放課後レッスン の商品レビュー

浅見馨(著者)

作者初期の作風を踏襲する５作目の改題による再販作品

[ＤＳＫ]

マドンナメイト文庫より2002年に発売された『女教師－放課後の淫らレッスン』を改題した再販作品。ヒロインに男の影をちらつかせつつ甘い誘惑の前半と凌辱に展開する後半とが好対照な、この作者の初期のテイストが堪能できる内容である。底本の前作にして個人的には名作と位置づける『義母は個人教師』で完成を見た構成を踏襲した作品とも言える。

一難去ってまた一難となる段階的な凌辱描写が冴えており、淫猥度の高い場面が連続する良さはあるのだが、男性不信のトラウマを抱えるヒロインが責めに責め立てられ、堕ちていった果てに流されるままの墜落を見せる結末は後味において若干の好みが分かれるかもしれない。