むらさきのスカートの女 の商品レビュー
公園で見かけた『むらさきのスカートの女』を起点に、観察する側とされる側の関係が静かに組み替えられていく。語り手は一貫して冷静で、親切や配慮という形を取りながら、相手の生活に少しずつ介入していく。その行為は善意としても成立するが、同時に相手の主体性を奪っていることにも気づかせる。 ...
公園で見かけた『むらさきのスカートの女』を起点に、観察する側とされる側の関係が静かに組み替えられていく。語り手は一貫して冷静で、親切や配慮という形を取りながら、相手の生活に少しずつ介入していく。その行為は善意としても成立するが、同時に相手の主体性を奪っていることにも気づかせる。 多くを語らない「むらさきのスカートの女」と、内面を饒舌に語る語り手。その対比によって、真に不安定なのはどちらなのかが浮かび上がる。 表紙の絵がとても印象的で、ちょっと怖くて不思議でずっと忘れられないと思う。
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2019年芥川賞受賞作品。 で?って感じで終了。 「わたし」がかなり怖い。 なんでそんなに色々詳しく知ってるの? 読後何も残らなかった。 これが芥川賞なのか。。
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型破り、風変わり、独創的な物語。ともだちのいない語り手が「むらさきスカートの女」を同じ職場へ誘導し、変化を観察し続ける。清掃の職場の人間関係がやたら生々しいが、作者の実体験だろうか。語り手のここまでの「むらさきスカートの女」への執着は不気味に感じるが、この物語を読んでいる私たちだ...
型破り、風変わり、独創的な物語。ともだちのいない語り手が「むらさきスカートの女」を同じ職場へ誘導し、変化を観察し続ける。清掃の職場の人間関係がやたら生々しいが、作者の実体験だろうか。語り手のここまでの「むらさきスカートの女」への執着は不気味に感じるが、この物語を読んでいる私たちだって変身願望に執着していたりする。性格を変えたい、今の人間関係から抜け出したい、綺麗になりたい、何者かになりたい。私には気持ち悪いだけで終わる作品ではなかった。
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著者の作品は二作目。 不思議な話でしたが、むらさきのスカートの女より黄色いカーディガンの女の方が恐ろしいですよね。 どちらもストーカーだったのか?所長の証言は本当なのか? モヤモヤと恐ろしさが残りました。
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近所に住む人を追うだけの話が、不気味だったり笑えたりする。 最後にはむらさきのスカートの女がどんな服装か分からなくなってしまう。とても不思議な作品。
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紫のスカートの女も、それを観察する女も、どちらも不気味で面白かった。 物語の中盤、紫のスカートの女が職場で孤立する場面、リアリティがあった。結局、チーフたちが気に入っていたのは、紫のスカートの女が自分より立場が低いからで、見下していたんだなと。
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こういう、よく分からない世界観は好き 最後に全てがひっくり返る感じも、むらさきのスカートの女が魅力的に描かれている感じも、主人公の狂気も、全部繋がっていないようで繋がってて、繋がっているようで繋がっていなくて、それがすごく好みだった
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町内で噂になるほどの「むらさきのスカートの女」より、語り手の「黄色いカーディガンの女」の方が大問題ということが、読み進めるうちにだんだんわかってくる。 とにかくもう、むらさきのスカートの女への執着度合がすごすぎる。 怖い奴なんだけど、逆におかしくなってきて、ページをめくる手が止まらず、一気に読んでしまった。 今村夏子さんの文体はとてもシンプルで読みやすく、肌に合う。 全作品を読みたい作家。
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サラッと読むことができた。しかし、うーんよく分からない、不気味な感じが最後まで続く。ストーカーどころではない語り手
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最初は世間に馴染む事ができず、変わり者扱いされてるむらさきスカートの女の日常を描くもの物語だと思った。 確かにむらさきスカートの女も変わってはいるが日常にいる変人程度だが、それを観察する筆者は異常者。 むらさきスカートの女を仲間と思いたいのか認知されたいだけなのか、そこだけに集...
最初は世間に馴染む事ができず、変わり者扱いされてるむらさきスカートの女の日常を描くもの物語だと思った。 確かにむらさきスカートの女も変わってはいるが日常にいる変人程度だが、それを観察する筆者は異常者。 むらさきスカートの女を仲間と思いたいのか認知されたいだけなのか、そこだけに集中してそれ以外はお構いなしでモラルもマナーも無い。 でも、それが生きがいとなり生活の楽しみになっているという何なんとも言えない怖さがあった
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