ハーバードの日本人論 の商品レビュー
インタビュー形式になっているのですが、そんなことは日本人が自ら考えるべきことでは?という質問が多々ありました。 ハーバードの教授に答えてもらわなければならないようなことではないと思った瞬間、読むのをやめました。
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10人の教授のインタビューを通してハーバード大学で行われる授業の中で日本はどのように研究分析され講義されているのかという本である。日本人はなぜロボットを友達と思うか、なぜ細部にこだわるのか、なぜ周りの目を気にするのか、なぜ物語の結末を曖昧に書くのか,あたりはもっとじっくり講義を受...
10人の教授のインタビューを通してハーバード大学で行われる授業の中で日本はどのように研究分析され講義されているのかという本である。日本人はなぜロボットを友達と思うか、なぜ細部にこだわるのか、なぜ周りの目を気にするのか、なぜ物語の結末を曖昧に書くのか,あたりはもっとじっくり講義を受けてみたい気がする。あくまで最初の部分だけ各先生の講義をかいつまんで解説した、大学入学時もらう講義の説明資料のような軽さだ。ちょっともったいない。というかインタビューを纏めただけだから、詳しい話は各先生の著作か講義を受けてくださいということなのでしょう。1日で読めます。
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よくある「ニッポンすごい」系の本かなと高をくくっていたが、意外と示唆深い話が読めて収穫があった。 「主人公が最後に海で死ぬシーンが日本映画にだけ多い、それも特に90年代に集中している」とか「日本人はキャリアにおいてウィークタイズ、ストロングタイズよりも所属先などの場のつながりを...
よくある「ニッポンすごい」系の本かなと高をくくっていたが、意外と示唆深い話が読めて収穫があった。 「主人公が最後に海で死ぬシーンが日本映画にだけ多い、それも特に90年代に集中している」とか「日本人はキャリアにおいてウィークタイズ、ストロングタイズよりも所属先などの場のつながりを重んじる」とか、あとは日本の選挙における世襲の特殊性など、考えたことがなかった視点が得られた。
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第六講義で書かれていた「日本が副業や兼業を推進していることに驚く」という記述にハッとさせられた。働き方改革をしようとしているなかで、どうしてまだ更に働こうとするのか。女性が家事や育児の大半を担っているの現状で、第三の仕事を増やそうなどと考えるのは男性中心的な考えである。
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映画、遺伝、政治、文学など、様々な分野のハーバード大学の教授からみた日本人についての話。 「はじめに」によると、日本ほど自国の分析について関心が高い国はないらしい。アメリカ人も、お隣の中国人や韓国人も、自国の国民性を熱心に分析しなければ、国外から自国のニュースについてどう取り上げ...
映画、遺伝、政治、文学など、様々な分野のハーバード大学の教授からみた日本人についての話。 「はじめに」によると、日本ほど自国の分析について関心が高い国はないらしい。アメリカ人も、お隣の中国人や韓国人も、自国の国民性を熱心に分析しなければ、国外から自国のニュースについてどう取り上げられてるかという感心も低いのだとか。自分は海外のニュース番組は見たことが無いのだけど、そういうもんなのかとちょっと驚いた。まあ、確かに安倍首相が辞任を発表して海外がどんな反応をしているかなんてどうでもいいといえばどうでもいいか。 美術史についての話では、伊藤若冲という人を主に取り上げられていて、ユキオ・リピットという専門が美術史の教授は展示会で来場者に「日本で最も有名な画家で、もしかしたら葛飾北斎より人気があるかもしれませんよ」と説明したらしい。自分は全然知らなかったのだけど、そんなに有名な人なのか(北斎は知ってる)。このへんはもう少し教養として知っておいた方がいいかもしれない。 なお、日本人はアルコールに弱くなるように適応進化してきたらしい。自分がアルコール苦手なのは進化の結果だったのか(むしろ、退化だと思ってた)。 後、政治について、「世界中の民主主義国家を見渡しても、「政策が最も支持されていない政党が選挙で勝ち続けて、長期政権を維持している」という事例はほかにありません。」と書いてあるところでちょっと笑った。そんなに日本の政治は特殊なのか。 理由の一つが野党が多すぎるかららしい。政党を少なくすればいいのだけど、それについて、「主力野党の立憲民主党と国民民主党が政策の違いを妥協してまで、統合するとは考えられません」とのこと。自分もこないだまでそう思ってた。むしろ政策が違うから別れたのだろうと思うのだけど、自民党一強の政治を終わらせるには、合併したほうがいいということなのだろうな。
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海外の人が日本の文化をどうとらえてるかをつづった一冊。 日本人とは何かというよりも、予想以上に日本の文化が海外に浸透してることを誇らしく思った。
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日本人とは何か、客観視するきっかけになる。 世界の多様性の中で、日本人がどのように位置づけられているのか、ヒントを得る目的で読んだ。 ○○人の特徴を定義することに意味は感じないけど、外資系企業に就職する前に、海外の人の頭の中を知りたい。 ・日本人の生活は宗教観に密接に関わってい...
日本人とは何か、客観視するきっかけになる。 世界の多様性の中で、日本人がどのように位置づけられているのか、ヒントを得る目的で読んだ。 ○○人の特徴を定義することに意味は感じないけど、外資系企業に就職する前に、海外の人の頭の中を知りたい。 ・日本人の生活は宗教観に密接に関わっている。気付かないほど、自然に生活の一部に浸透している。
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著者がハーバード大学の10人の教授・准教授へのインタビュー記録がとてつもなく面白い。日本映画(黒澤・小津・北野・そしてジブリ・押井守…)の映画の特徴が実は日本的ではなく普遍的なところにあることが米国で評価されている点、DNAの最先端の知から解き明かす日本人の起源、伊藤若冲が米国人...
著者がハーバード大学の10人の教授・准教授へのインタビュー記録がとてつもなく面白い。日本映画(黒澤・小津・北野・そしてジブリ・押井守…)の映画の特徴が実は日本的ではなく普遍的なところにあることが米国で評価されている点、DNAの最先端の知から解き明かす日本人の起源、伊藤若冲が米国人に人気がある秘密、世襲議員と自民党長期支配の構図の分析、場を重んじる日本人、日本式オペレーションが真似できない理由、モノづくりと清掃を尊ぶ日本人の宗教性、曖昧な結末になる日本小説など興味深いテーマの数々で、いちいち納得!それにしても米国の日本研究のレベルの高いことも驚きである。
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世界最高の知性、ハーバード大10人の教授が解き明かす「いかにも日本人らしい」の真相とは。日本の魅力を再発見できる一冊。
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「日本は海外ではこんなに評価されている」という番組に対する批判を見かける。 良いところばっかり見てないで、海外で低評価な部分もしっかり見ていこうよ、という真っ当なご意見であるけど、それはそれ・これはこれで自分たちの文化が他所様にとって興味深いならそんないいことないじゃん、、、とい...
「日本は海外ではこんなに評価されている」という番組に対する批判を見かける。 良いところばっかり見てないで、海外で低評価な部分もしっかり見ていこうよ、という真っ当なご意見であるけど、それはそれ・これはこれで自分たちの文化が他所様にとって興味深いならそんないいことないじゃん、、、といつも思う。 そういった自惚れはあさましい、という感覚自体が日本人的なのかなと... アニメーションや、道徳観、武士道など海外からよく褒めて頂けることをおさらいすると共に 日本自体を改めて知るきっかけになる本。
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