鍵つきテラリウム(1) の商品レビュー
ゆるやかに滅びゆくアルコロジーを舞台に、「人間とロボットの違いは何か」というテーマを描いたSF作品。世界観もテーマも重たいが、生きるものへの愛情を感じられ、どこか暖かい。 作中に出てくる次の言葉が強く印象に残った。 「自分の生きる意味を「与えられる」か「見つける」か」
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キッカケ不明『鍵つきテラリウム』(平沢ゆうな)。 なかなか人間の痛いところをついてくる弟ちゃんロボットの言ってる事は正しい。 今私たちは豊かに過ごせているけれど、マンガのような世界になったっておかしくないよなぁって過酷環境系SFフィクションに触れる度に思ってしまうわ… 何となく選んでいる最近の漫画たちを振り返ると主人公が女の子のモノが多い事に気がついた。 無意識のうちのマイブーム。
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めっちゃ泣かせにくる漫画だった。 裏表紙のユノーとケイのイラストも最高だった。 お話的にはネイバーのほうがゾワゾワってして、涙腺きた。 ●●的姉なんです。●●的弟なんです。ってやりとりもイチイチ面白い。
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苔むしたコンクリート、人工構造物が緑に覆われていく、廃墟の風情、つくみず「少女終末旅行」、タルコフスキー「ストーカー」、つくしあきひと「メイドインアビス」などなどの雰囲気を感じ取って手を伸ばしてみたら、この絵、好き。 顔が優しくて、好き。 アルコロジー(完全環境世界)という作り込みも気になる。 作者の名前で検索してみたら、「僕が私になるために」というホルモン療法、性別適合手術の経験を漫画化しているんだとか。 俄かに興味を持つ作家さん。 しかも「白百合は朱に染まらない」は世界初の女子飛行連隊が、ソビエト連邦に発足する顛末を漫画化。 あ、「ストライクウィッチーズ」のサーニャのモデルになったリディア・ウラジミーロヴナ・リトヴァクだ! 公式ブログも面白そう。 同日20220606,「僕が私になるために」を電子本で読んでみたら、これも意義深い作品だった。 性別適合手術(陰茎切断と造膣)@タイ、および帰国後の手続き(裁判が必要!)などなど。
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廃墟作品を検索していて辿り着いた一冊。 遠い未来の「少し不思議」ではなく「サイエンスフィクション」の方のSF。 大きな戦争を経て、崩壊したアルコロジー(アーコロジー)に鍵の素材を回収して回る調査官の物語。 廃墟となった完全環境都市を巡り、生存者・生存ロボとを探し調査してい...
廃墟作品を検索していて辿り着いた一冊。 遠い未来の「少し不思議」ではなく「サイエンスフィクション」の方のSF。 大きな戦争を経て、崩壊したアルコロジー(アーコロジー)に鍵の素材を回収して回る調査官の物語。 廃墟となった完全環境都市を巡り、生存者・生存ロボとを探し調査していく。 人々が死に、世話をする人間がいなくなったことに気づけず、何十年何百年と働き続けるロボット。 生前の習慣をなぞるタイプの幽霊やゾンビにも通じるのかな。 幽霊やゾンビは、リアリティがないが、ロボットならこういうこともあり得ちゃうのかと思うと、切なく哀しい。 練り込まれた世界観で、まだまだ様々な『物語』をみせてくれる作品の第1巻。 長く長く続いてほしい。
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患者が死亡していることに気付かず死体に治療を続ける医療ロボ、500年目的地がわからず迷子になっていた郵便配達ロボ等、壊れたロボットを回収してゆく。 何故、壊れたロボットに哀愁を感じるのかなと考えたら、痴呆症になってしまった老人と重ねてしまうのだなと気付いた。
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