天才の思考 の商品レビュー
ジブリとはなんなのだろうか?宮崎駿、高畑勲の二つの才能に支えられた世界なのだろうか?プロデューサーの鈴木敏夫から見るジブリはそれだけではないジブリの姿がある。そこには多くの才能とスタッフの熱量、熱意によって支えられたジブリの姿があった。そしてその中にあるからこそ天才の才能とジブリ...
ジブリとはなんなのだろうか?宮崎駿、高畑勲の二つの才能に支えられた世界なのだろうか?プロデューサーの鈴木敏夫から見るジブリはそれだけではないジブリの姿がある。そこには多くの才能とスタッフの熱量、熱意によって支えられたジブリの姿があった。そしてその中にあるからこそ天才の才能とジブリアニメの持つ力強さが出てくるのだろう、そう納得した。アカデミー賞を取った今、もう一度ジブリ作品を制作風景を思い浮かべながら見たくなった。
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本書では「風の谷のナウシカ」から始まって「思い出のマーニー」に至るまでのジブリ作品制作の裏舞台を垣間見ることが出来る。 宮崎駿氏や高畑勲氏、そしてジブリ制作スタッフらと共にプロデューサーとして共闘してジブリ作品を作り上げるまでの、それぞれの制作者の思考を鈴木氏のまた思考を通して...
本書では「風の谷のナウシカ」から始まって「思い出のマーニー」に至るまでのジブリ作品制作の裏舞台を垣間見ることが出来る。 宮崎駿氏や高畑勲氏、そしてジブリ制作スタッフらと共にプロデューサーとして共闘してジブリ作品を作り上げるまでの、それぞれの制作者の思考を鈴木氏のまた思考を通して見ることが出来る本だと思った。当然宮崎駿氏や高畑勲氏が自分で自分の伝記を書いていないからこそできる、生々しさみたいなのがあると思う。そう言うのは、魔女の宅急便で思春期に挑むだとか、作品に自己を投影しているんだなんていう文章にあらわれていると思う。 鈴木氏の宮崎駿、高畑勲氏らへの愛情を形にしたような作品であったと思う。 プロデューサーとして映画の芸術のみを追い求めるだけにはいかず、映画と言うものの商売性を取り持つための調整というのもまた現実的な話で面白いと思った。勢いだけではやっていけないというのも1つの映画の裏テーマな気がした。 風立ちぬが昔は好きだったけれど、これを読んで嫌いになった。主人公堀越二郎は確かに航空機設計者として美しい飛行機を作りたかったとは思うし、戦争の道具を作らなければいけない、そしてそれがやはり人殺しの道具になるなることに葛藤はあったかもしれない、だけれどもそこに悲惨さを醸し出すような話はつまらないと思う。時代の解釈と言うのは人それぞれだと思うし、僕なんかの青二才が言う事じゃないかもしれないが、その時代を生きる人達にも思想があって、気概があったことを忘れている気がする。永遠のゼロという小説があるけれども、あれをもういっぺん読んでみようと思った。それと、堀越二郎自身が執筆した「ゼロ戦」も読まないといけないと思った。 もう一つ面白いと思ったのは「ゲド戦記」の制作話だ。宮崎吾朗が父親を超えるべく必死でもがく状況が今の自分の状況ににていると思った。おんぶ抱っこで育ててもらった両親には大きな影響を受けている、だけれども中学高校ときて今の自分には、自分なりの考え方があるし、面白いんじゃないかという生き方がある。進路を考える上で、これまでの人生とか、これからの人生だとか、いわゆる自分探し的な事をする事が多くなった。そんな中で一番大切なのは自分の頭で考えてみることだと思った。話をするって言っても人間はポジショントークしかしない、やはり学校の先生には先生という立場がある、親には親と言う立場がある。そういったなかであくまで比喩的表現として「親を殺す」と言うのは必須条件であると考えた。何故なら、自分の方向性を決めるのに親の影響を受けたくないと言う考えが何故かあって、自分で考えたように生きていきたいと思う節があるからだ。あとになってあれは親がどうたらだとか言いたくはない、自分で考えて、自分で歩みを始めた人生なんだと自信をもって言いたい気持ちが今の僕にはあると思った。
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タイトルからして、宮崎駿と高畑勲の話に終始しているかと思いきや、それは出だし部分のみで、大半は鈴木敏夫のプロデューサーの思考的なお話。 その(本のタイトルによるミスリードで期待していたものと違っていた落胆もあった)ために★3つにしたが、内容自体は十分に面白かった。 多分★4つくら...
タイトルからして、宮崎駿と高畑勲の話に終始しているかと思いきや、それは出だし部分のみで、大半は鈴木敏夫のプロデューサーの思考的なお話。 その(本のタイトルによるミスリードで期待していたものと違っていた落胆もあった)ために★3つにしたが、内容自体は十分に面白かった。 多分★4つくらい。 5つでないのは、読み進めていくとお金の臭いが凄すぎてちょっと胸ヤケになってしまったから。 プロデューサーなので、お金周りが大事でぷんぷんしてしまうのはしかたがないが。 (宮崎駿と高畑勲は鈴木敏夫と出会えて本当に良かったyと思う。名作は生み出せても、お金は生み出せない人たちだと感じたから)。 それはそうと、最後に3人対談があるのだが、これもとても良かった。
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珍しく手元に置いておきたい本だ。星5つの評価の対象はこの本と言うよりも、「風の谷のナウシカ」から「風立ちぬ」「かぐや姫の物語」まで20作品と、それらを観てた頃の個人的な記憶までも含んでしまっているような気がする。
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笑えて学べるところもある最高な一冊。 正しさみたいな概念に少し前までは飲み込まれそうになっていたけれど、これを読んで軽くなった。 どうにでもナレー!
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天才たちの半生が分かった。天才とそれについていく天才、だからこそあの作品たちが生まれたと納得できる。 それぞれの作品をしっかり観たい。
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高畑勲と宮崎駿、なんて面白い2人なのだろう。あぁ、だからジブリはたくさんの人達に愛されるのだと思う。作者の鈴木さんも2人に劣らず面白い。
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良く観て、良く内省し、良く感じて、良く対話する、相手を恐れつつも決して議論することを諦めない2人の巨匠。そのプロセスの先に、名作があったのかなと思わさせられる。 きっと一人だったら、あれだけのものは作り出せなかったのだろうな。 本気で自分をぶつけ語らわないことには、見えない自分...
良く観て、良く内省し、良く感じて、良く対話する、相手を恐れつつも決して議論することを諦めない2人の巨匠。そのプロセスの先に、名作があったのかなと思わさせられる。 きっと一人だったら、あれだけのものは作り出せなかったのだろうな。 本気で自分をぶつけ語らわないことには、見えない自分の底があるのかもしれない。深淵は一人では覗けない。 p394 スリランカの悪魔祓いの効用も、この辺り(ファンタジー性の共有)にあるのかもしれないね。人は希望を一人では思い描けない生き物なのかもしれない。
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一つ一つの作品のエピソードが語られているので、ちょっとした裏話もありおもしろく、何より読みやすかった
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やっぱり宮崎駿最高。 高畑さんが何であんなに評価されてたか分からなかったけど、これを見るとジブリもカツカツの状態で助け合いながら、でも突き詰めて作品作りしてたんだなーと思った。
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