幻の料亭「百川」ものがたり の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2019/8/17 ジュンク堂書店アクタ西宮店にて購入。 2021/8/25〜8/27 江戸時代の名料亭、百川の栄枯盛衰を描くノンフィクション。江戸時代のご馳走がたくさん挙げられていて食べてみたくなる。浅学にして知らなかったが、ペリーが来航して饗宴を受け持ったのが、百川。そして、その後の明治になってからすぐに潰れたらしい。その理由を小泉先生が推察。きっとそうだったのではないか、という名推理。
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とりとめの無い展開と、チュルチュル、ピュルピュルでは中々読み進まない。 最後の章でやっと納得がいった。
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古典落語『百川』は落語ではよくある虚構だと思っていたら、実際に江戸の名店として実在していたことに驚いた。ならばと言うことで本書を読むと、幕末に活躍した太田南畝などの文人墨客が出入りしていた高級料理屋だったことがわかる。旬の魚介や野菜などを、冷蔵庫がない時代に贅を凝らして調理して提...
古典落語『百川』は落語ではよくある虚構だと思っていたら、実際に江戸の名店として実在していたことに驚いた。ならばと言うことで本書を読むと、幕末に活躍した太田南畝などの文人墨客が出入りしていた高級料理屋だったことがわかる。旬の魚介や野菜などを、冷蔵庫がない時代に贅を凝らして調理して提供。しかも、黒船で来日したペリー艦隊一行を饗応したのが百川なんて、更に驚き。八百善や嶋村が今に続いているのに、百川は謎めいた終焉を迎えている。せめて圓生の『百川』を聞くとしよう。
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新鮮な鮑に真鯛。松茸に新蕎麦。そしてたっぷりの酒。文人に愛され、黒船を饗応した名店。その記録から江戸料理の豊かさと粋に迫る。
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