あおなり道場始末 の商品レビュー
九州・豊後、坪内藩では、城下に六つもの剣術道場が犇めいていた。 そのうちの一つ、神妙活殺流道場は、道場主の青鳴一兵衛が、神社の石段で足を滑らせ、頭を打って死亡すると言う、不名誉な死に方をした。 その上、跡を継いだ長男・権平は、日頃ぼんやりとしていて、昼行燈の様な性格で、稽古では、...
九州・豊後、坪内藩では、城下に六つもの剣術道場が犇めいていた。 そのうちの一つ、神妙活殺流道場は、道場主の青鳴一兵衛が、神社の石段で足を滑らせ、頭を打って死亡すると言う、不名誉な死に方をした。 その上、跡を継いだ長男・権平は、日頃ぼんやりとしていて、昼行燈の様な性格で、稽古では、弟子にあっけなく負けてしまう為体。 とうとう、弟子が一人も居なくなり、破綻寸前だった。 一方、一兵衛の死については、当初から、妬んだ誰かの仕業ではないかという噂があった。 葉室麟作品にしては、軽い内容の様な気がする。 もっと、重厚な作品がや読みたい。
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主人公たち三兄弟がとっても仲良しで読んでいて微笑ましい。 昼行灯な長男にしっかり者の下2人が支えて…と思ってたら、ちゃんと長男も2人を守ってて関係性がすてきだった。 後半色々な事実が分かってくるけど殺伐とした雰囲気にならずに読めたのは彼らの性格のおかげ。
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しばらく読み進めて、葉室麟にしてはキリッとしないなと思いながら、作品に入り込めずにいたが、中盤以降はサスペンスもどきの目まぐるしい展開で、気がつけば読み終えていた。 「あおなり」を弱々しいイメージで当たり前に受け入れていたが、青瓢箪とうらなりの造語であった。 道場主であった父の死...
しばらく読み進めて、葉室麟にしてはキリッとしないなと思いながら、作品に入り込めずにいたが、中盤以降はサスペンスもどきの目まぐるしい展開で、気がつけば読み終えていた。 「あおなり」を弱々しいイメージで当たり前に受け入れていたが、青瓢箪とうらなりの造語であった。 道場主であった父の死に不信を抱く三兄弟(兄、妹、弟)が、同業の道場破りをしながら、真相に迫っていく。何やかんや揉めながらも兄弟の絆がさらに深まっていく。ほんわかした読後感。
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葉室さんの時代小説は、心の琴線に触れるものばかりを読んできたので、少しのユーモアがとってもコミカルに感じてしまう。主人公のキャラが立っていて楽しく読ませていただいた。個人的に新しい葉室さんて出会えて笑みがこぼれちゃった。こんな時代小説も好きだな〜・・・。(o^^o)
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解説によれば、葉室氏は出版社にとって小説の内容や傾向を書き分けているとのこと。 確かに「新潮」「角川」では、歴史上の人物を主に彼らの清涼な生き方を格調高く描いているし、「文藝春秋」「講談社」「徳間」では、歴史とフィクションを巧みに織り交ぜて、和歌や漢詩を取り入れ豊穣な作品となって...
解説によれば、葉室氏は出版社にとって小説の内容や傾向を書き分けているとのこと。 確かに「新潮」「角川」では、歴史上の人物を主に彼らの清涼な生き方を格調高く描いているし、「文藝春秋」「講談社」「徳間」では、歴史とフィクションを巧みに織り交ぜて、和歌や漢詩を取り入れ豊穣な作品となっている。 一方、この双葉社(文庫)は、『川あかり』しかり、『蛍草』しかり、架空の人物を主人公に娯楽性の高い愉快な作品となっている。 本書もその例にもれず、架空の藩の剣術道場の三兄弟の絆を謳い心温まる時代小説となっている。 両親を喪ったこの三兄弟、昼行灯のような性格で頼りない兄権平に対し、妹千草は剣術の腕前は兄に勝る美貌の持ち主、弟勘六は神童の誉が高い秀才と、典型的な愚兄賢弟との設定になっている。しかし、兄の権平は見かけによらず、いざというときには父親から伝授された「神妙活殺」という凄技で相手を次々と負かせてしまうというエンタメ色に溢れている。 この仲の良い三兄弟がお家騒動に巻き込まれながら、協力して親の仇を捜し求めるミステリー仕立てとなっていて、読者サービス満点の時代小説。
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葉室作品には珍しい明るくてどこかユーモラスなトーンで、かつ必殺技の存在もらしくないかな。 でも家族の絆を軸に真っ直ぐ生きる三兄弟の姿は微笑ましいです。
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面白かった 重厚骨太の物語ではなく、漫画ライクなエンターテイメントストーリ(笑)! しかし、その奥底には、家族の絆が描かれています。 父親の死によって、青鳴道場をついだ長男の権平は昼行燈。その性格から、門人は一人もいなくなり、結果、明日食べる米もなくなってしまいます。 妹の千草...
面白かった 重厚骨太の物語ではなく、漫画ライクなエンターテイメントストーリ(笑)! しかし、その奥底には、家族の絆が描かれています。 父親の死によって、青鳴道場をついだ長男の権平は昼行燈。その性格から、門人は一人もいなくなり、結果、明日食べる米もなくなってしまいます。 妹の千草や弟の勘六の尻に敷かれる生活の中、お金を得るために始めたのが、道場破り。 父親の不審死の真相を明らかにして、仇討ちを果たすため、道場破りを続けていくことで、徐々に明らかになる真相。 といった展開です。 チャンバラ、勧善懲悪と鉄板ストーリに加え、家族の絆のメッセージが伝わってきます。 スッキリしたストーリ展開で、ライトな会話、掛け合いも楽しめます。 お勧め!
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葉室麟さんの作品は本当に大好き。今回も本当に爽快内容だった。親の仇、兄妹弟の絆。相手を大切に思う気持ちを教えてくれる素敵な作品。
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単純に面白かった。三兄弟の関係性がとても好き。特に、長男の家族に対するぶれない言動によって安心して物語を楽しむことができた。結末はそんな感じでいいの?とも思ったが、後日談を色々と想像すると面白いのでこれはこれで良いと思う。
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内容(「BOOK」データベースより) 坪内藩の城下町にある青鳴道場は存亡の危機にあった。先代の不名誉な死と、跡を継いだ長男の権平の昼行燈ぶりから、ついには門人が一人もいなくなってしまったのである。米櫃も底をついたある日、妹の千草や弟の勘六に尻を叩かれた権平がようやく重い腰を上げる...
内容(「BOOK」データベースより) 坪内藩の城下町にある青鳴道場は存亡の危機にあった。先代の不名誉な死と、跡を継いだ長男の権平の昼行燈ぶりから、ついには門人が一人もいなくなってしまったのである。米櫃も底をついたある日、妹の千草や弟の勘六に尻を叩かれた権平がようやく重い腰を上げる。「父の仇を捜すために道場破りをいたす」。酔って神社の石段で足を滑らせ亡くなったとされる先代の死には不審な点があり、直前には五つの流派の道場主たちと酒席を共にしていた。三人は、道場再興と父の汚名を雪ぐため、藩内の道場の門をひとつずつ叩いていく。 令和2年4月13日~15日
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