悪魔のトリック の商品レビュー
強い殺意を抱いた時、人智を越える力を悪魔から授かった犯人たちVSその力を使って行われた犯罪を識別できる警察・そしてその相棒のお話。 一見役に立たなそうな能力でも使い方によって強い力になるというが、割と能力自体が強いものも多い。某奇妙な冒険に近いものを感じた。 能力ものの少年漫画...
強い殺意を抱いた時、人智を越える力を悪魔から授かった犯人たちVSその力を使って行われた犯罪を識別できる警察・そしてその相棒のお話。 一見役に立たなそうな能力でも使い方によって強い力になるというが、割と能力自体が強いものも多い。某奇妙な冒険に近いものを感じた。 能力ものの少年漫画を読んでいるような感覚で ライトに読み進めることができる。
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特殊設定ミステリーです。強い殺意を持った人の前に悪魔が現れ、特殊な力を一つ授ける。殺人者は力を使って通常ではありえないトリックを使って殺人を犯す。 徹底したハウダニットで、トリック好きにはたまらないかも。シリーズ化しそうな終わり方ですけど、どうなんでしょう。
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この世界には悪魔が存在し、強い殺意を抱いた人間に一つだけ「悪魔の力」を授けてくれる。そんな不思議な力を使った犯罪者に挑むミステリ。 面白いは面白い……んですが、結局トリックは「悪魔の力」を使ったものなので何でもありというか、別の力を使っても同様の犯行が出来そう=別解がありそうで...
この世界には悪魔が存在し、強い殺意を抱いた人間に一つだけ「悪魔の力」を授けてくれる。そんな不思議な力を使った犯罪者に挑むミステリ。 面白いは面白い……んですが、結局トリックは「悪魔の力」を使ったものなので何でもありというか、別の力を使っても同様の犯行が出来そう=別解がありそうで何となくもやもやするところもあります。 でも、有馬と九条のバディは結構好きでした。
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殺人のトリックは悪魔のトンデモな力によるものだった…。トンデモすぎてばかばかしいけどバカミスではなく面白かった。力が一回使って終わりじゃないのが良い。
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「モーター姫は沈まず」 いつもなら乗らないはずのボート。 彼は最初から彼女が犯人だとわかっていたからこそ、最後の難関であった能力を見分ける為にエレベーターを利用したのだな。 軽くなり消えてしまった彼女だが、この場合どの様に事件の詳細を提出するのだろうか。 「見えない抜け道」 犯...
「モーター姫は沈まず」 いつもなら乗らないはずのボート。 彼は最初から彼女が犯人だとわかっていたからこそ、最後の難関であった能力を見分ける為にエレベーターを利用したのだな。 軽くなり消えてしまった彼女だが、この場合どの様に事件の詳細を提出するのだろうか。 「見えない抜け道」 犯行は彼女の目の前で起きていた。 時限式等の場合だと他人がアリバイに使用される事はあるかもしれないが、ここまで大胆に目の前で殺人が起きているだなんて予想もしないだろう。 あれだけ忠告されたにも関わらず、自分の能力は分からないと思ったのか態度や物証などやり過ぎたな。 「それが、強さだ」 疑わしき者は一人だけでは無くて。 彼があの場で能力を使い殺害していたのであれば、他の者達も無事では無く怪我を負うなりしているはずだという事を失念していたな。 教師までも動画一つで脅しお金を奪うだなんて、亡くなった者に言う言葉では無いが自業自得ではないだろうか。 「わかれる者、遠きにありて」 二カ所で見えた星と犯人の能力は。 互いに能力をさらけ出すのは危険な事ではあるが、複数人で本来の標的でない者を代わりに殺せば導き出される能力とは違う者になるからバレにくいだろうな。 頭部を撃ち抜かれても平然と公務に取り組む彼は、今更ながら何者であるのかと同時に能力者なのかも気になるな。 「九条と有馬」 タチの悪い悪魔と契約していた人。 彼等は最初から契約者であったからこそ違和感無く捜査に向かう事が出来たのだろうが、記憶を消す彼は不死身では無いから普通に亡くなるのだろうか。 不死身だからといって欠けたパーツは戻る事は無く、そのままなのは不便ではないだろうか。
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強い殺意を抱いた人間の元に悪魔が出現し「悪魔の力を一つ与えるので、それで憎む相手を殺すがいい」と告げる。だが、その悪魔の力というのが【草木を腐らせる力】とか、【水を宙に浮かせる力】とか、殺人の補助になりそうも無い物ばかり。この機会を得た者はどの力を選び、トリックに利用するのか・・...
強い殺意を抱いた人間の元に悪魔が出現し「悪魔の力を一つ与えるので、それで憎む相手を殺すがいい」と告げる。だが、その悪魔の力というのが【草木を腐らせる力】とか、【水を宙に浮かせる力】とか、殺人の補助になりそうも無い物ばかり。この機会を得た者はどの力を選び、トリックに利用するのか・・・というストーリーの連作短編集。 分類としたら、犯人が最初から分かっている倒叙物ミステリになる。悪魔の力を使ったトリックを探偵役(ここでは刑事)が解ける訳が無いのに、刑事も悪魔の力の存在を知っている設定になっていて、謎解きが成立するのがユニーク。何故存在を知っているかは最終話で説明されている。この著者、捻ったミステリを書くのが巧いな。
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人を殺したいと強く願ったものの前に悪魔が現れ、一つだけ人知を超えた力を授けていく。「ネズミに言うことを聴かせる力」「強力な磁力を発する力」「壁をすり抜ける力」…殺人方法は授けられた人次第。有馬刑事は、悪魔の力を使った殺人を見つけることのできる警察官九条とともに事件を見極めます。誰...
人を殺したいと強く願ったものの前に悪魔が現れ、一つだけ人知を超えた力を授けていく。「ネズミに言うことを聴かせる力」「強力な磁力を発する力」「壁をすり抜ける力」…殺人方法は授けられた人次第。有馬刑事は、悪魔の力を使った殺人を見つけることのできる警察官九条とともに事件を見極めます。誰が何の力を使ってどのように殺人を犯したか、普段とは違う謎解きと、それぞれの犯人の行末が新鮮でした。さすが特殊設定をうまく使う作家さんです。連作として少しずつわかってくる部分も好みでした。さらっと読めますが、堪能しました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【収録作品】序/モーター姫は沈まず/見えない抜け道/それが、強さだ/わかれる者、遠きにありて/九条と有馬 悪魔の力を授かった者たちとの知恵競べ。リストアップされている悪魔の力が謎。悪魔側の制約といい、九条の存在といい、アイディアを使いたくて作った感が強い。
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