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若い読者のための『種の起源』 入門生物学 の商品レビュー

4.6

10件のお客様レビュー

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2025/01/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生存競争とか自然選択とか地理的分布とかの理解はできるし、遺伝子レベルまで落とし込むことが現代できていることもわかるのだが、深く考えようと思うと怖くなってしまう… 生物学は理系の中で文系に近いと思っていたが、文系的考えを持つと体系的に考えることができなくなってしまうのでは…と思った。 今日から自然を少し違う目で見れるかもしれない。

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2024/06/11

種の起源のリライト版。 写真や図版が多めで生物のイメージが湧きやすい。注釈も親切。 ダーウィンが自身の主張を丁寧に描きつつ、分からないところは分からないと明記している点が印象的。まだまだキリスト教世界だったという時代背景も踏まえつつ読むと、当時のタブーや表現の配慮も感じとれて面白...

種の起源のリライト版。 写真や図版が多めで生物のイメージが湧きやすい。注釈も親切。 ダーウィンが自身の主張を丁寧に描きつつ、分からないところは分からないと明記している点が印象的。まだまだキリスト教世界だったという時代背景も踏まえつつ読むと、当時のタブーや表現の配慮も感じとれて面白い。

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2023/08/31

絵が綺麗、写真が綺麗、カラフルで図鑑のよう 内容はちょっとした小説のよう 2019年に出版された古いけど新しい名著

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2021/06/18

一度は読んでみたかった『種の起源』の圧縮版。 種の起源に関するダーウィンの考察、見解がわかりやすく示されていて、各章の間に現代の科学的コラムが補足されているのでさらに理解が深まった。 生存競争と自然選択の長い歴史の中で、変異によって生命は進化し続けるということを仮説と実験を繰...

一度は読んでみたかった『種の起源』の圧縮版。 種の起源に関するダーウィンの考察、見解がわかりやすく示されていて、各章の間に現代の科学的コラムが補足されているのでさらに理解が深まった。 生存競争と自然選択の長い歴史の中で、変異によって生命は進化し続けるということを仮説と実験を繰り返し論理的に述べられている。 日本がまだ幕末の頃に、現代の遺伝学に通じるような博物学の研究がなされていたことに驚き深く心を揺さぶられた。 ダーウィンからのこのメッセージから、遠い過去や未来、遥か彼方の場所や小さな生き物にまで思いを馳せながら読み進められた素晴らしい一冊。

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2021/01/26

生物学の礎にして、「もっとも世界に影響を与えた本」といわれる『種の起源』。 地球の年齢も、遺伝の仕組みも知らなかったダーウィンは、 どのようにしてこの独自の思考を組み立て、歴史的名著を書き上げたのか。 本書は、チャールズ・ダーウィン著『種の起源』(1859年第1版)を、 レベッカ...

生物学の礎にして、「もっとも世界に影響を与えた本」といわれる『種の起源』。 地球の年齢も、遺伝の仕組みも知らなかったダーウィンは、 どのようにしてこの独自の思考を組み立て、歴史的名著を書き上げたのか。 本書は、チャールズ・ダーウィン著『種の起源』(1859年第1版)を、 レベッカ・ステフォフがリライトしたものです。 大幅にボリュームが圧縮され、言葉も平易に置き換えられて、 ダーウィンの思考過程がより明確になりました。 さらに、現代科学の最新動向に関するコラムも加えられ、 21世紀にふさわしいコンパクト版にアップデートされています。

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2020/09/30

生物学で最も重要な本、「種の起源」を学ぶ短縮お得パックな感じの本。 本家が出版された頃はキリスト教下の創造論が常識でした。その常識に立ち向かうために、本家では変化を伴う継承を支持する大量の実例が必要でした。その結果、本家「種の起源」は実例まみれの本となり、現代においては結構読み...

生物学で最も重要な本、「種の起源」を学ぶ短縮お得パックな感じの本。 本家が出版された頃はキリスト教下の創造論が常識でした。その常識に立ち向かうために、本家では変化を伴う継承を支持する大量の実例が必要でした。その結果、本家「種の起源」は実例まみれの本となり、現代においては結構読みにくい本となっていました。また、ダーウィンが種の起源で述べたことが全て正しいというわけではなく、一部大々的に間違っていることもありました。 この本ではそうした部分をカットすることで、本家の1/3のボリュームに減らして、種の起源を要約しています。また、緑のページで現代における最新の研究等の知見を述べて、本文中でも豊富なコメントアウトによって誤った知識の定着を防いでくれています。非常に読みやすく、分かりやすかったです。その上で、現代進化の一例として使われている多くの資料が種の起源が元になっているのを発見して、やっぱりダーウィンってすげーと思いました。 この本で特に驚いたのが、この編著者であるレベッカさんが生物学出身ではないということ。特に緑のページ部分では現代の生物についてしっかりした知見(ef. 最新の研究事例、進化の誤解)が述べられているため、入念なリサーチを行ったんだろうなーと思っています。

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2020/03/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自然選択(進化や変化)はいつでもどこでも起きるわけではなく、適用が必要になったり、新たな環境に置かれた状況のみ起きる。オオカミの群れでも、外見だけでなく、体内の状態(健康であるか)が優先されるところを考えると、優れたパートナーを選ぶのがわかる。

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2020/03/06

本書は、『種の起源』をそのまま訳した本ではなく、『種の起源』のダイジェスト版です。 が、ダーウィンの思考と試行の過程はしっかり追うことができる内容になっていると思います。 それにしても、ダーウィン、すごいですね。 現代社会における自然科学の知見をある程度持っている自分から...

