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「一神教」が戦争を起こす理由 の商品レビュー

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2019/12/10

【概略】  日本人という立場から近代史を語るにおいて、どうしても避けてとおれない大東亜戦争に至った経緯とその後の日本に対してとられた措置、そして現代に大きく繋がる歴史上の出来事が挙げられる。  世界史における日本の位置、そして、どのような形に戦争に関与していったのか、または巻き込...

【概略】  日本人という立場から近代史を語るにおいて、どうしても避けてとおれない大東亜戦争に至った経緯とその後の日本に対してとられた措置、そして現代に大きく繋がる歴史上の出来事が挙げられる。  世界史における日本の位置、そして、どのような形に戦争に関与していったのか、または巻き込まれていったのか、さらにはポツダム宣言から現在に至るまで、日本人が陥っている由々しき状態について複眼的観点から語られた一冊。 2019年11月24日 読了 【書評】  「歴史修正主義」という言葉、嫌いなんだよね。たとえば新しい事実が新しく発見された書物(もちろん、偽物などといったものではないものね)によってそれまでに流布されていた認識が変わることなんていくらでもあると思う。1192年に源頼朝が征夷大将軍に任命されたことをもって鎌倉幕府が誕生したと教えられてきた自分だけど、最近は幕府の体裁が整ったのは実は1185年だった、と教えられているらしい。歴史家による様々な検討がされて1185年になったのだと思うけど、そういったこともまた歴史の面白さではないかと思うのだよね。(多分、この話題と近代史の解釈を一緒にするなってことだよね)  いわゆる従軍慰安婦の問題に対して、ライタイハンの話題やソ連が条約破棄、日本に侵攻した際の非道な行動をもって反対の材料とする以外は、自分の知らない書籍や事実などとても勉強になったし、国際社会における日本(日本人)の・・・なんというか、お人好し要素などについても頷けるところが多々あった。冒頭の「歴史修正主義」という部分や歴史上の事実と政治的発言を切り分けて考える意義などもね。  ただ一方で、「うーん、それもまた事実を事実として記載しておらず、自身の理解や願望が入った真実として伝えてないかな?」と思うこともあったりした。この辺りは、自分がもうちょっと色んな書物を読み漁ることで解消されていくのだろうなと思うのだけど。  今回、内容はとても有意義で、とても面白かったのだけど☆は2つにさせてもらおうと思った。その最大の理由が「本のタイトルと内容の乖離」なのだよね。「一神教が戦争を起こす理由」というタイトルで一本釣りされた自分、ユダヤ教・イスラム教・キリスト教・・・世界で幅をきかせている主だった宗教が一神教で、その一神教が戦争を起こす理由はなんだろう?という好奇心を刺激されて購入・読了したのだけど、明確なものがなかったのだよね。副題(?)の「世界史で読み解く日米開戦」の方が中身に近い気もした・・・それでもちょっと違うかなと思うけど。中身をあまり読まずに「ジャケ買い」ならぬ「タイトル買い」してしまったのは自分なのだけどね。  どんな分野でもタイトルのつけ方って、難しいね。

Posted byブクログ