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マキァヴェッリ の商品レビュー

3.5

8件のお客様レビュー

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2024/04/12

君主論についての詳細な説明があるかと思っていたがそうではなかった。マキァヴェッリについての詳細な説明とその当時の歴史的政治的背景の説明であった。  君主論を読んだ後でこれを読むと理解にプラスされるであろう。

Posted byブクログ

2021/04/24

君主論は、メディナ家にあてた就職論文、ES。 1~11章は国家分類、12~23章は君主への助言、24~26章はイタリア論。 12~14章は軍事論。15~23章は君主の振る舞い方について。 多くの論者は君主は徳を備えるべきと説いたが、マキァヴェッリは、悪徳な資質を両方とも備える必...

君主論は、メディナ家にあてた就職論文、ES。 1~11章は国家分類、12~23章は君主への助言、24~26章はイタリア論。 12~14章は軍事論。15~23章は君主の振る舞い方について。 多くの論者は君主は徳を備えるべきと説いたが、マキァヴェッリは、悪徳な資質を両方とも備える必要がある。 気前良さよりもケチ。 新君主国=併合された国家または、完全に新しい君主国、に対する助言。 メディナ家に対して、自前の軍隊の必要性を訴えた。 残酷は、殺戮や略奪を抑止することで、結果的に慈悲深い。 ケチは税金を上乗せしないため。 よくない人間になることも学び、必要に応じて行使すること。 軍事力と悪徳を行使する以外に、憎悪を受けないようにするべき。 新君主は臣民の武装を解いてはいけない。新しい臣民は非武装にするべき。 野心を消し去ることは不可能、せいぜい制度や力で抑制するしかない。任期は厳格に。ローマは権力分散の仕組みを整えていった。 都市国家としての思想家。

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2020/03/30

君主論自体の内容を知らずに読みました。マキャヴェッリといえば漫画嘘喰いのゲームに出てきたなーというイメージ。一般的に誤解されているマキャヴェッリの主張は、君主は悪徳を為さなければならないということ。つまり、けちで残酷で恐れられ約束を破るような君主。転じて目的達成のためなら手段を選...

君主論自体の内容を知らずに読みました。マキャヴェッリといえば漫画嘘喰いのゲームに出てきたなーというイメージ。一般的に誤解されているマキャヴェッリの主張は、君主は悪徳を為さなければならないということ。つまり、けちで残酷で恐れられ約束を破るような君主。転じて目的達成のためなら手段を選ばないという理解になったのでしょう。しかし、君主論はその当時の、新君主に宛てたものであり、君主の性質としての一般論ではなかった。著者のあとがきにもあるように、古典は今読んでみると当たり前のことを書いているように感じられることが多いが、それはその時代背景や政治、文化情勢を考慮に入れていないだけであり、その当時としては画期的で斬新であってから現在も名著として残っている。古典に答えを求めるのではなく、本質を追求する姿勢や飽くなき探究心というものに触れることが、古典を読む最大の魅力では?

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2020/01/16

君主論 26章 3つの大別 1-11 国家分類論 12-23 君主への助言 24-26 イタリア論 君主は気前がよいというよりケチでなくてはならない 君主は哀れみぶかいより残酷でなければならない 君主は愛されるよりも恐れられねばならない 君主は、信義、つまり約束をやぶってもかま...

君主論 26章 3つの大別 1-11 国家分類論 12-23 君主への助言 24-26 イタリア論 君主は気前がよいというよりケチでなくてはならない 君主は哀れみぶかいより残酷でなければならない 君主は愛されるよりも恐れられねばならない 君主は、信義、つまり約束をやぶってもかまわない

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2019/11/19

第1章 書記官マキァヴェッリ 第2章 新君主の助言者 第3章 善と悪の勧め 第4章 フィレンツェの「君主」 第5章 フィレンツェの自由 第6章 イタリアの自由 おわりに―ルネサンスの思想家マキァヴェッリ 著者:鹿子生浩輝(1971-、政治学)

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2019/09/03

昔中公文庫の塩野七生と君主論読んだよね、くらいの知識で読んでみました。塩野七生が物語としてオモロいからな、そもそも学術新書、入門書なんで比べるのもおかしいねんけど。中公文庫読む時に副読本として役に立ちそうではあるけど、もう一度手をつける時間的な余裕がなかなか…

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2019/08/03

詳しい時代背景と重ね合わせて語られているので、比較的わかりやすい。それでも、イタリアの歴史的・地理的状況や人間関係を知らないとわかりづらい。再度『君主論』を手に取り、できれば『ディスコルシ』にも目を通したい。前者の訳本は英語訳のものも含めて数冊所有しているが、後者の適当な訳本を探...

詳しい時代背景と重ね合わせて語られているので、比較的わかりやすい。それでも、イタリアの歴史的・地理的状況や人間関係を知らないとわかりづらい。再度『君主論』を手に取り、できれば『ディスコルシ』にも目を通したい。前者の訳本は英語訳のものも含めて数冊所有しているが、後者の適当な訳本を探してみたいと思う。

Posted byブクログ

2019/06/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1527年6月21日にこの世を去ったニッコロ・マキャヴェッリの著作「君主論」と「ディスコルシ」を当時のフィレンツェの情勢とマキャヴェッリの境遇をもとに読み解く。 新君主はケチで、残酷で、愛されるよりも恐れられ、善良であるふりをし、策略と暴力を駆使し、自前の軍事力を持たなければならないという伝統的な君主のあり方と対照的な論を展開した。これは、フィレンツェを追放されたメディチ家が復帰し旧体制の書記官であり冷遇されていたマキャヴェッリが、再起を図るためメディチ家のジュリアーノとロレンツォの為に書いたものとされる。 イタリアは当時、教皇、イタリア各地の5大国、フランスの南下政策(ミラノ争奪)、神聖ローマ帝国の侵略、スペインの侵略など乱世の真っ只中であり、イタリアの都市国家は自治をイタリア全土よりも優先し周辺国と結託して他の都市を攻める有様だった。フィレンツェもフランスの助けを借りてピサを攻めたりしている。 ローマ、拡張する共和制に立ち返るべきとしながらも、イタリアの一部の地域では腐敗が蔓り、共和制よりも君主制が向くとしたり、性悪説に立つマキャヴェッリは現実主義者であった。

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