むらさきのスカートの女 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
タイトルのとおり、むらさきスカートの女がかなり異常な人なんだろう思っていたので、まさか語り手が異常だとは思いませんでした!語り手だから普通だろうと、簡単に信用しちゃダメですね。 同じ服を毎回着て、◯◯の服を来た人って思われないように気をつけたいと思いました。
Posted by
サクサク読めました。 うちの近所でももちろん「◯◯おじさん」と呼ばれるような平日昼間から物珍しいことをしている方、います。 近所の方にはちょっぴり遠巻きに、小学生からは好奇心で話しかけられるような、そんなむらさきのスカートの女。その女と仲良くなりたい主人公。 私もコミュニケーショ...
サクサク読めました。 うちの近所でももちろん「◯◯おじさん」と呼ばれるような平日昼間から物珍しいことをしている方、います。 近所の方にはちょっぴり遠巻きに、小学生からは好奇心で話しかけられるような、そんなむらさきのスカートの女。その女と仲良くなりたい主人公。 私もコミュニケーション能力に乏しいので共感する部分もありつつ、むらさきのスカートの女は思ったよりマトモな人だったのでちょっと肩透かしかも。
Posted by
本であることを、 本で読み進めたことを、 そして、 人間を知ることを、 私も人間であることを、 理解した、一冊。 別にこの話に意味をもたらそうとは思わなくて、 私のためにある、とかじゃなくて、 ただこの作品を本で読めたことによる幸福が、有る。 全く時間など気にもせず 気がつ...
本であることを、 本で読み進めたことを、 そして、 人間を知ることを、 私も人間であることを、 理解した、一冊。 別にこの話に意味をもたらそうとは思わなくて、 私のためにある、とかじゃなくて、 ただこの作品を本で読めたことによる幸福が、有る。 全く時間など気にもせず 気がつくと読み終わっている本、 というのはとても優秀で優等生、 そう思えるけど、 この本はそんなこともなく。 どこかに、 読めてしまった、 そして心地よく感じてしまった、 良い罪悪感のようなものが有ったきがする。 有ったり、無かったり、有ったり、 感覚が浮遊するような異質な読み応えが この本には、有ります。
Posted by
なるほど。 芥川賞候補の作家の本ってことは素晴らしい作品だと思って読んでみたらやはり素晴らしいと理解した、みたいな、思い込みや視点の変化を読む感じ。
Posted by
今村さんの作品、2冊目の読了。これもわりと好き。たぶん私は好きなんだな今村さんの本。「むらさきのスカートの女」というタイトルの奇妙さに惹かれて事前情報無しで読んだけど、絶妙に奇妙な世界観で良かった。「黄色いカーディガンの女」を続編で出してほしい。
Posted by
今日一日の朝夕の通勤で読んでしまった。 読みやすくてあっという間に読み終えた。 むらさきのスカートの女と黄色いカーディガンを着た女の話か? この物語が芥川賞の候補になったというのがよく分からん。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
友達になりたい。とは ①憧れ ②自分と似ている ③近所に住んでいてよく会う 考えてみればこの3つが条件で、物語の語り手の『黄色いカーディガンの女』からすると『むらさきのスカートの女』はそれに当てはまっていたのでは。 『むらさきのスカートの女』は良くない意味でだが、目立って人々の注目を集めていた(そもそも語り手がまともでないので良くない意味でがすべてなのかは疑問だけど…)。『黄色いカーディガンの女』は街中で知られることのない、職場でもいるかいないかをあまり気にされないような、影の薄い人物である描写が多く、注目される存在の『むらさきのスカートの女』に憧れの感情を持っていた。 そして髪はパサパサで身なりが良くなく、子どもにからかわれ、面接に何度も落ちる『むらさきのスカートの女』を自分の惨めさと重ねて同類のように無意識のうちに思っていたのではと感じた。 そういう人物が近くに住み、喜びを感じ所謂ストーカーに及ぶ…。 終盤の所長が、デートしないと家族に危害を加えると言われた被害者、というのは真相はわからないが嘘が濃厚のような気がする。缶コーヒーを買ってあげて、心配だなぁ…と言っている。車で『むらさきのスカートの女』のアパートにいく頻度の多さ(『黄色いカーディガンの女』調べ) 脅されていて、所長行きつけのバーに行くか…?考えにくい。 『むらさきのスカートの女』は身だしなみに気を使うことと人付き合いが得意でなかっただけで、不倫はいけないことだがまともな人物では? 『黄色いカーディガンの女』が次第に狂っていくというより、その狂いっぷりが物語によって明らかになっていく事にじわじわ恐怖を感じた。 非常に読みやすく、他の作品も読んでみたいと思った。
Posted by
一気に読んでしまった。なんか分かるような分からないような、ミステリーのようなそうでないような。もう一回読む必要ありだな
Posted by
面白かった!読み始めて数行ほどで語り手に違和感を覚えるけど、そんな違和感を抱えたままでもなぜか読み進める手が止まらなくて、最後まで駆け抜けるように読み終わってしまった。 実は語り手が信用ならない人でした!というような事実が最後に明らかになるのはよくある手法だけど、序盤から信用なら...
面白かった!読み始めて数行ほどで語り手に違和感を覚えるけど、そんな違和感を抱えたままでもなぜか読み進める手が止まらなくて、最後まで駆け抜けるように読み終わってしまった。 実は語り手が信用ならない人でした!というような事実が最後に明らかになるのはよくある手法だけど、序盤から信用ならない語り手であることが分かる作品は初めて!よく分からない怖さがじわっと迫る作品だった。
Posted by
まだまだ続きがあると思いページをめくったら終わりだった。読みやすい。 黄色いカーディガンの女視点での物語、面白い。 気になる事が多いまま終わってしまうので、色々な解釈を聞きたい。 忘れたころにまた読んでソワソワしたい。
Posted by