希望の糸 の商品レビュー
勘違いから生まれた切ない物語
子供を亡くした夫婦が授かったのは… 昔子供の取り違えがあった事を覚えている。真実を知るのが良いのか?考えさせられる物語でした。
のんのん
想像できないような種明かし(受精卵の取り違い)だったが、想像を超えすぎていて無理矢理感があったように思える 2つの話(松宮刑事の生い立ちと事件)の伏線も繋がりが強引な気がした ただ、風景などの描写は丁寧で読むのには楽しい作品。子供を思う親の気持ちも、親となってはわかりみが深い作品
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災害で子どもを失った夫婦が立ち直るために子どもをつくったが、体外受精で受精卵を取り違えられ…という話。本当の母親は殺されてしまったのが残念だったけど、父と子の思いは通じ合ってよかった。 この本は、自分自身が出産前後の入院のときの暇つぶしに購入したものだったけれど、なかなか読む暇もなく、産後一年経ってしまった!体外受精の取り違えが元で起こった話だから、体外受精で授かった子どもを出産した私はあの時読まなくて正解だった気がする。笑
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半分程度読んで、続きが気になって一気読み。 人間関係が幾重にも重なっていますが、読みやすい文章で苦痛になりませんでした。 加賀って『新参者』のか!阿部寛のイメージで読めばよかった!松宮は溝端淳平か。 加賀恭一郎シリーズのスピンオフだったのね。 カフェの女店主が殺害された事件。捜査に上がった2人の男性と被害者の関係は... 一方、本事件を追う刑事・松宮に異母兄弟を名乗る女性から連絡があり「認知する」という... 受精卵を取り違えても、生物学上の親子でも戸籍上の親でも、愛で親子の糸は繋がっている。 だからこそ、「妊娠したと」いう多由子の嘘が切なくてうるっときました。 同性愛のくだりは、もはやお腹いっぱい感があって残念。
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久しぶりの加賀恭一郎シリーズ。 次から次へと展開があり、期待を裏切らない面白さでした。 加賀があまり出てこなかったなぁ。
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東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ。 加賀恭一郎シリーズは家族の話が絡みながら事件を解決していくイメージがある。 本作の題名の希望の糸というのは、血のつながりを表しており、今回も家族というか生物学上の親子の話が背景にあり、ストーリーが重く感じる。 もうひとつのキーワードとして、巡...
東野圭吾の加賀恭一郎シリーズ。 加賀恭一郎シリーズは家族の話が絡みながら事件を解決していくイメージがある。 本作の題名の希望の糸というのは、血のつながりを表しており、今回も家族というか生物学上の親子の話が背景にあり、ストーリーが重く感じる。 もうひとつのキーワードとして、巡り合いという言葉が出てくる。 人と人のイメージ通りの巡り合いの他に、自分が出産することも赤ちゃんとの巡り合いと表現され、感慨深く感じる部分がある。 子供がほしてくたまらない夫婦と、意図せず妊娠してしまう話もあり、世の中うまい具合に巡り合わないと感じながら読んだ。 読後感は良い。前向きに生きていこうという雰囲気で終わってくれる。 東野圭吾にハズレはないなぁと感じた一冊でした。
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喫茶店の女店主が殺された。 松宮、加賀は被害者の交友関係を洗うも殺されそうな理由が見当たらなかった。 被害者の関係を深く調べると子供の出自に関わる手掛かりが見つかった。 最近の東野圭吾の加賀恭一郎シリーズの作品は人間関係が複雑に絡み合う事件が多い気がした。
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加賀恭一郎シリーズ11作目。 小さな喫茶店を営んでいた女性が殺される。 誰に聞いてもいい人だったと言われる女性が、なぜ殺されたのか。 事件と並行して、加賀のいとこの松宮刑事のもとへ石川県で旅館の女将をしているという女性から連絡が入り、物語は松宮刑事の出生の秘密にも及んでいく。 ...
加賀恭一郎シリーズ11作目。 小さな喫茶店を営んでいた女性が殺される。 誰に聞いてもいい人だったと言われる女性が、なぜ殺されたのか。 事件と並行して、加賀のいとこの松宮刑事のもとへ石川県で旅館の女将をしているという女性から連絡が入り、物語は松宮刑事の出生の秘密にも及んでいく。 ミステリ的には物語中盤であっさり犯人が自白するので面白味はなく、夫婦や親子の在り方を描いたヒューマンドラマ的要素の方が強かった。 震災で子供を失った夫婦が子供を授かり、その子供に亡くなった子の分まで生きてほしいと期待をかける親の気持ちと、ずっとそんな風に言われて育った娘の「あたしは、誰かの代わりに生まれてきたんじゃない」という気持ち、どちらも理解できて苦しかった。 ラストにはそれぞれ複雑に絡まった糸がほどけて希望の糸となり、良い話風に終わるんだけど、殺された花塚さんが死に損のような気がして(死ぬのに得も損もないけども)少しもやもやした。 それにしても事件の容疑者になってしまったらあそこまで執拗に刑事に付きまとわれるのか…会社や隣近所にまで聞き込みされたりしてだいぶ嫌だなぁ容疑者にはなりたくないなぁと思いました。 ここんとこ読んだ東野作品が「透明な螺旋」「祈りの幕が~」「マスカレードゲーム」と別シリーズながら連続で親と子の絆を描いた物だったのでまたかぁと思ってしまった。東野圭吾は絆の話が好きらしい。
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ミステリー的要素はあまり無く、まさしく絆の物語でしたね。 出てくる出て来る登場人物が数奇な運命を辿り、子供という未来の糸を紡いでいく。 それぞれの物語がありました。 加賀恭一郎シリーズ、やはり古い順に読んでいかないとネタバレしますね。
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加賀恭一郎シリーズ。体外受精の取り違え。 深くて複雑に絡み合い良かった。 勘違いからの殺人。 このシリーズは最後犯人が二転三転したり悪くない人が殺人だったりで悲しくなる。
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