10の姿で保育の質を高める本 の商品レビュー
「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」呪文のように繰り返されるこの言葉。3つの資質・能力と5領域は覚えたけれど、10個すべては無理かなと思っています。この本は1つ1つを汐見稔幸先生と中山昌樹先生が丁寧に解説し、こども園あかみ幼稚園などの事例を紹介。読んだから覚えられるとい...
「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」呪文のように繰り返されるこの言葉。3つの資質・能力と5領域は覚えたけれど、10個すべては無理かなと思っています。この本は1つ1つを汐見稔幸先生と中山昌樹先生が丁寧に解説し、こども園あかみ幼稚園などの事例を紹介。読んだから覚えられるというものではありませんが、実感しながら理解できます。でもその1つ1つは置いておいて事例が素晴らしいですね。子どもたちが本当に生き生きしてこんなに考えて工夫するのか!と毎回感動します。やはり失敗や試行錯誤が大事なんだなとこういう本を読むと痛感します。パン屋さんごっこで自然と重さや時間の長さを覚えたり、積木倒しの遊びで自分たちでルールを作って上手く行かないと改定したり。 後半は保育施設の役割の1つとされている地域の子育て支援の例が参考になりました。場所があるというのはとても大事で、家に居るとバラバラの家族たちが集まって地元のコミュニティが発生していく。また地元ではなくなった縦の子ども同士の遊びが保育施設の午後の時間に再現できる。そこには小学生や大人の地域コーディネーターが参加して、年長児も幼児の時間を過ごせるというのが印象的でした。午前中の教育の時間はやはり年長さんだから年下の子どもたちより気を張っているのかもしれない。午後の保育の時間は幼児としてゆったり過ごさせるのは大事なんだなと新たな気づきがありました。
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事例や写真もたくさん載っていて、語り口も易しくわかりやすい。 記録充実させたいなーとか、ノンコンタクトタイム採用して欲しい…とか、刺激もらって保育にわくわくしたりとか。
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