言葉の風景 新装版 の商品レビュー
野呂希一(1948年~)氏は、北海道生まれ、印刷会社、デザイン研究室勤務を経てカメラマンとなり、作品は数々の本(写真集)やカレンダーとなっている。現在、函館市にて「写真工房」を主宰。 荒井和生(1959~2012年)氏は、北海道生まれ、大学卒業後、コピーライターとして企画広告制作...
野呂希一(1948年~)氏は、北海道生まれ、印刷会社、デザイン研究室勤務を経てカメラマンとなり、作品は数々の本(写真集)やカレンダーとなっている。現在、函館市にて「写真工房」を主宰。 荒井和生(1959~2012年)氏は、北海道生まれ、大学卒業後、コピーライターとして企画広告制作編集業務に携わった。 本書は、2000年に出版され、絶版となっていたものを2019年に新装版として復刊したものである。 尚、野呂氏と荒井氏による類似のビジュアルブックは、青菁社から多数出版されており、本書の続篇『言葉の風景(続)』や、『日々の風景』、『暦の風景』、『文字の風景』、『心の風景』、『色の風景』シリーズ等がある。 私は近年短歌に興味を持ち始め、歌の材料となりそうな「言葉」と、その言葉からイメージされる「風景」の写真が載った本をネットで探していたところ、本書に行き当たり、本屋で実物を見た上で購入した。(本書と続篇と両方購入した) 一通りぱらぱらと見てみると、都会暮らしの人間ではなかなか目にすることのない、季節感に満ちた美しい写真と、それを表現する、豊かで繊細で美しい言葉が溢れていて、期待に違わない素晴らしい作品集であった。旧版は、大学の講義テキストや図書館の推薦図書になったり、ある教育委員会の二十世紀に残したい本の推薦を受けたりしたのだそうだが、それも納得できるように思う。 これからも、折々にページをめくり、季節を感じるとともに、歌作りの参考にしていきたいと思う。 (本書は季節順の構成となっており、続篇は情景ごとの構成となっている。尚、両方に載っている言葉もある。また、本書の方は、文字が少々小さく(特にふりがなが小さい)、シニア世代には読みにくいかも知れない。)
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