ハッピーアワーは終わらない の商品レビュー

東川篤哉(著者)

2019/09/28

表紙絵下部の啓介（？）が持つ資料が第1話「若きエリートの悲劇」をよく表している。キャラの造形はいいけれど、基本的に3人とも「だらけ方向」なのでちょっと似た印象になってしまっているかな。「だっちゃ」とは言わない美緒のポリシーはネタとしてGood。礼菜は「そういう役割」なのかもしれないけれど、もう少し謎解きに関与する方向の活躍も見てみたい。第2話「ビルの谷間の犯罪」では、謎の女性が出てくる姿が監視カメラに映っていなかったという話にはならなかったのだろうか。

2019/09/23

シェアハウスのアラサー３人組を始め、みんながあいかわらず。
３人組には、いらっとさせられることもあるけど、あのキャラで事件を解決しちゃうのがすごいわ。
っていうか、あの３人、生活できてるのが謎ｗ
ついつい読んじゃったけど、次、どうしようｗ

2019/09/09

4つの話の短編集。東川さんの毎度お馴染みのユーモアミステリ。特別驚くような話ではないけど、安定のテイストでした。

2019/08/12

かがやき荘西荻探偵局シリーズ第2弾
短編4作

Case1　若きエリートの悲劇
Case2　ビルの谷間の犯罪
Case3　長谷川邸のありふれた密室
Case4　奪われたマントの問題

ちょっと癖のある性格の3人組がシェアハウスしているかがやき荘のオーナーで、女性実業家の法界院法子から家賃滞納をチャラにする条件で殺人事件の解決を依頼される。

ミステリーオタクの小野寺葵をリーダーに、中国地方の方便を操る武闘派の占部美緒、女子高生ファッションの関礼菜とともに、殺人事件や依頼を解決する。

御曹司殺人事件や、礼菜が犯人に間違えられたり、殴られたり。

もう少し、コメディならコメディ、ミステリーならミステリーの色を出してほしいシリーズ。

2020/02/15

安定の面白さですね。分かりやすいキャラクタ設定、読み進めやすい軽妙な文体、納得感のある謎解き。どのシリーズも似たような感じじゃん、とも言えますが、ファンからすると多作はありがたいですね。各シリーズの登場人物がクロスオーバーすると面白いかも。

2019/07/19

ユーモアミステリ短編集。程よくゆるくて程よくしっかりと本格ミステリです。というより、ゆるい雰囲気に騙されて油断してかかったら、案外と見抜けないので。一見おバカそうなあの人たちに負けたのか！　というとんでもない屈辱感を味わう羽目になったりします（笑）。
お気に入りは「長谷川邸のありふれた密室」。たしかにありふれてる……！　けれど気づけなかったし、わかりやすいミスリードにひっかけられたので敗北。そして解き明かすのみならず、いかにして犯人を証明するかの手段がお見事。

2019/07/17

1章の全裸死体の殺人事件は、被害者が死亡直前に友人（殺人犯ではない）に女性下着がバレないよう脱がせてくれと頼んだから、なのだそう

そんなお願いするぐらい意識があるならまずは救急車呼ぶよね？なんで死ぬまでまって服脱がせてるんだよ
殺人犯（ベテラン社長秘書）も公園に呼び出して殴って立ち去るって雑すぎるだろ。動機も、手段もなにもかも！

等々いやそれはおかしいだろ、と思うところが多々あるも、作中のツッコミ役も全くノータッチ

自分には登場人物の思考や行動が理解できなさすぎてミステリーとしては読めない。
アラサー三人女性のドタバタを楽しめるならいいのかもしれないけれど、自分には無理そうなので1章のみで本を閉じる。

2019/07/05

「かがやき荘西荻探偵局シリーズ」の第二弾。かがやき荘で同居する３人のアラサー女性が、滞納した家賃の見返りに探偵をさせられる、というパターンの連作短編集。
東川さん、幾つもシリーズがあるけど、シチュエーションが違うだけで謎の出し方と解き方は変わらないねえ。今回も論理的と言えるかどうか微妙な謎解きに終始していました。気楽に読めてそこそこ面白いから、新作が出れば必ず読んじゃうけどね。