストとして貧困層の支持を得て、市会議員になり「富裕層の味方」バットマンを追い詰める。富裕層と貧困層の対立がきっかけで、ジョーカーが大衆の支持を集めるという意味では映画「Joker」と近い。 ただ、映画は弱者が狂気に目覚めてジョーカーに...
謎の薬で正気になったジョーカーが、アクティビストとして貧困層の支持を得て、市会議員になり「富裕層の味方」バットマンを追い詰める。富裕層と貧困層の対立がきっかけで、ジョーカーが大衆の支持を集めるという意味では映画「Joker」と近い。 ただ、映画は弱者が狂気に目覚めてジョーカーになる話だ。彼の存在は大衆が暴発する触媒でしかすぎなかった。コミックでは元々強者であったジョーカーが、確信犯のアジテーターになるところが大きく異なる。ジョーカーを素材にポピュリズムを扱った作品でありながら、ジョーカーのあり方が正反対なのは、大変興味深い。いまのポピュリストといわれる政治家がどちらのタイプなのか、考えてみるのも一興だ。
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