知識ゼロでもハマる面白くて奇妙な古生物たち の商品レビュー

土屋健(著者),加藤太一

2024/09/25

『#知識ゼロでもハマる 面白くて奇妙な古生物たち』

ほぼ日書評 Day805

恐竜をはじめとする古生物に関する、一般の大人向けの内容。

この領域は10年に一度くらい知識の棚卸しをしないと常識についていけなくなる、結構、情報更新の頻繁なエリア（この本自体も5年前の刊行なので、半分古くなっているかも…だけれど）。

子供の頃、持っていた『恐竜図鑑』では必ず最初の方に載っていた「背中に帆を持つ"ディメトロドン"」、これ、実は哺乳類の近縁で、翼竜や魚竜に比べても「恐竜」から遠い種であったなんて、知ってますか？

これも有名だったブロントザウルス、今では種としては削除されているとか、鳥類は恐竜の子孫…このあたりは、結構、常識になっている。

へーと思ったトリビアを幾つか。

最も有名な恐竜のひとつ"ティラノサウルス"の化石は、実は50体ほどしか見つかっていない

鯨の祖先はパキスタンに住んでいた、パッと見は狼に似た半陸半水生物…このあたりになると流石に聞いたことがない。

収斂進化（種類が違っても似たような形態になる: 狼によく似た有袋類のフクロオオコミ等が有名）の結果、イルカに似た魚竜類が多数生息していたが、単に骨格形態が似ていただけでなく、背中が黒く腹側が白い、あるいは皮下脂肪のつき方が似ていた等、実際の"見た目"も酷似していた可能性が高い。

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2019/07/27

息子が恐竜とか興味があるので、本とかテレビとかでこの手の情報をよく収集しています。
分からなかったことが、化石の発見や研究が、進むことで知れるようになることは、単純に面白いと思う。

2024/06/16

そもそも化石になる確率は低く、かなりの数がいる種でない限りなりにくい。
馬の足指は中指一本、犬は後ろ足４本、前足５本。ゾウ族の鼻の穴の化石がサイクロプスを生んだ。