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運命の恋 恋愛小説傑作アンソロジー の商品レビュー

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2023/05/09

ライター瀧井朝世さんが、選んだ運命の恋・6人の作家さんの短編6作品。 村上春樹「四月のある晴れた朝に100%の女の子に出会う事について」 角川光代「誕生日休暇」 この2作は何処かで読んだような気がします。 山白朝子「布団の中の宇宙」怪奇譚風 中島京子「おさななじみ」執着愛の成就 ...

ライター瀧井朝世さんが、選んだ運命の恋・6人の作家さんの短編6作品。 村上春樹「四月のある晴れた朝に100%の女の子に出会う事について」 角川光代「誕生日休暇」 この2作は何処かで読んだような気がします。 山白朝子「布団の中の宇宙」怪奇譚風 中島京子「おさななじみ」執着愛の成就 池上永一「宗教新聞」恐怖コメディ 唯川恵「僕の愛しい人」愛と金を別々に手に入れようとした男の悲喜劇 運命の恋と称したのは、作家さん達ではないので、赤い糸は見えない気がする。

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2020/10/11

2020年40作品目。 「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」村上春樹 「誕生日休暇」角田光代 「布団の中の宇宙」山白朝子 「おさななじみ」中島京子 「宗教新聞」池上永一 「僕の愛しい人」唯川恵 街中ですれ違うボーイ・ミーツ・ガールのような運命の...

2020年40作品目。 「四月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」村上春樹 「誕生日休暇」角田光代 「布団の中の宇宙」山白朝子 「おさななじみ」中島京子 「宗教新聞」池上永一 「僕の愛しい人」唯川恵 街中ですれ違うボーイ・ミーツ・ガールのような運命の恋、ボタンのかけ違いのごとく出会った運命の恋、異世界との運命の恋、思い込みの運命の恋と、さまざまな6つの運命の恋が収められたアンソロジー 編者の瀧井さんも解説しているように、うまくいってもいかなくても、自分が運命の恋だと思えば運命の恋。 その人との出会いによって自分の中で変化が生じたのなら、その分岐点は運命。 解説で、新海誠監督作品「君の名は。」が「四月のある晴れた朝……」に影響を受けた作品であることを知りました。 「カンガルー日和」収載の「4月のある晴れた朝に……」は、私も好きです。 前世からの運命の恋、あこがれます。

Posted byブクログ

2020/07/02

「正直言ってそれほど綺麗な女の子ではない。人目を惹くところがあるわけでもない。(中略)歳だってそんなに若くはない。厳密にいえば女の子とも呼べないだろう。しかしそれにもかかわらず、50メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセントの女の子なのだ。」...

「正直言ってそれほど綺麗な女の子ではない。人目を惹くところがあるわけでもない。(中略)歳だってそんなに若くはない。厳密にいえば女の子とも呼べないだろう。しかしそれにもかかわらず、50メートルも先から僕にはちゃんとわかっていた。彼女は僕にとっての100パーセントの女の子なのだ。」 村上春樹氏の短編が1番良かった。 「君の名は」はこの作品の影響を受けているとの事。 そう、人はずっと何かを、誰かを探している。 探しているんだ。 明け方の街、桜木町で。

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2020/02/18

短編小説は電車移動にピッタリで、他本と並行してよく読んでいる。 今回「運命の恋」をテーマのアンソロジー 歯の浮いた題名に 本にカバーをつけたくなるくらいだが、 これがなかなか当たりだった。 *村上春樹の「4月の晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」 ちょっとした...

短編小説は電車移動にピッタリで、他本と並行してよく読んでいる。 今回「運命の恋」をテーマのアンソロジー 歯の浮いた題名に 本にカバーをつけたくなるくらいだが、 これがなかなか当たりだった。 *村上春樹の「4月の晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」 ちょっとした言い回しで すぐさま村上ワールドに引き込まれ  情景が美しく見えてくる 「村上RADIO」のリスナーとしては あの年齢不詳の村上春樹が語っている声が 主人公と重なり 尚 おもしろい。 他にも角田光代、小さいおうちの中島京子は(んんん・・・)と考えさせられ 山白朝子(乙一=中田永一=安達寛高)や唯川恵はもう魔物の世界?ホラー? 巻末の編集をした瀧井氏の解説を読むと 気になって また読んでしまった。 新海誠監督が「諳んじることができるくらい好きな一篇」と言う村上春樹 「4月の~」は読んでおいて損はないですよ。

Posted byブクログ

2019/09/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

村上春樹の”4月のある晴れた朝に100%の女の子に出会うことについて” もうタイトル聞いただけでなにやら素敵な話しだとわかる。 確かに新海誠の”君の名は”みたいな話しだ。もちろん、春樹氏の小説の方は先で新海氏はこれにシンパシーを感じて原風景といえるほど好きと語っているそうだ。 時空を超えて出会うふたりはまさに運命の恋なんだうな。 角田光代の”誕生日休暇”も面白かった。 いろんな偶然が重なって結婚することになる男性。 もし、一個でも違ってたらそうはならなかったかもしれないっていうのが運命を感じる。

Posted byブクログ