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都市から学ぶアジア経済史 の商品レビュー

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2024/05/21

主に東アジア・東南アジアの都市経済論について、1筆者1都市を取り上げてオムニバス形式で解説していく本。元は大学の授業なので予備知識がないと難しいと思う。 時代は主に近世から現代、上海や香港のような誰もが知っている都市から北朝鮮の羅津やインドのプネーのような初めて名前を聞く都市など...

主に東アジア・東南アジアの都市経済論について、1筆者1都市を取り上げてオムニバス形式で解説していく本。元は大学の授業なので予備知識がないと難しいと思う。 時代は主に近世から現代、上海や香港のような誰もが知っている都市から北朝鮮の羅津やインドのプネーのような初めて名前を聞く都市など様々だ。研究内容は近世〜近代のものは主に輸出入統計(海関統計など)、現代においては人口動態や経営学的な研究もある。 アジア経済史を専攻してきた自分にも専門外でわからない部分もあったが、比較的平易に書かれており面白かった。 特にインドにおける貨幣為替の複雑さと台湾における港と経済の関係は非常に興味深かった。 ただ、間違いなく高校世界史の2歩くらい先を行く内容ではあるので、誰にでも勧められるものではない。

Posted byブクログ