絶対内定(2021) の商品レビュー
社会、面接官側は正しく、学生側は甘えている、間違ってる。 その価値観には辟易としたが、それを加味しても良い本だった。 就活というゲームで闘っていくためには、ゲームメイカーがどんな価値観を持っているか知っておく必要がある。 見た目、内容、OB訪問...など難関企業に内定していく学...
社会、面接官側は正しく、学生側は甘えている、間違ってる。 その価値観には辟易としたが、それを加味しても良い本だった。 就活というゲームで闘っていくためには、ゲームメイカーがどんな価値観を持っているか知っておく必要がある。 見た目、内容、OB訪問...など難関企業に内定していく学生は、このゲームのシステムに最適化されている。 私達がこのシステムに組み込まれて闘うにあたって、この本に書いてある知識は役立つと思う。
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杉村太郎氏が亡くなられて数年経つが、 まだ出版されているんですね。 氏とは、何度か面識があるので、 氏のやりたかったことは、きっと壮大で、 道半ばにして、病気を患い、それでも、 夢を叶えようとした姿勢には感服する。 絶対内定は、もはや日本の就活のバイブルと なっているが、この本...
杉村太郎氏が亡くなられて数年経つが、 まだ出版されているんですね。 氏とは、何度か面識があるので、 氏のやりたかったことは、きっと壮大で、 道半ばにして、病気を患い、それでも、 夢を叶えようとした姿勢には感服する。 絶対内定は、もはや日本の就活のバイブルと なっているが、この本がなぜ売れ続けているのか、 よくわかる。 日本の学生は、世界でもっとも自尊心が低く、 また勉強もせず、大学時代を終える。 多くの学生は、就活は、もちろん頑張るが、 学業は、ほとんど頑張らない。 日本の教育とは、受験勉強のための勉強で、 本来の勉強とはかけ離れていることに精を出す。 勉強の喜びを知らず、結局、就活しか頑張る手段を知らない。 就活とは、いわば、如何に良い場所に所属するかの競争で、実は就活をやる前に、ほとんど結果は決まっている。大学のヒエラルキーが、ほぼ人気企業ランキングの偏差値にリンクするからだ。 杉村太郎氏は、何とかして、この所属することが、 人生の目的になっていることを変えたかったに違いない。 自分を知ること。 自分がやりたいこと。 これを徹底的に考えさせられることは、 有意義に違いないが、現実はそれほど甘くない。 日本企業自体が、完全にグローバル競争に負け、 結局、日本市場でしのぎを削ることになってしまった。また、日本市場が、完全に下り坂で、超高齢化、少子化、人口減少など、先進諸国があまり経験したことがない問題で、混乱の渦にある。 自分を知るのは、多くの未知を経験し、 困難な問題にぶち当たり、問題提起を繰り返し、 真っ暗闇の中で、行わないとよくわからない。 シートにしたがって演習を行ったり、 コーチングスキルでわかることでは決してない。 氏は、おそらく日本のリーダーになりたかったんだと思う。その仲間を、絶対内定の手法を使って、 見つけたかったんだと思う。 この手法は、受験エリートには、殊更響くと思う。 ただ、これは一種の対処療法で、結局は、組織に呑み込まれ、組織の論理で、動くようになってしまうのが、日本の深い深い問題だと思う。 本当の就活をやりたいなら、 この本は、参考にならないだろう。 死ぬ気で論文を書いたり、死ぬ気で人を愛したり、 死ぬ気で自分を愛して人間には、あまり必要とされない。プリンシプルを持った人間になって欲しいと杉村太郎氏は、思ったかもしれないが、これは、 日本の多くの学生には、絶望的に困難だと思う。 結局は、勤め人や、サラリーマンになったら、 決してプリンシプルなど持てないわけだから。
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