十代に共感する奴はみんな嘘つき の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
1年越しに読み返しました。10代最後の年。エモと形容される文章だと、そう感じながら読むようになってしまった。最初からずっと絶望失望が綴られていたのに最後は希望で締められていることが、わたしは悲しかった。
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ほぼ主人公の頭の中に浮かんだ言葉と会話のみで構成されていて新しい感じがした。 10代の頃はこんな風に思考がコロコロと目まぐるしく動いていたような...
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わからないようでわかる、でもわからない、地の文の表現が素敵でした。忘れていた青春のことがそんなものもあったなと懐かしくなりました。過去のこととして忘れているけれど。今ここにいる私を受け入れてあげたい、そんな作品でした。
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10代の多感な心情がありありと描写されていた。とめどなく溢れてくる思考の数々。どれも他人の顔色を伺わない率直な言葉で、見ているこっちの心を突き刺してくる。
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流れるような、会話のような文体なので最初なかなか頭がついて来ず、、、半分過ぎたあたりでなんとかついていけたような???でも読んでるのに全然頭にとどまらないから何度かえ?どゆこと?こんなこと言ってたっけ?って感じでページ戻ったりした
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すごく最果タヒですごく10代 カズハのクラスメイトに対する決めつけが、自分は全てのことをわかった気になったり誰かの「こう見られたい自分」を見透かせている私、を作り出している気がした 今の私と過去の私が他者であるのは事実であり願望 もしかするとこれはこんなに生きてきて過去と同じだ...
すごく最果タヒですごく10代 カズハのクラスメイトに対する決めつけが、自分は全てのことをわかった気になったり誰かの「こう見られたい自分」を見透かせている私、を作り出している気がした 今の私と過去の私が他者であるのは事実であり願望 もしかするとこれはこんなに生きてきて過去と同じだなんて思いたくない、という自己否定になるのかな 「十代に共感する奴はみんな嘘つき」だけど「十代に共感できない(しない)奴もみんな嘘つき」だと思う 「自分の昔の頃はこうだった」と美化しすぎて今の十代の今を正しく認識しようとしない人も嘘つきである 「きみの絶望が他人の絶望への顔パスになるとでも思っているの?」(p.141) 自分と他人を重ねることは勝手だけど、それを持ち出したら共感エピ自由に語ったり自分とひとまとめにしていい理由にはならないんだよね 「偶然的に愛し合っていて、だから付き合うっていう形式以外不純」すごくそうだなと思うしそれが一番素敵ではあるけれど、結局「愛されたい」や性欲、他者への優越感が欲しくなっちゃうって言ってるんだよね 自分が知っている狭いコミュニティから○○がいい、という理由で自分なりに納得して見つけた人と、私たちは愛し合っているという偶然性を信じて生きていくものだよ
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矛盾、繊細、欺瞞、嫉妬、ついでにブラコン。 10代の支離滅裂な感情をストレートに表した作品。 本当の自分を見つけられなくて、他人の感情を勝手に想像して自分が形作られていく。 これは宇宙人・女子高生の内を表現した傑作だと思う、
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その先のストーリーは、待っていなかった結末。 こんな高校生いるのかってくらい、 人間味が強いのか、ないのかすら、わからない!
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「圧倒的な文体で語る新感覚の小説」って書かれてるだけあって、本当に圧倒的。言葉なのに生。入ってくるって感じじゃなくて、飲み込まれていくって感じ。何もスジが通ってないのに、通らないから現象だっていうとんでもなさに説得力がある。でも本当はスジが通っていて、僕にそれがよく理解できていな...
「圧倒的な文体で語る新感覚の小説」って書かれてるだけあって、本当に圧倒的。言葉なのに生。入ってくるって感じじゃなくて、飲み込まれていくって感じ。何もスジが通ってないのに、通らないから現象だっていうとんでもなさに説得力がある。でも本当はスジが通っていて、僕にそれがよく理解できていないだけなんだろうな、って賢ぶりたくもなる。よく分からないのだけど、嬉しいに近い感覚になれる。
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文庫版のあとがきまで読んでやっぱり好きだなと思いました。ずっと感情をそのまま書いたような感じがして、教室とかグラウンド、ファミレスの空気感が伝わってきて面白いです。淡々としていて過激さがあるのが好きです。
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