良い加減に生きる の商品レビュー
2019年作品。著者を知ったのは、もちろんザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」を聴いた時でした。当時の私は小学校低学年。歌っているのは人間なんだろうかと不思議でした。テープを早回ししてレコードにしたものだと知り驚きました。革新的なレコードでした。この本は、友人であ...
2019年作品。著者を知ったのは、もちろんザ・フォーク・クルセダーズの「帰ってきたヨッパライ」を聴いた時でした。当時の私は小学校低学年。歌っているのは人間なんだろうかと不思議でした。テープを早回ししてレコードにしたものだと知り驚きました。革新的なレコードでした。この本は、友人であり人生の先輩でもある前田重治氏との共著です。3部から構成されています。第一部では、著者の作詞した20曲の歌詞について、前田氏が考察し著者がコメントすると言う内容。第二部は、著者の自己分析。第三部は、前田氏と著者の対談。私が面白く感じたのは第一部です。彼の曲はコミックソングに類するもの・女性目線の優しい可愛いもの、多彩です。ただウケを狙ったものはなく、どこか虚無的で死に対する恐怖などを込めた楽曲の多いことも知りました。盟友加藤和彦氏との絆の深さ、彼の自死が与えたショック。はしだのりひこ氏との微妙な確執も感じ取れます。個人的には著者に、もっとメディアへの露出を希望します。軽妙なトークでありながら、深いお話が聴けそうな気がします。
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フォークル時代は小学生低学年だったので全盛期をよく知りませんが、2010年の嘉穂劇場には行きました。『コブのない駱駝』をもっとしっかり聞いておけばと後悔しています。 私もあれやこれや手を出す二面性・二重性・アモルファスなタイプで、むしろそれを楽しんでいます。
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同僚であった前田氏とのやり取りを重ねつつ、きたやまおさむが自身の深層心理を自己分析したもの。全体の3分の2を占める第一幕では、自身の作品を一つずつ取り上げながら構成されていて、フォークルメンバー内での「三角関係」なども率直に語られていた。
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