本書は、『種の起源』をそのまま訳した本ではなく、『種の起源』のダイジェスト版です。 が、ダーウィンの思考と試行の過程はしっかり追うことができる内容になっていると思います。 それにしても、ダーウィン、すごいですね。 現代社会における自然科学の知見をある程度持っている自分から見ても、古さを感じないというか、違和感のない内容である点が、一番の驚きです。 『種の起源』が世に出たのは、1859年。 日本史的には、明治維新の直前で、当時の科学的な知見は、今から見ると、かなり心もとないものであるにもかかわらず、進化に対するダーウィンの考察は、鋭く、的確。 科学的な態度とはどのようなものであるか、を知る上でも、示唆に富んだ本でした。

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2019/12/06

本として素晴らしい。『種の起源』の価値について疑念を抱く人は今やほとんど存在しないだろうし、この本の図版の豊富さ、わかりやすさ、コラムの面白さ、しかもオールカラー。ブックデザインもとてもいい。2500円が高いとは思えない。 でも、予想より難しかった。原著は(の直訳、岩波文庫)は...

本として素晴らしい。『種の起源』の価値について疑念を抱く人は今やほとんど存在しないだろうし、この本の図版の豊富さ、わかりやすさ、コラムの面白さ、しかもオールカラー。ブックデザインもとてもいい。2500円が高いとは思えない。 でも、予想より難しかった。原著は(の直訳、岩波文庫)は難しいと聞いていたので、私程度の人間にはYA向けにリライトされたくらいのものがピッタリだろうと思って読み始めたのだが、スラスラ読めるほどカンタンにはしていない。 文章が難解というわけではないが、平易に書かれているわけではない。ここは図にしたらわかりやすいな、というところでも、原著に従って言葉で説明してある。原著のボリュームはダウンされているけど、現在では誤りであると分かっている部分がカットされてはいるけど、予想以上に原著に忠実なのだろうと、読んでいて感じた。「できるだけ原文を残すように努めた。とくに、美しい描写や情熱のこめられた有名な箇所はなるべく原文通りにした。」(P20)とあるが、これも(どこが有名な箇所か知らないが)そうだろうと思う。ダーウィンの熱い思いが伝わった。 でも、だからこそ、1859年、まだ電灯もなく、地球の歴史は3億年だと思っていた、細菌の存在も大陸移動も知らなかったダーウィンが、飽くなき観察と様々な生き物で繰り返した実験で進化の核心をきちんと掴んでいたことに、畏敬の念としか言い様のない気持ちを抱いた。 「ある属が多数の種を抱えているということは、そうした種は個体数を増加させ、形質を分岐させ、別種になることを促進するような何らかの利点を、祖先から受け継いでいるということの表れなのだ。」(P76) 「(もっと重要なのは)広い範囲に多数生息している変種は、狭い中間地に少ない個体数で生息している中間的な変種よりずっと有利であるという点だ。なぜなら、個体数が多い生物集団はつねに、有利な変異を生じさせる割合が高い。個体数が多いということは、自然選択が作用する直接の素材が豊富であるという意味だからだ。生存をかけた戦いでは、数が多くてありふれた生物の方が、そうでないものより、すみやかに変異が生じて改良されるだろう。そして、そういう生物は、数が少なくまれであるものを打ち負かし、取って代わる傾向が大きいのである。」(P99) 「長い時を経れば、トビウオは変異を積み重ねて完璧な翼をもった動物へ変化する、と考えることができるかもしれない。もしそうなったら、移行期のトビウオは開けた海原で暮らし、翼としては原始的なヒレを、大型の捕食魚から逃れるためだけに使っていた、とは誰にも想像できないだろう。」(P102)ユーモアもあるダーウィン。 「よく似た生物のあいだでは、競争は熾烈なものになりやすい。だからこそ、適応し改良されてきた種の子孫は、往々にしてその親種を絶滅させるのだ。新旧の種はよく似ているために、自然界で同じ場所を争うのである。」(P157-158) 『絶滅の人類史』にもそういうことが書いてあったなあ。 今となっては当然の学説も、発表当時いかに衝撃的なものであったかも、書き方から伝わってくる。だから、繰り返し、実証を交えてあらゆる面から検証していく。 資産家の家に生まれ、働く必要もなかったダーウィン。小人閑居して不善をなすというが、大人は閑居して大仕事をやってのける。 本当に感動した。

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2019/08/18

「種の起源」を大幅に圧縮し平易な言葉に置き換えて「ダーウィンの思考過程がより明確」に理解できるようにリライトしたもの。ダーウィンの時代ではまだ知られていなかったさまざまな事柄を補足して今の時代の読者により理解を助ける内容ともなっている。 (数年まえに2巻本の種の起源を読んだが、実...

「種の起源」を大幅に圧縮し平易な言葉に置き換えて「ダーウィンの思考過程がより明確」に理解できるようにリライトしたもの。ダーウィンの時代ではまだ知られていなかったさまざまな事柄を補足して今の時代の読者により理解を助ける内容ともなっている。 (数年まえに2巻本の種の起源を読んだが、実はよく理解できなかった。) この本は、分かりやすい。中高生には特にこの本は有用かと感じた。

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