すぐわかるキリスト教絵画の見かた 改訂版 の商品レビュー
キリスト教の宗教画をテーマ毎に解説してくれる本。時代別の特色や画家名の説明もあり確かにわかりやすかった。
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おおよそゴシック、ルネサンス、マニエリスム、バロックまでの(近代のものが少しある)キリスト教絵画が概観できる本である。 ⓪聖母子像①旧約聖書の世界ー天地創造、楽園追放、大洪水、バベルの塔、ロトとその娘たち、ヤコブの夢など16項目②キリストの生涯(降臨~活動)ーキリスト降誕、羊飼い...
おおよそゴシック、ルネサンス、マニエリスム、バロックまでの(近代のものが少しある)キリスト教絵画が概観できる本である。 ⓪聖母子像①旧約聖書の世界ー天地創造、楽園追放、大洪水、バベルの塔、ロトとその娘たち、ヤコブの夢など16項目②キリストの生涯(降臨~活動)ーキリスト降誕、羊飼いへのお告げ、東方三博士の礼拝、エジプト逃避途上の休息など19項目③キリストの生涯(受難~復活)ー最後の晩餐、ゲッセマネの園のキリスト、ユダの接吻、この人を見よなど15項目④聖母マリアと聖家族ーマリアの誕生、聖母マリアの少女時代、受胎告知、聖母の結婚、聖母の礼拝、聖母子と聖アンナなど12項目⑤預言者と聖人の世界ー預言者エレミア、預言者エゼキエル、預言者ダニエル、4人の使徒、聖マタイ、聖ルカ、聖パウロ、聖セバスティアヌスなど18項目 項目ごとに1枚の絵とその内容が詳しく解説してあり、絵画史的なことにも触れている。 近代の風景画、静物画、人物画、風俗画などはどれも宗教画から生まれ出たものなのだ。この本に紹介されている絵画はどれも素晴らしい。思いがこもっていると言っていい。 12月のベツレヘムは厳寒で、厩で生まれて裸で横たわるキリストもさぞ寒かったのでは、などとぽろっと筆者のつぶやきが書かれていて笑ってしまった。19世紀のドイツの田舎に現れたキリストが子どもたちを祝福するフリッツ・フォン・ウーデの「その子らを我に来させよ」のキリストが優しいお兄さん風で微笑ましかった。
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改訂版になり、『聖母子像で読み解くキリスト教絵画の歴史』が冒頭に入っている。 その流れで、時代ごとに紹介されていくのかと思ったら、本編では聖書の場面ごとだったため、ちょいと躓いた。 丁寧にまとめられてはいるので、私のようなビギナーには嬉しい。
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