土葬症(ザ・グレイヴ) の商品レビュー

周木律(著者)

2023/08/22

大学生が軽いノリで廃墟へ肝試しへ行って襲われる展開は個人的に好きだ。
ただ、血生臭さはイマイチだし、ジェットコースター並みに人が死んでいるのにも関わらず本当にそんな短時間でそこまで処理できるの？？！と違和感がずっと付き纏うから面白さは半減。
殺すだけならまだ可能だろう。そこから、遺体を土の中へ埋める→さらにアイテムをその上に土饅頭にする。いくら麻耶や正人が赤いブラウスと黒い服装で身を包んでいたとしても、尋常じゃない返り血を浴びたら滴るでしょ。鉄の匂いだって付き纏うでしょ。卒塔婆が立つ庭では匂い隠されるだろうけど、建物内では目立つと思うのよね…
初見でこんな見事に手際良く処理できるなら、各殺人コンサルトさんから勧誘来ちゃうよ…

犯人もな〜殺害動機はそれぞれだし、何が引き金になるかは皆違うけど。今回は亡くなった6名が不憫でならない。詩織のしーちゃんと、白猫のぬいぐるみのしーちゃんなんて紛らわしくしてんじゃないよ…！一人称がボクと僕で混ざってたり、1人僕っ娘キャラいるしもうゴチャゴチャだよ…！！

2023/07/28

大好きクローズドサークルミステリー。
かなり人が死ぬ＋描写が若干グロめなので苦手な方は注意！
ホラーサスペンスみたいな小説で自分がまるで廃病院の中で追われているような、最後まで緊張しっぱなしの作品です。

2022/04/10

★4っつに近い3っつ
最後の一捻りが、この伏線のためだったか…

マフラーが伏線の一つ、また、卒塔婆のメッセージに別解釈があるのかと思っていたんだけど、ハズレでしたね

2020/06/07

伏線が見事だった！まさかの動機にまさかの犯人！冷静さと狂気に満ち溢れてて、戦慄そのもの。グロテスクな表現はあまりないものの、犯人のうちに在るもの自体がまさにそれだった。こんな高知能犯がかつて、いるだろうか…

2019/10/25

図書館で借りた本。大学の探検部の夏合宿。道を間違えて偶然たどり着いた廃病院で仲間達が殺されていく。犯人は？というミステリー。動機もオチも何だこりゃ？と思ってしまい読後感はイマイチ。