あららのはたけ の商品レビュー

村中李衣(著者),石川えりこ

2024/07/14

横浜から山口に引っ越したえりと、横浜に住む幼なじみのエミの手紙のやりとりで話がすすむ。手紙の話題は主にえりの畑仕事と２人の幼なじみで不登校になってしまったケンちゃん。小学生の手紙なのでとても読みやすい。でもお互いの周りで今何が起こっているのかが想像できるところがいい。

2024/06/19

良い本だった…

文通の手紙を読み進めると、二人の周りで何が起こったのか段々とわかってくる構成が上手い。
気になって、ページを繰る手が止まらない。

えりが伝える畑の日々にエミが上手く返答する様子も面白い。
文通って、時間が経つと段々と距離が空いてしまうパターンが多いと思うのだけど、二人の関係は何だか安心して見ていられる。

もしこのお話が手紙の形でなければ、辛いシーンが描かれることもあったはず。
この形だからこそ、少し距離を置いて眺められる。そして、近くにいた人の気持ちがよくわかる。
二人が友だち同士だからこその、言葉遣いや気遣いに安心できる。

シリアスな話題も含めて、心が温まる一冊でした。

2024/06/12

横浜から山口へ転校して離ればなれになった女の子と友達の文通のお話。おじいちゃんからもらったはたけでの出来事、学校での出来事、不登校になったもう1人の幼なじみけんちゃんのこと、、、
小学生の日常で起こるさまざまなことに考えて、勇気を出して行動する姿が印象的
おじいちゃんの口癖「ほうほうそうきたか」精神で生きていきたい

2023/08/22

4.5年。田舎に引っ越してしまったえりと友達のエミの手紙のやり取りを描く。
李衣さんの可愛い文の語り方に、自然の豆知識がいっぱい含まれている。仲良しで友達想いの2人に心が温かくなる。

2023/05/06

本棚においておいたら、小6の娘が読み、おもしろかった、お母さん読む？と言ってきた。
畑をつくること作物を育てること　その中で試行錯誤しながら考えること、
友だちのことも考えること
娘と共有できてよかった。他の子も時期がきたら手にとってみてほしいなと思う。

2021/01/10

図書館本。読売子ども新聞100冊から。これ、良本。何度も言うけど、読売子ども新聞オススメ100冊、いいです。定番本を渡り歩いてきた私にメスを入れてくれてます。いいものはいい。選本について母もまた無知だというこを長女と学ぶ。
かつて仲良しだった少女とたちの手紙の交流。都会で暮らす少女と田舎に越した少女と。田舎に住む少女は目の前の自然から学んだことを手紙にしたためて、都会に住む少女はそれをネットで検索する。どちらも正解だからこそ、清々しい。
１人読みの後、私と夫と2回読みきかせをした。どこまで読みきかせしていくかも検討せねば。

2020/05/19

→「『あららのはたけ』は元気です♫」
https://blog.goo.ne.jp/mkdiechi/e/5c99cda6b42f83de19b6ef3f3c645530

2020/03/01

いじめ事件があった直後に家庭の事情で祖父のいる山口県に引っ越し、祖父からもらった畑で野菜作りをすることになったえり。仲良しのエミに手紙を出す。畑や家族の話を書き綴るが、もう1人の幼なじみのけんちゃんの話はなかなか書けなかった。
えりとエミの手紙のやり取りを読むうちにいじめ事件のその後がわかってくる。ふたりの「なんとかしなきゃ」の行動が周りの大人や友だちを変えていく。
いじめを扱っている話だが、陰惨にならずカラッとしている。
ちょうど探していた蕗味噌の作り方が出ていてよかった。読後、畑をやりたくなる(^^)

2019/08/26

横浜から山口に引っ越したえり。
おじいちゃんに25メートルのプールほどの畑を使っていいと言われ、畑をはじめる事に。
都会育ちで、農作業なんてやった事ないけど、雑草抜きくらはじまって、ハーブやイチゴ、野菜を植え、育てていく。
そして、横浜での友だち、エミに手紙を書く。
それぞれの新しい毎日、畑の事、横浜での学校の事が書かれる。
えりとエミの性格や、幼馴染で今は学校に行けなくなってしまったけんちゃんの事が、二人の文通を通してわかってくる。

雑草は踏まれると、いっぺんは起き上がるけど、もういっぺん踏まれたら、しばらくはじいっと様子見をして、ここはもうダメだと思ったらそれからじわあっと根をのばして別の場所に生え変わる…
えりのじいちゃんは、えりの好きに作業させて、失敗したら、実はな、といろいろ教えてくれる。そんなおじいちゃんもステキ。
おじいちゃんの手間のかかるやり方に反対するお母さんも、失敗しながら、土いじりをするようになる。

台風の時は、農機具を入れてる小屋は、ぴっちり戸締りするのかと思ったら、少し風を入れて、台風をしのぐ。

毛虫やイノシシや鳥など、困った生き物との付き合い。

畑を通して、成長し、それは横浜のエミやけんちゃんをも変えていきます。

そして、えりは苦労しながらも、

2019/08/07

いいねぇ〜♪これが読み終わってすぐの感想。
引越しではなればなれになった小学校高学年女子の文通。まだ小学生なのに ちょっぴり大人びている文章はご愛嬌！読みがいのあった児童書だった。